需要を意識せずにリフォームした失敗例^^;
札幌の地下鉄栄町エリアのロフト物件に昔ネオンテープをつけて
バーカウンター風のお部屋を作ったことがあります。
部屋の内装が元々黒っぽいシャープな雰囲気で
対面式のカウンターにネオンをつけたら
部屋の感じにとても合うと思い、提案・施工しました。
ビフォー画像
アフター
雰囲気は悪くないなと感じましたが
中々すぐには決まりませんでした。
仲介店さんに、宣伝・調査に行くと原因がすぐにわかりました。
どの店舗に行っても
「部屋は奇抜で面白いのですが、栄町は高齢者・低所得なファミリー・生活保護受給者がほとんどなので、こういった内装のお部屋を好むお客様はあまり来ません」という回答でした・・・
幸いにも春の繁忙期少し前の空室であったため
2か月後くらいに、新社会人さんのスライド入居が決まりましたが
エリアの属性を事前調査しないで
部屋の雰囲気だけでリフォームプランを決めてしまうと
あとから苦労することに気づかされた良い例でした。
この経験を機に
地域や、間取り、設備、階数、地下鉄からの距離など
物件ごと・部屋ごとに、どういったお客様が住んでくれそうかを
調査・想像してリフォームプランを立てることの大切さを学び
客層を分析してから、それに合ったリフォームや条件設定を
ご提案することを意識すようになりました。
このエリアは極端な例でしたが
その他にも円山公園エリアは
基本的に高単価なお客様が多く
円山公園駅最寄りの仲介店さんにお部屋探しに来る
単身のお客様は、1階の物件はほぼNGという人が多いようです。
この場合、2階以上は内装の質を上げて集客や、賃料アップを狙うことは
可能ですが
1階のお部屋は逆に、内装というよりは
初期費用や、価格設定等
入居条件をみなおして
円山公園の立地で部屋探しをしている方というより
あまり場所にこだわっていない
幅広い客層の集客を意識する必要があります。
階数により少し手法を変えなくてはいけないという例になります。
上記は極端な例ですが
エリアによって客層やニーズが微妙に違ってくることがあります。
特に最近は物件の供給過多で、入居のニーズも多様化してきています。
1つの成功事例を全ての物件に適応することは危険です。
空室募集を開始する際は
市場分析や、実際にその物件に住む人はどのような人だろうということを
想像してリフォーム、募集条件の設定をされることをお勧めしますm(__)m