【詩】あと一歩

「寒いね」
『ココア飲もっか』
「うん」
咲花がお湯を沸かしてる間 僕はカップにスティックタイプのココアを入れる

この冬 何度もあったシーン

カメラのシャッターを押すように日々を切り取って文章にしてきた
いろんな事を書いてきたけれど やっぱり、咲花と僕、のことを書いてる時が優しいキモチでいられる

「桜が咲いたらさ」
『うん?』
「たっくんのチャリを新しく買いに行こうよ」
『そうだな。もう12年乗ったからなぁ』
「桜の下歩いていけば、カインズなんてすぐだよ」
冬の間は茶色い景色のなかを行く事になる
咲花が、桜が咲いたらさ、と言う意味がわかる

高知では桜が開花したとニュースでやっていた
僕らの街にも桜があと少しで咲く

僕が書いてきたことは 受けるものなんて狙って書かなかったけれど
そういうのを頂いていく人たちもいることを知っている

商売にならなくても良い
たくさんの子供が読んでくれたら って書いたものがある

お届けまであと一歩
そこには真心がこもってる
だからビジネスにならなくて良いと言いきれる
だけど 認められたいキモチもある

だから…

僕の戦略は秘密
あと一歩 春が近づいて 新しく社会が回り始めたら
僕の戦略も軌道に乗ると良いな

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