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恒星ノート~おうし座・かんむり座

アルデバラン・エルナト・アルシオネ・アルフェッカ・(アルへカ)・(プレアデス星団)

○おうし座の神話:登場するのは…ゼウス・エウロペ

フェニキアの王の娘エウロペは海辺で遊んでいました。そのようすを天から全能の神ゼウスが見下ろしていました。花を摘んでいるエウロペの美しさに魅了されて、一等の白い牛に姿を変えたゼウス。ゼウスの化身は白く、透き通るような角を持っていました。美しい牡牛に見惚れたエウロパは近くに寄り、美しい牡牛の毛を撫ではじめました。牡牛のあまりのおとなしさと美しさにすっかりと心を許したエウロペは、牡牛にそっと腰をおろしました。

突然、牡牛は突然、海に向かって走り出しました。みるみるうちに陸地は遠ざかっていく陸地。エウロペをのせた牡牛は地中海をわたりクレタ島に上陸しました。クレタ島につくと、ゼウスは本来の姿にもどりました。エウロパはゼウスとの間に3人の息子をもうけました。(ラダマンテュス、ミノス、サルベドン。ラダマンテュスとミノスは死後ハデスから死者をさばく官吏に任命されたという)

クレタ島は古代文明の栄えたギリシャ最大の島。岩石の多い荒れ地。クレタ島のイデ山にはゼウスが生まれた洞穴がありました。ゼウスは洞穴に花を敷き詰めて、エウロペを花嫁として迎え入れたといいます。

エウロペを乗せて、ゼウスの化身の牡牛が走った大陸をヨーロッパ大陸という名前になりました。また、気の強いエウロペが面白がって牡牛の上にまたがったという説もあります。ゼウスの行いがゼウスの妻ヘラにみつかったという説と、みつからなかったという説があります。

ヘラにみつかってしまいエウロペが牛に変えられてしまう説では、さらに復讐するため虻を放って、牛にしつこくつきまとうように仕向けたといいます。

○おうし座の神話には別のものもあります。

主な登場キャラクター:ゼウス・イオ・ゼウスの妻ヘラ・ヘルメス

イオはヘラに仕える女神官でした。ゼウスは彼女の美しさに夢中になり、彼女に言い寄ります。ゼウスはヘラの目を盗み、イオを誘惑しました。ゼウスは雲に姿をかえ、想いを遂げます。

ゼウスはヘラの嫉妬をおそれ、イオを白い牡牛にかえました。そのようすを見逃さなかったヘラ。真相をつきとめたヘラは「その美しい牡牛をください」とゼウスに頼みます。なかば強引に牡牛をもらい受け、巨人アルゴスに見張り番をさせました。アルゴスは100個の眼をもっていて、その半分が眠っていても半分は眼を開けている怪物でした。ゼウスはイオを助けるよう知恵の神ヘルメスに頼みます。ヘルメスは知恵を駆使してアルゴスを退治します。

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