恒星ノート~牡羊座・りゅう座・はと座・りゅうこつ座~
ハマル・トゥバン・ファクト・カノープス
○おひつじ座・りゅう座の物語
主な登場キャラクター:アタマス王、プリクソス、ヘレ
ギリシャの中部の国のアタマス王には、ニンフ(精霊)の妻ネペレがいました。妻との間にプリクソスという息子とヘレという娘がいました。ところが、妖精である妻は神々の世界へ帰らなければならなくてはならなかったのです。アタマス王はイオを後妻として迎えます。イオは2人の子を産むと、先妻の子・プリクソスとヘレが疎ましくなってきました。後妻イオは先妻の子2人を殺害しようと、神官に偽のお告げをするように仕向けます。「プリクソスとヘレをゼウスへの生け贄として捧げよ」イオの企てを知った先妻ネペレは、ゼウスに2人を助けるように祈りました。その様子をみて、哀れに思ったゼウスは黄金の毛をもつ空飛ぶ羊を2人のもとにつかわしました。
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