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恒星リスト~(おひつじ~ふたご)恒星名と意味

恒星名~①位置②黄緯③星座・特徴④意味⑤参考にするとよいギリシャ神話   

アルデラミン (ケフェウス座)

①おひつじ12.46②N68.55③ケフェウス座α星。カシオペア座と北極星の間に五角形をしたケフェウス座がある。西暦7500年には北極星に3度まで近づいて北極星になるといわれている(歳差運動)かつては北極星だった。

④規律正しい。礼儀正しく特定の技能を持つ。「女性との対」ではなく独立した男性。紳士的でありながら力強い王。名声・リーダーシップ。⑤「ペルセウスの物語・アンドロメダの救出」アンドロメダの父・カシオペアの夫・エチオペアの王

アルフェラッツ (アンドロメダ座)

①おひつじ14.18②N25.41③アンドロメダ座α星。二等星。アンドロメダ座の一番明るい星であり、ペガサス座の四角形をつくる星でもある。アンドロメダの頭、ペガサスのへそにあたる星。アンドロメダの右足の上には、アンドロメダ銀河を見ることができる。アンドロメダ銀河は230万光年離れている、太陽系の隣の銀河。

④飛ぶこと・移動すること・自由であること。風が顔にあたる心地よさを好む。自由であることを愛する。自由を獲得するための戦い。行動力があり妥協しない。絆や拘束を断ち切ることも意味する。遠いところへ旅する。限界を突破する。落ち着きのない性質。常に動く。⑤「ペルセウスの物語・アンドロメダの救出」ギリシャ神話ではおばけくじらに食べられてしまうところを、勇者ペルセウスに助けられたエチオペアの王女。拘束された状態から解放されたアンドロメダの姿。

アル・リシャ (うお座)

①おひつじ29.23②S9.4③うお座はペガサスの四角形の隣にあるV字の星々。V字のかなめがアル・リシャ。うお座の星はすべて4等星以下。南の魚の尾に現在の春分点がある。うお座は2匹の魚がリボンで結ばれている姿とされている。

④うお座のα星。アラビア語で「紐」異なるものを結びつける。新しい意義を作り出す知性。関連づけていく能力。相反する事項を関連づけるため、他者からは理解されないこともある。柔軟にとりいれ、結びつけていく。⑤「うお座」川に逃げた2匹の魚が離れないようにリボンでくくりつけた。怪物テュホンから逃げるために魚に変身した愛の女神アプロディテ(ビーナス)とその子エロス(キューピッド)だとされる。別伝(エラトステネス伝)ではユーフラテス川に落ちた鳩の卵を救った2匹の魚を記念してアプロディテが星座にしたとされる。

ミラク (アンドロメダ座)

①おうし0.24②N25.57③アンドロメダ座β星。アンドロメダの腰の位置にあたる。アルフェラッツはペガサス座にもくみこまれていたが、ミラクはアンドロメダ座のみ。

④アラビア語で「腰布」若い肥沃な処女。女性的で感受性が強い。直感的で霊感的。芸術的なセンスがあり芸術的な能力が発揮されやすい。調和を求めるので偏ったものに肩入れをしない。若々しい想像力と女性的な受容性を示す。自分の直感が優れていることから、思い込みをしてしまい、わがままな行動につながることもある。創始能力はないが、発展させる力がある。寛大だが甘い。持てるものを味わう楽しむセンス。⑤「ペルセウスの物語・アンドロメダの救出」豊かな王女・英雄を待つというニュアンスが強い。ペルセウス座の対として、女性的・受容的なニュアンス強い。

ハマル (おひつじ座)

①おうし7.40②N9.58③おひつじ座α星。「羊の頭」橙色2等星。おひつじ座は「へ」の文字を裏返したような形。ハマル以外は3等星と4等星であり、プトレマイオスの48星座にまとめられた2世紀に春分点があった星座。

④強い独立性を持ち、邪魔をする要素を倒す。一つの思想に集中して強く押しだし、ほかの影響から分離しようとする。つながりから飛び出す。妥協することは難しく人と衝突することが多くなる。徹底して自分の道を探求するため、周囲との摩擦は避けられない。勇敢に未踏の地に飛び込む。感情の起伏がはげしくせっかちなため、維持する力は弱い。矢印のように方向性を持つ。⑤「おひつじ座」「イアソンの冒険」ヘルメスがゼウスから預けられていた羊。黄金の毛を持ち空を飛び、人の言葉を話すことができたという。兄妹ペリクソスとヘレを助けた黄金の羊。この黄金の羊の毛皮をもってくる話は英雄イアソンの冒険のなかにある。別伝:ゼウスが怪物デュホンにおそわれて逃げるときに変身したおひつじの姿。

シェダル (カシオペア座)

①おうし7.47②N46.38③カシオペア座は北極星に近くにあるため、日本などの北半球からみると沈まないように見える。Wの形に並んでいる。北極星を探す目印として知られている。

④女王をシンボルとする星。あからさまな主張はせず、節度あるふるまいをすることによって支配力を発揮する。このような力が働くのは背後に力があるから。女性的な威厳。品位の高さ。神秘主義のニュアンスもあり、霊的な力ももつとされる。⑤「ペルセウスの物語・アンドロメダの救出」ケフェウスの妻。アンドロメダの母。娘(自分という説も)の美貌を自慢したため、神々の怒りを買った。古代ギリシャでは、うぬぼれはもっとも重い罪であった。神々の怒りで星座になっても休息できない(=地平線に沈まない)とされる。

メンカル (くじら座)

①おうし14.19②S12.35③くじら座α星。くじら座は全天で4番目に大きな星座。くじら座の頭にある。くじら座の首あたりにあるミラという恒星は330日のあいだに2等星から10等星まで明るさをかえる変光星。

④集団無意識。集団無意識から受けるものと集団無意識に働きかけるものの両面を示している。多くの人を巻き込み、多くの人から巻き込まれる。集団的な力は強く、集団からのしがらみを切り離すことができない。集団無意識をくみとってしまうので、自身でも理解できない行動をすることもある。集団ヒステリーに巻き込まれる象意。時代の変化の目撃者。人間の文化や歴史の無意識の力。集団のためになにかを達成するか集団の犠牲になる。影響のうけやすさ。⑤「ペルセウスの物語・アンドロメダの救出」アンドロメダをおそった海の怪物。犬の頭や前足を持ち、人魚のような尻尾を持っている。得体のしれないモンスター。淵から急に噴出する集団の意識。

カプルス (ペルセウス座)

①おうし24.12②N40.23③カシオペア座の南西。天の川の中にある。ペルセウスが剣を持つ手。

④アルゴルが女性的な欲望を示すのと対になっていて、カプルスは男性的な乱暴な力。きわめて行動的。荒ぶる力だが、アルゴルの鎖を切り離す力でもある。催眠から目覚める力。関連を切り離すため、自らの置かれている環境を無視する傾向。集中力と鋭い動き。攻撃的な性質。強い男性的なエネルギーはコントロールしにくい。無情で破壊的な要素をもつが、うまく扱うと強力な推進力になる。⑤「ペルセウスの物語」アテナやヘルメスの助けを借り、メデューサを倒し、海の怪物を倒し、アンドロメダを助けた英雄。

アルゴル (ペルセウス座)

①おうし26.10②N26.10③ペルセウス座β星。食変光星。メデューサの首。ペルセウスは剣とメデューサの首を持っている。片手に剣、片手にメデューサの首。

④リリスと関連づけられることもある。性的なニュアンス。旧約聖書でリリスはアダムに従わなかった。そこから、男性中心社会では邪悪な存在とされる。従属しない女性。母なる自然。最凶の恒星とされる。爆発力、欲深さ。創造的なことに対して強烈な力を発揮する。収益を上げる、儲けることにエネルギーを向けることができるが、他者へ分け与えることは少ない。独占する。確保する力。アラブでは「魔王の妻である悪魔の頭」とよばれていた。中国では「積み上げられた屍」男性の恐れるもののすべてを象徴。⑤「ペルセウスの物語・メデューサ討伐」メデューサはもともと人間で、自身の美しい髪を自慢したため(古代ギリシャでは美しい髪は美人の証)、アテナによって髪をへびに変えられてしまった。怪物になったメデューサの姿をみた者は、石に変わったという。

アルキオネ (おうし座)

①ふたご0.00②N4.03③おうし座。プレアデス星団(おうし28.14~ふたご2.14)のなかにある。プレアデス星団はおうしの首あたりにある。

④第三の目。予言的な視野を得ることもあるが、常識的な面の欠落も示す。スピリチュアル・芸術的な資質。無慈悲なビジョンの追求者。情熱的。内面の知恵を探求する。探求したいという欲望。運命や死者の裁定。神秘的な能力を強くもつが、無慈悲な面があり無意識な怒りを潜在的にもつ。偉大な洞察をもつが、狭い視野におちいることもある。⑤アルキオネ:巨人アトラス(父)とプレイオネ(母)の7人の娘の一人。(アステオぺ・メロぺ・エレクトラ・マイア(ヘルメスの母)・タユゲテ・ケライノ・アルキオネ)プレアデスは女神アルテミスに仕えていた。狩人オリオンに5年にわたって追われつづけたため、憐れんだゼウスが天に昇らせた。オリオンは犬をつれた狩人の星座に姉妹は7羽の鳩になった。

ミルファク (ペルセウス座)

①ふたご2.05②N30.08③「肘」という意味。ペルセウスの肘。

④若い兵士の力強さを象徴。力の誇示。向こう見ず。自己の力を過信。チャレンジを好む。素早い行動。周囲が見えていないことがあり、現実離れした行動に走ることもある。いかなる挑戦も受けていき、戦闘力が強い。共同での作業に向かない。⑤英雄ペルセウス。ゼウスとダナエとの間に生まれる。怪物メデューサの首を持ってくるように領主から言われ、アテナやヘルメス、ヘスぺリデスから助力を受けて、見事にメデューサを倒した。メデューサの首を見せることで、海の怪物ケートスを石にかえてアンドロメダを救った。

アルデバラン (おうし座)

①ふたご9.47②S5.28③おうし座α星。おうしの左目にあたる。0.85等星で非常に明るい。

東のロイヤルスター。ビジネスや商売に成功しやすい。倫理的な厳格さ。契約を守る意味をもち、不正に対して厳しい姿勢をとる。指導力、管理力。名誉。高い教養。雄弁さ。確固とした信念。誠実。高潔。大衆性。人気。大衆的な名誉と他から力と富を得るが、責任ある地位にあり扇動する力もあるのでし烈で病的な力ともなりえる。精力的だが困難がある。独自のものを作り出すわけではなく、守るというニュアンスが強い。潔癖で頑固に信念を貫く。支配者や強い誠実さ。自分の役割に真面目に努力する高貴な人格を示す。牛の信仰とも結びつけられる。(スサノオは牛王ともいわれ、ペルシャからきたとも、エルサレムからきたものともいわれる。)⑤「おうし座」ゼウスがエウロペを見初め、白い牡牛になって近づいた。→ヨーロッパ大陸の語源。

リゲル (オリオン座)

①ふたご16.50②S31.7③オリオン座β星。オリオンの左足。0.12等星で非常に明るい。若い星だが、あまりに強い光を放つためエネルギーの消費が激しく、あと数千年で燃え尽きるといわれる。

④オリオンの足=守りの力。教育・研究・学術。個人的な利益に走ると力は失われやすい。公共的な多くの人に貢献する研究に取り組むと成功する。保守的、真面目なキャラクター。足なので頂点に立つことを好まない傾向。学者、教育者の星。⑤ギリシャ神話ではさそりに刺された狩人オリオン。オリオンはさそりをおそれ、同時に空に昇らないとされている。//BC6000年ごろ、オリオン座は春分の太陽が昇る直前に上昇してくる星座だった。太陽を乗せた神の船を従えて昇ってくる人型の星座(オリオン座)を見て、古代エジプト人は神の概念と結び付けてきた。エジプトでは、オリオン座をオシリスと同一視した。オシリスは勇敢で温厚で知的なファラオ。エジプト神話の中で最も重要な神の一人。シュメールでは「アヌの真の羊飼い」

ベラトリックス (オリオン座)

①ふたご20.57②S16.47③冬の大三角のひとつ。(こいぬ座プロキオンとおおいぬ座のシリウス)オリオンのこん棒を持つ手の左肩。1.7等星。

④女性の征服者。自身のなかに悪魔的な要素があり、その影を扱うことで成功者になれる。影の部分を意識できないでいると翻弄されて人生はままならない。他者の無意識にある悪魔的な要素にも理解を示す。オリオンの左肩。左とは無意識・超意識に関連しやすい。無意識を扱う仕事に就けば、内面の悪魔を常に意識することにつながるため、大きな成功をおさめる。人助けのためになら大きなよい働きをする。魔物とつきあうと成功し、対立すると急激な失墜につながる。占いなど人からの相談事はこの恒星の力を使う上でよい。恒星がはたらく年齢になると急に興味を抱くようになることもある。苦しみはあるが成功する。⑤小アジアの女戦士アマゾン。

カペラ (ぎょしゃ座)

①ふたご21.52②N22.52③ぎょしゃ座α星。黄色。一等星。北極星に近い星座なので、ぎょしゃ座は夏以外は見える。ぎょしゃ座はぎょしゃに乗った男性が子ヤギを抱えた姿とされる。

④自立の必要性。カペラは養育に関連しているが、自由な精神のニュアンスがある。自由と独立性を求めるが好戦的ではない。個人が向上する権利を守るとき、制限や先入観を除去するときのみ戦う。アルテミスに関連する。速さ、飛行に関連している点がアルフェラッツに似ている。名誉・富・向学心・好奇心・妬み。英知と勇気。⑤アテナイ王、エリクトニオス。鍛冶の神ヘパイストスと女神アテナの息子である。母アテナに育てられて馬を飼い慣らす方法を学んだ。4頭立ての戦車を発明したとされる。恒星カペラは特に幼少期のゼウスに乳を与えた山羊アマルティアに関係するとされる。エリクトニオスは聡明な王で善政をしき、広く慕われていた。エリクトニオスは生まれつき足が不自由で歩くことができなかった。馬に体を縛り付けて戦闘に参加したという。また、広い知識があり発明の才能ももっていて車いすを発明した。戦場においても車いすを自由にあやつり多くの武功をあげた。

ファクト (はと座)

①ふたご22.11②S57.23③はと座α星。2.64等星。

④探検。未知のものを探求すること。慣れていない環境へ進んでいくことに関連する。勇気のある冒険。リスクのともなう冒険。知的な探求。固まったものを切り分ける。試行錯誤して探索していく。自分で地図を作らなくてはならないので勘違いをしたり失敗もしたりする。修正の必要がある。その道のりには魔力的な魅力があり、わくわくしながら楽しんで冒険を進めていける。知的な探究では今までの理論を裏切る発見がある。⑤イアソンなどの英雄が乗ったアルゴー船の物語。黒海の入り口で放した鳩。岩の間をアルゴー船がすり抜けるために放ったもの。地図のない海をもまれながら進む鳩とされるが、古くはアルゴー船の船首の一部だった。旧約聖書では「ノアの箱舟」のなかで、大洪水がひいたことを知らせた鳩。

エルナト (おうし座)

①ふたご22.35②N5.23③おうしβ星。ぎょしゃ座の五角形の5つの星のひとつであり、おうしの角にあたる。かつてはぎょしゃ座とされていた。アラビア語で「角を突く」

④攻撃力・破壊力・建設的意味・生命を与える。何かを終わらせることとスタートすることとの両面に関わる。間接的な婉曲的なコミュニケーションを好まず、単刀直入に伝えることを好む。攻撃的であり、命を助けるという意味でもある。焦点をしぼり攻める。⑤黄金の羊を手に入れるためにイアソンが手なずけなければならなかった火のような牛。古代オリエントでの繁栄と富の象徴として牛信仰に由来。

アル二ラム (オリオン座)

①ふたご23.28②S24.30③1.70等星。オリオンのベルトのバックル。

④神・偉大な羊飼い(指導者)の光り輝くバックル。(物事を)まとめる、あわせる、立て直す。すでに知られているものを採用したり新しく作られた方法を使いテーマを広めたりする能力。地に足のついた仕事を好む傾向。異なる考えを理解し、人と人とをつなげようとする。まとめて保持する。オリオンの三つ星ミンタカ、アル二ラム、アルニタク。プトレマイオスはアル二ラムのみをとりあげている。⑤オリオンの物語。ベルトなのでまとめるというニュアンスが強くなる。エジプトのピラミッドは三つ星の配列を模しているともいわれている。

ポラリス (小ぐま座)

①ふたご28.35②N66.06③北極星。こぐまのしっぽ。二等星。

④道を示す。どのような役割であれ、一つの基準になる。独特なキャラクターのため、依存することが少ない。指針になる。人を導く星であり、行き先が明確に示されている。⑤「大熊座と小熊座」狩りの名手であった月の女神アルテミスにはカリストという侍女がいた。そのカリストにゼウスが恋をして、カリストは男の子を生む。ゼウスの妻ヘラは嫉妬にかられカリストを熊に変えてしまう。成長したカリストは自分の母だと気づかず熊を射ようとする。あわれに思ったゼウスが母子ともども熊の姿に変え、天にあげたという。

ベテルギウス (オリオン座)

①ふたご28.45②S16.2③オリオン座α星。0.50等星。重星。オリオンの右肩。

④右は意識的な部分で裏表のないもの。表で活躍し、スターになりやすい。ベラトリックス(左肩)が地味でゆっくりとしたものであるのに対してベテルギウスは一気に躍進していく。自由な発展力と成功。態度が大きくなり傲慢さがでてしまう恐れもある。スムーズな成功。⑤「オリオン」右肩なのでオリオンの傲慢さのニュアンスもある。意識的。傲慢さをいさめるために女神がはなったさそりに刺され命を落とすオリオン。