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西洋占星術を学ぼうとしている方へ~オススメの本

           ①松村潔さん

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なんといってもわかりやすい本。松村先生が2000年頃、西洋占星術の理論をまとめた本。現在入手困難だと思われますので、類似本をあげるとすれば…

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↑おそらくこのあたりです。初級編・中級編といったところ。

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↑こちらは、松村さんにかかわるいろいろな占星家のエッセイがまとまっています。サビアンの解説もありとてもおもしろいのですが、なにせ西洋占星術を学ぼうという感じではありません。どのようなものがあるのか、カタログのような感じで使うのはいい読みかたかもしれません。


        ②石井ゆかりさん

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石井ゆかりさんはやさしい語り口で解説してくださいます。わたしは好きですが「西洋占星術ではなくてエッセイ」ということを語られる占い師さんもいらっしゃいます。文学的な香りがするので、本好きな人は好きかもしれません。松村潔氏の本を読んで「あまりむずかしい言葉で言われても」と思う方は石井ゆかりさんのものを読むとよいかもしれません。「教室ノート」のほうがより教科書的だと思います。(迷ったらそちらで)

      ③サビアン占星術

松村潔氏のサビアンに関する本としては…

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このあたりでしょう。「ディグリー占星術」はサインの度数についての説明もあり、同じ度数の類似性を発見しやすいので持っておいて損はないでしょう。「サビアン占星術」は最もオススメできるものですが、入手困難かもしれません。その代わりとして「愛蔵版サビアン占星術」にするとよいかもしれません。ただし、いろいろな情報がつまっているためにかえってわかりにくいかも?また、レイアウトに難あり?ちょっと見にくい感じがします。「完全マスター2」もよいのですが、その本だけで学ぶのはややこころもとない感じがあります。

いずれにしても、サビアン占星術を学ぶのであれば、松村潔氏の本と直居あきら氏の本を持っておくとよいでしょう。

        ④そのほか。

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↑こちらは、よほどアスペクトが好きな方向け。厚いし高いし…。辞書のようにちょっとずつ読み進めるのは楽しいのですが、勉強向けではないかもしれません。

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↑これらは、ちょっとおすすめはできないものです。松村節がお好きな方向け。エッセイ風な部分と哲学的な部分と…話が飛ぶので使いにくい感じがあります。「三次元」は恒星の説明があり、参考にすることはあるのですが、他の部分はあまり使っていません。

一方…

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↑こちらはとても使い勝手がよい本です。中級で必ず習うトランシットのことがわかりやすく書かれています。天体の速さや、ハウスと天体の関係を学べるので、ときどき開いてみると勉強になると思います。松村潔氏の「ディグリー」と「トランシット」は持っておいて損はないでしょう。

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↑こちらは表現が豊かで好きなんです。基本的なことから応用まで…。わかりやすいし奥深い。西洋占星術の本の3冊目くらいに購入してほしい一冊。たくさんのものを買うよりも、じっくりと数冊を読むことが大切だったりするので、その数冊のなかに加えてもらいたい一冊!

リズグリーン「占星学」(岡本翔子訳)も持っておいて損はなさそうです。なんとなくルルラブアさんの読み方に似ているような印象がありますが、ルルラブアさんは海外の文献にあたり学んだといいますから、似ている印象があるのかもしれません。ユング心理学に結びつけた表現もありますが、それほど心理学に偏っている感じもありません。ルルラブアさんの本、わりと好きなんですがあまり流通していなくて残念。

石川源晃さん、橋本航征さん、直居あきらさんあたりはやや運命論的なニュアンスがありそうです。秋月さやかさん、秋月瞳さんは学研から占星術の教科書になりそうな本を出版されていましたが、どうなんでしょう?(入手できるかどうか不明)とくに秋月さやかさんのは理知的でやさしい語り口がとても素敵なのです。

わりと日本語で読める本で、西洋占星術のよい本があるのですが、昨今は目をひいたり「簡単にわかる!」みたいな本が人気なのでしょうか?なんとなく「帯に短したすきに長し」のような本が多いような気がします。

あえて著者の違う本を何冊か読むのが、勉強になると思います。お気に入りの一冊が見つかりますように。