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AG#13 CF MARTIN D-18

Specification

トップ:シトカスプルース単板
サイドバック:マホガニー単板
ネック:ワンピースマホガニー
スケール:645.2mm(25.4")
フィンガーボード:ハカランダ
ペグ:Grover
ブリッジ:ハカランダ
その他:ピックガード交換
1971年製

about

アコースティックギターのボディ材がなんであるか、ということにみんなが神経質な感じになったのはいつからなんでしょうか。以前にも書いたことがありますが、70年ごろに「最近のマーティンは音が落ちた」というヤングギター誌上での記事を読んだことがあります。ただ、アマチュアがその記事の内容の真偽を確かめられる状況であったか、といえば間違いなく違っていたと思います。つまりはその記事を呑み込むしかない。かなりな経験と勉強料を積み上げないと「何がその音にしているか」はわからない。そういう意味では、個人で何本もギターが持てるほど大人になってからたくさん弾き比べた人が一定数以上になった平成以降?の話なのかな、という気がします。一方、ローズウッドとマホガニーの聴き比べとなると、大概の人は音の違いを聞き分けられると思います。柔らかく、明るいトーンのマホガニーと落ち着いたボリュームのローズウッド。どちらかが良いというのではなく、好みの問題だと思います。ギブソンのJ-45などもマホガニーボディですが、スケールや作りの違いからか、音の方向性は全くとは言わないけど違うと思います。どれくらいの影響があるかは分かりませんが、D-18は1947年以降1969年まではハカランダ指板、ハカランダブリッジでそれ以降はローズウッドに変更されます。

Story

000-28、D-45に続く3本目のマーティン。これは90年代の終わりくらいに、新大久保のクロサワで購入。最初間近で音を聞いた時にはピンとこなくて「ありがとうございました」ってフロアを出ようとした僕の背中に向かって、お店の人がジャラーンって弾いたその音にやられて決断。遠鳴りがするギターというのを初めて経験しました。バランスの良さ、柔らかいトーン、これは抜群です。アルフィーの初期のアルバムでは、坂崎氏が60年代のD-18を指でリードギターを弾いている曲が割とありますが、指弾きしたくなる感じ、わかります^_^。うちに来てからピックアップのインストール、ネックのリセットなどあれこれ工事しています。そのリセットの時だったか、日高氏が「これ指板とブリッジ、ハカランダですね」って。工場で残っていたパーツを使ったものなんでしょうか。マジックイヤー1971年^_^。

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