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Carry on。


高校時代、アマチュアの音楽を聴くのが好きだったんです。それはちょうど時代がバンドに移行してアコースティックギターの音がメジャーなところから消えてしまったから。だから「アマチュアの」音楽を聴きたかったというよりはアコースティックやってる人を探していったら、アマチュアのひとだったという方が正解かもしれません。

自分よりも少し年上の人たちが、オリジナル曲を歌う。当時少しギターが弾けるようにはなっていたものの、オリジナルの曲はもちろん、リードギターのフレーズなんかもうさっぱり。それこそスケールなんて知りもしませんから、主旋律をいいとこさらうくらいなことしかできない。それがアマチュアであってもコンサートを見に行くとばりばりギターソロを弾いている。いまなら、ああこの人は正やんのコピーなんだとか、この人はチャボさんだとかわかりますけど、当時はもう「すげえ!」としか思わない。ステージの人が実質そんなに年は違わないと思っても、なんだかすごい大人に見えて、とてもじゃないけど話しかけたりできなかった。

その中でこの人はすごい!と思ってよく聴いていたのが三ヶ尻聖一さん。

昨夜は、その三ヶ尻氏の「音楽活動40+3年記念ライヴ」を見に行ってきました。

ブリックブロックをソロで埋めるというのは、アマチュアにはかなり高いハードルです。実際プロだってそうですからね。そういう中で、昨夜は新装された会場を埋めるたくさんのお客さん。改めて40年を超えるキャリアと、ひとを惹きつける魅力に感心します。

その中には、彼と一緒に演奏してきた音楽仲間もいれば、長年の彼のファンのひと、しのぎを削ったライバル的な存在のひとたちも。
今回、挙手制のセッションタイムがあり、予定通りその場で光栄にもご指名いただき、35年くらい前、コピーした彼のオリジナル曲を一緒に演奏しました。ステージに出たあとで、うわーお客さんのほとんどがギター弾く人じゃんと気づく。なんとなくドタバタしながらなんとか終了。本当は一緒にやりたかった人は他にも多かったのではないかと思いますが、すみません。そもそもは…えーと、推測ですが(笑)、初期の頃の曲をやるという企画でのセッションでした…と思います!2人とも意外にドタバタして肝心なことを言うのを忘れてた思いつかずそのまま曲になだれ込んでしまいました^ ^;

2部構成、2時間あまりのステージは硬軟とりまぜ、インストもありの大サービス。そのサービス精神と40年という時間の経過を証明するようなバラエティに富んだ曲の数々で。たくさんの人がニコニコして会場を後にする様子を見て、あーこの人はすごいなあと改めて思っていました。

手作りのイベントを見に行った時にはいつも思いますが、スタッフのみなさんの成功させるという強い気持ちとそれに応えようとする演者の相乗効果が客席の空気を熱くするなあと。今回もとてもいいものを見させていただきました。

打ち上げでもいろんな話が飛び出して。ひさしぶりに話し込みました。音楽はいいなと心から思った夜でした。三ヶ尻さん、スタッフのみなさん、お疲れ様でした!

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