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First Solo: Canyon Era#2
人気が出れば出るほどバラエティ要素が増えていくテレビの中で、「アイドル的な立ち位置」で「音楽的に」進むのは本当に大変だったろうなというのが闘牛士、Girlと進んでいくにつれて当時の映像から感じられます(damnとか言ってるし^^;)が、テレビの外側では違う話が進行していたようです。スモーキーメディスンの頃からアイドル初期まで関わりがあったフェルナンデスから腕利きのメンバーが独立し、椎野さんらと立ち上げたのがESP。この初期のメンバーの手によって「日本初の」アーティストオリジナルモデルプロジェクトがスタートします。
Navigator Char model prototype
ESPではフェルナンデス以来のメンバーがメンテナンスを担当していたようですが、その関係を証明するように、ある時期からムスタングのボディ裏に大きなステッカーが貼られます。ブルーだったかな。わざと裏側が見えるようにアクションが入ったり^ ^。前の記事に書いているとおり、このブルーはもともと弟さんのためにCharさんが買ってきたものの、弟さんが使わなかったのでCharさんが借りることにしたらしい。このESPステッカーも弟さんの手によって貼られたものだそうですが…諸説あります^^;なぜだ!?
今では多数のアーティストモデルをリリースしているESPですが、スタートにあたり、選んだのがCharさん。いわゆるロックファン以外に「ギターじゃん」って感じでお茶の間の知名度を持っていた人は他にいなかったと思います。
開発にあたっては、やっぱりムスタングの悪いところを改善したギターが欲しいというところからスタートしたようでした。78年ごろのステージ上にプロトタイプが登場しています。羽の形状のヘッドにちょっと微妙な形のボディ。スイッチやアームユニットはムスタング。いわゆる今に至るボディ形状を「ああいう形が欲しかった」とコメントしていることを考えると、プロトタイプはほんとうにESPサイドで作ってみた感じなのかもしれません。それを受けての実際のデザインに向かったのかも。このプロトタイプ、ステージ上で弾かれたのを見たという方の話を聞きたいのですが、残念ながらいまだに出会えていません。
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Navigator Char Model prototype version II
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次に登場したのはほぼ現在のモデルの形ですがヘッドの形状がちょっとだけ違う。この形は雑誌広告のみ。広告に登場するのはソニックブルーです。Japan Vinrage誌の記事を書いた時に「プロトタイプを渡したので」形状が違うと聞きました。
YAMAHA L-51
セカンドアルバムで使用されているので、時系列としてはチャーモデルよりも前になるかもしれません。「完全に自分好みの音で作って」もらったというヤマハ。96年当時は謎扱いでしたが、アコギファンには有名なモデルでした。スペック的にはカタログどおりのモデルなので、当時スタートしたばかりだった「カスタム四天王(L-51,52,53,54)」のオーダーメイドのことを、そのラインナップの中でこれが好みだったということでのコメントかと思われます。
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レコードではもちろん,ステージ上にもセットされています。セカンドアルバムのフローレンとかその後JLCでも使用されていますね。ヤマハのハカランダはものすごい硬い音(誉めてます:笑)でくっきり感の独特な感じが特徴。さらにルックスも独特(左右非対称)なのが災いして、21世紀の現在ではほとんど市場に出てきません(笑)。ご本人が「一度野外でスタンドごと倒れてネックが折れた」という話をされていましたが、ブランク(Ovation等の使用期)を経て、96年の20周年武道館を機に復活し、以降現在に至るまで使用されています。いまやCharさんの代名詞的アコギと言っていいと思います。ほかのギターがリプレイスされていることを考えると、一番古くから使い続けているギターと言えるかもしれません。
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Amplifire and Effects
アンプは初期からHIWATTのイメージがありますが、ファーストアルバムでフェンダーデュアルショウマンを使ったという話は割と有名。76年8月のヤングギター誌では、デュアルショウマンがいちばん好きというニュアンスです。レコーディングでは使っている、と。HAVE A WINEの中ジャケにもデュアルショウマンが写っていますね。ハイワットもすでに持っており、同インタビューでは「ハイワットとローランド」をライヴでは使っていると語っています。その後ハイワットは「ムスタングとのマッチングが悪くて使っていなかった」と言われていました。JCの歪まない感じがよかったようで「JCについてるコーラスがムスタングの悪いところを取ってくれる」こともあり気に入っていたようです。テレビのステージに登場してくるのはほとんどがJC-160ですね。闘牛士の頃にはJCの下に4発のキャビがセットされていたりしますが、78年のヤングギター誌やプレイヤー誌でそのセッティングの様子を見ることができます。この記事ではマーシャルとJC-160をリンクさせて使用している様子がわかります。マーシャルは3ピンスイッチの1959SuperLead100。このマーシャルもクリーンな特性をもっているのでこれが選ばれているのでしょう。これにESP製のキャビにJBLのスピーカーを当初は4発、途中から2発で使用していたそうです。
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エフェクターに関しては、最初に出てくるのがファーストアルバムのレコーディングで使ったという京王技研(現在のKORG)のシンセサイザートラベラーというワウ。シンセっぽい音がするということだったが「ミョン~としか音が出ないのでミョンミョンと呼んでいた」とコメントしています。どこに使われているんでしょうか?
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テレビではほとんどエフェクターを見ることができません。77年ごろはコーラスの音がするのですが,おそらくはJCのコーラスでしょう。後期は78年頭前後からマクソンのアナログディレイAD-230が活躍しています。これはレベルメーターがピコピコする様子が映ったりしています。演奏もディレイかけっぱなしみたいなところもありますね。マクソンのパワーブースターとJC、そしてAD-230の組み合わせは気に入っていたようですね。
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一方、謎なのが、このパワーブースター。マクソンパワーブースターについてはCharさんが何度も言及されていますが、エレハモのLPB2についてはされない。ほんとうに使用されていたのか?どうなんでしょうか。
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テレビの時には足元にエフェクターを置いていることはほぼないのでわかりませんが、武道館公演のステージ上にはグヤトーン製Crymaxワウとパワーブースターをノックダウンした箱?の写真が出てきます。
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Thrillのレコーディング,そしてGODIEGOとのツアーはJC-160とこのマーシャル+グヤトーンワウ、マクソンブースター、AD-230でやっていたようですね。ファンの間では有名な?デンオンのラジオ番組の音源とかはこのセットでしょうか。
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Special Thanks:
Soundloft
Mr. Shinmura
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Mr. Hirai
Mr. Asahi
Mr. Hasegawa
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