33年前、初めてCharを見た夜。
1月23日、テレビ朝日の「関ジャム完全燃Show」で、Charさんが2人の若手ギタリストと一緒に、セッションやらギター論やらを繰り広げて。日曜日の深夜になかなか元気になれるひとときを過ごしました^ ^未遂の方、TVerあります。
https://tver.jp/lp/f0068650
この日を遡ること33年。1989年1月23日。大学4年の、「順調に行けば」最後のテストが終わった頃。緊張したのか、4年間で初めてひどい風邪をひいて数日寝込みました。初めて都会の病院に行ったものの、長いこと待たされて診察2分で終わって、俺は都会は無理だなあとかしみじみ思ったのを覚えています。
病院に行ったのはどうしても熱を下げて行きたいライヴがあったから。前の年くらいから活動が増え始めたピンククラウドを見たかった。あの頃、コンサート情報って新聞の片隅に出るのをチェックするか、ぴあだった。そのちょっと前にあったChar &サイケデリックスを見損ねた僕には最後のチャンス。
なんとか熱は下がったけどけっこうふらふらで、ぎりぎりまで迷ったものの、何かに背中を押されて芝浦へ。芝浦とか初めてでたどり着くのかも不安だったけど、無事到着。小雨模様だったなあ。寒くならなきゃいいけど、とか思った。人の流れのある方へついて行って、その先にインクスティック芝浦ファクトリーがありました。当時ウォーターフロントってやたらとフィーチャーされていて、一度行ってみたかった場所でもありました。会場に入って…なんか前方の異様な雰囲気に呑まれて…後ろの方へ。病み上がりですからね^ ^
当時はいつも怖いお兄さんときれいなお姉さんがいるなあと思ってました。要するに自分よりも大人の人が多いなあと。ピンククラウドとノーバディのライブはいつもそうだった。
けっこう待ったあと、3人が登場すると、なんか客席が体験したことのない異様な熱気になった。あのころ、ライヴ行きはじめのころいつも思っていたけど、席のある会場だと「簡単に立ったりしねえぞ」みたいな感じなのに、ライヴハウスだともう怖い感じで、なんなんこれ?って思ってました。
後ろのほう、もうPAの前くらいだったのかな、なのでジョニーさん座っちゃうと見えない。あのころドラムに羽を立てていた。羽根しか見えない^ ^
1曲目はCDに収録されてないけど、ジョニーさんがボーカルの籠の鳥だった。その瞬間までジョニーさんが歌うということも知りませんでした。ひげのないサングラスのまーちゃんがピック弾きなのもその夜初めて知った。
Why aren't you readyのイントロでスネア?がすごいびりびり共振していたのを覚えている。そこからもう聞いたことない曲ばっかり聞いた(笑)。なにしろ、そのとき知っていたのは「Best of Char」と「Have a wine」と雪やこんこんとアップルジュース、そしてナチュラルバイブレーション。どの曲にお客さんが喜ぶのかもわからない。おまけにほぼMCなし。これにも驚いた。フォーク出身ですから^^ 「こんばんは。雨の中、ようこそ来やがって。まあゆっくり楽しんでってください〜」これだけ。
ギターは見たことない形のガンメタリックみたいな色で、とにかく歪んでいないことにびっくり。「Charってディストーションかけないんだ」って思った。今はそうでないってわかりますけど、その夜は本当にそう思った。その当時はやっていた音色と全く違う感じ。いろんな曲調がある中、3人でこの分厚さ、なんなん?っていうのがずっと頭で回っていた。
ようやく知ってる雪やこんこんが出てきて、たしかそのあと一回引っ込んじゃった。喉痛いのかな〜なんて思ったり。ずいぶんインターバルあったと思うけど、戻ってきてからまたノンストップ。もうとにかく、その当時知っている展開と全く違う感じに戸惑うというかぶっ飛ばされるというか。
「残業」が終わってもなんかしばらくぼーっとしてたのを覚えています。出口で「2日目、3日目もまだチケットありますよ」って言ってたのが印象的だった。そのころライヴをはしごするという感覚、まだありませんでした。いやーすごいもの見たな〜みたいな感じでアパートに戻った、そんな夜でした。
あれから33年かあ。はまりましたねえ(遠い目)。ずいぶん深い沼にはまってしまった。もう骨まで味が滲みてます(笑)関ジャム見てCharさんにはまる人も出るでしょうか?気をつけてくださいね(笑)
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