発音。
僕はオリジナルを作るようになったのがずいぶん遅くて、30歳くらいまではオリジナル作れる人になりたいなーと思いながらいろんな人のコピーをしていました。
今こうやって書いてみると、音楽のことを書いているつもりなのに、実生活というか人生でもそんな感じだったかなと思ったりします。言いたいこととかはっきりとわかるまではちゃんと経験値積んで練習しないとダメってことなんですかね^ ^;
もう何度も書いてるけど、この歌を歌えるようになりたいと思った初めての洋楽はホテルカリフォルニア。ドンヘンリーの声が一発で好きになって。
歌い回しまでコピーしてってふつうのことかと思ってましたが、これはみんな差がありますね。自信の有無と関係あるようなないような、って思いますが、僕ははっきり言って自信がないので「出来るだけ本物に寄せる」ことに行っちゃいます。
それは「解釈」にも繋がると思っているんです。その人本人じゃないから完コピはホントに難しいというか不可能。だからどこまで近づけるかで、その人が何を狙っているのか分かりたい。気持ち悪いけど恋愛的な考え方かもしれません。
モノマネはもともと持ってる声とか骨格とかがいちばん大きいだろうなと思います。あとはその対象をどこまでマニアックに見るか^ ^
洋楽の場合は「発音」の問題がありますね。まあ洋楽じゃなくても、外国語で歌う場合にはそれがつきまとう。時代が変わったなあと思うのは、ここを丁寧にやっている?若手が多いこと。それはその言語の近さも影響しているのかもしれません。ひとつひとつの単語の発音はもちろんだけど、何を言おうとしてるのかで強く読む位置は変わるから、そこまで意識してるかしてないかは聞いたらバレちゃう。最近インスタとかで見かけた女子が韓国語の曲をカッコよくアレンジしてアコギ一本でやってて感心しました。
その音を発音するにあたっては住んでいる環境も大きく関係しますね。僕ら九州の人間は鼻濁音が分かりません。アナウンサーが使う鼻濁音に違和感を感じても、周りに使う人がいないから自分で使えない。あと、「を」ね。「お」と「を」の違いを長いこと言い分けられませんでした。正確には正しい「を」の音を知らなかった。たぶん僕の周りで正しく「を」って言ってる人は少ない。これが九州だからかどうかは知らないんだけど、口をあまり動かさない文化圏なんですかね^ ^腹話術に向いてる(笑)
英語に関してはもう長いことCharさんの歌ベースで発音してることが多い。だけどCharさん、歌う時と喋るときで音の出し方が違うんですよね。呼吸が違う。僕らのコピーでいちばん似ないのはここですね。日本語の呼吸で英語読んでも似ない。
年取った今は以前よりさらに筋肉が緩んでいて正しく口の形を作ろうとしないといけない。昔、年取った先生の英語は聞きやすいけどゆっくり喋るからかなあとか思ってましたけど、はっきりと喋ろうとして口の形を作ってるからかなとも思います。クラプトンの英語、昔はすごく僕は聞きにくかったけど今はそんなことない。キースリチャーズは今でも難しいけど(笑)。まあ慣れとか自分のリスニング力とかいろいろあるんでしょうけど。残念なのは聞こえるようになる頃に再現する力が弱るってことですね。精進します^ ^;
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