ロージー。
初めて高いギターを買ったのは、25歳ごろだったと思います。もう30年以上前のことです。1964年製ギブソンJ-45。32万くらいだった。当時の相場より高いです。
その頃は今みたいにインターネットでモノ探してという時代でなく、偶然の出会いが中心だった。プレイヤーやギターマガジンの雑誌広告を見て連絡しても「そんなもんもうありませんよ」…あの頃原稿入稿するデッドラインを考えれば、雑誌発売後に見ているのはまるでタイムマシン的な過去の情報で。つまりは、お店の人と仲良くなるか頻繁に実店舗に通っていないと余程の強運でないかぎり、お目当てのものに巡り合う可能性なんてなかったのです。地方の人間は特にね。お店はそのギターを売るために広告を出しているわけだけど、広告の意図としてはそれをきっかけにお店に興味を持ち、寄ってくる人間が増えないといけない。広告料払った分だけお客さんが来ないとね。
この四半世紀の間に、ずいぶんたくさんのお店にお世話になって来ました。そしてその間に、残念ながらなくなってしまったお店もあります。いろんなお店の人とやりとりする中で、そのお店のプライドとか、好みとか、理想とかを教えてもらったと思います。中には商売度外視ででも、的なこともあったり。
上の写真は、そんな楽器屋の話です。ギターショップロージー。まもなく3巻発売。
ギターショップ、それもリペアショップという、ある意味知る人ぞ知る的なところをこれでもか的に紹介している感じはもう嬉しくなってしまいます^ ^。
特にね、もう感心したんだけど、オリジナル商品としてピックアップの制作販売というのにはひっくり返りました。思わず買いたくなる(笑)。
リペアに持ち込まれるギターたちが抱えているエピソードは、僕らがギターを買ってしまう所以でもあります。一本一本ストーリーがあるんですよね。発売日が待ち遠しいです^ ^。ギターマニアで読んだことない方、ぜひ!
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