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ヘッドウェイ。

「アリスとモーリスの熱い出会い」でギターを始めた当初、モーリスとヤマハしか知りませんでした。その2つしかないくらいの勢いというか無知というか。

ところが、街のレコード店兼楽器店に「モラレス」というブランドのギターが。そのあたりでどうやら世の中には3つ種類があるらしいと(笑)。

ほんとうにそんな感じでした。しばらくして、ようやくギター雑誌の増刊号で世の中には目が飛び出るくらい(死語)高い舶来(死語)のギターがあると知る。

知ったところで、自分の周りにそんな高いギター持っている人なんて当時はいませんでした。

中3になる頃だったか、キャッツアイというブランドが「いいらしい」と知るのですがどんなふうにいいのかわからない。

高校に入って、いきなり噂を聞く。「7組の⚪︎⚪︎がヘッドウェイを持っている」そのあたりからオーバー10万のギターを持っている人間がいることを知りました。

のちに仲良くなるのですが、残念ながら音の良し悪しはわかりませんでした。今思えば可愛い時代(笑)。

その後本気の人たちのライブを見に行くようになってヤイリとかヘッドウェイとか国産でも高級志向のギターを目にするようになりました。

あれから40年くらい。僕はとうとう手にすることなくここまで来ましたが、うちの相方がついこないだヘッドウェイのD-45モデルを手に入れて弾いております。

聴いていると、派手さはないけれど、絶対に間違えない優等生、という感じの音がします。

もうその現場は後進に任せていたのでしょうが、マスタービルダーの百瀬さんが亡くなりました。

高1の頃だったか、ヘッドウェイは工場が火事になって消えた、と聞いて「うわー」と思った記憶があります。

その後復活を遂げたのはUnpluggedブームの頃だったでしょうか。モモセやバッカスと言ったエレキも含め、今でも押しも押されもせぬ日本の誇るブランドになっていると思います。

ご冥福をお祈りします。

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