個性。
ひさしぶりにゆっくりした数日を過ごしています。力尽きているとも言うけど(泣)。この年で時間に追われているのは幸せなのか?本来ならこの年頃にはこういう自分でいたいとか思ってないといけなかったんでしょうね…まあ通常はそんなことにも思い至らんからなあ…アリスの白うさぎみたいな感じでドタバタしてますからね。
昨夜見るともなく見ていた明石家紅白。こないだから声が出ないさんまさんを助けるように?友近マツココンビが活躍しておりましたが、その他の面々も負けじとアグレッシブで(笑)さんま御殿的。NHKプラスで観れると思います。興味ある方どうぞ。
いくつか興味深い話がありました。
ひとつめ。カエラちゃんの声の話。こうせつさんが「中低域が太くていい」みたいな話をしていたけど、その太さが加藤さんも気に入っていたんじゃないですかね。ひさしぶりに聴いたリルラリルハの意味。当時もそうかーと思っていたのか、初めて聞いたのかもう分かりませんが、まあどっちでもいいわ^ ^。このいいかげんな感じが歳なんでしょうね。
ふたつめはTUBEの前田氏がサザンのコピーをやっているうちに「寄せて行っちゃう」のでやめたっていうくだり。わかります^ ^
みっつめ。岩崎宏美女史が「ロマンス」は原キーで歌っているという話。後ろの前田氏がどう聞いていたかも興味ありましたけど^ ^、「命がけで歌っている」「同じようには歌えないから裏声使ったり」「半音下げてみたけど『違う』と思って」…深い。実に深い。
よっつめ。神田川のバイオリンを高嶋ちさ子演奏でという趣向に旦那さんはじめ各面々がコメントしていたのが面白く。こうせつさんも「3畳一間が40畳くらいの洋間になった」って^ ^
音楽の表現ってその人のバックグラウンドが全て出るってことですね。面白いし、怖いし、やりがいがある。
トップの画像に挙げたのは数年前のレコードコレクターズ誌。
セッションギタリスト特集。冒頭に萩原健太&佐橋佳幸の対談があるんだけど、まあマニアックで面白い。これ買った頃には意味がわかりませんでしたが、今読むとあーそうかーと思うことがたくさんあります。成長と思いたい^ ^。
僕は特に「影になって支える」っていう人に興味がある。有名な人のレコードは「誰が弾いている」という感じで聴いていないのでフレーズはわかるけど、というのが多い。日本人でもそう。これは石川鷹彦さんかなーというのは少しわかるけど、忠英さんはわからない。でもフレーズは間違いなくコピーしている。誰が弾いているとわかるようになるとその人は個性があるってことだから表に出ちゃいますよね。あーこれは松原正樹か?なんて思うようになったのはずいぶん経ってから。職人のようにバックで支えるってカッコいいなって思うわけです。
この雑誌の特集で書いているライターの方々も基本フォーマットというか「ここは書いてくれ」みたいな指定はあるんでしょうが、面白いのは説明的になる人と好きが溢れる人と分かれちゃう^ ^。僕は後者が好きですけどね。聴きたくなる気を起こしてくれるパワーをそっちに感じます。
読んでいて興味深いなと思ったのは「ハネ方で選ばれる」というくだり。譜面的にフレーズがあるのではなく、もともと8部音符の譜面を「どういうハネ方で弾くか」でギタリストが選ばれる。なるほど〜。まあもちろんなんでも弾けるのがいいんでしょうけど、そうでなくても色があれば選ばれるということなんですね。「ここはあいつのハネ方だな」なんてね。アレンジみたいなことを時々させてもらうんだけど、自分なりには一生懸命なんだけど、この佐橋さんの勉強熱心さというかマニアックさというか聴いている量というか、足下にもおよばんな〜とつくづく。やっぱりプロはすごいと改めて思う夏休みの1日でした。
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