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Char 2020 Mustang part3

Part 1Part2から続く完結編です。

Introduction

2020年の春先になって、さあこれからというタイミングで始まったコロナ禍。疫病はどうしようもないとはいえ、これにまつわるあれこれで、予想していたものとはまったく違う展開になりました。本来であればChar 2020 Mustangも大々的にライヴ会場で見れたのではないかと思いますが、残念ながらそれは叶わず。僕らは「配信」という形でかろうじてCharさんの姿を見ることができただけでした。

配信という手段は、このコロナ禍において唯一音楽関係でよかったというか、改善/発達したと思うものです。まあニーズが音楽だけでなく一般社会にもあったからでしょうけど、こんなに早く整備できるのかと思うほどあっという間にプラットフォームが整備され、2021年の暮れである今に至るまで改善が続けられています。特に音楽の場合は回線の画質音質をどうやって保つかという点において、ずいぶん発達したのではないかと思います。地方に住む僕らにとっては、半世紀前の民放FM的な希望(おおげさでなく)になり得たのではないかと思っています。ラジオもこの期間で聞くようになった人が増えたらしいですけどね^^

Char 2020 Mustangその後。

クリニックツアー「Singing Guitar 2019」時にCharさん自身が使われていたのは青(濃藍)べっ甲のモデルでした。面白かったのはマニアの間で「実際にCharさんは何色を使うか」という予想のもとにどの色をオーダーするかという流れがあった事実^^。この青べっ甲はZICCAからの配信では当初メイン的に使われてきた気がします。実家用?^^。夏以降行われた生ZICCAライヴでは白白、照明の感じでわかりにくいけど青磁黒(べっ甲?)、そして年末のサンプラザには緋色べっ甲のモデルが使用されました。白べっ甲は使われない。さすが天邪鬼^^。ただ、色はともあれ心配だったのはCharさんが右手を痛めたこと。年末のライヴではばねが2本がけだったというのが話題に(たぶんわれわれの間だけですけど:笑)なりました。

改造手術。

「ジャパフェンをいじると化ける」的な都市伝説がありますが、素体がもともといいからでしょうか。自分の話ですけど、今よく使ってるバーガンディのストラトは、もともと外で使う用的に手に入れたJVスクワイア素体の改造ギターなんですけど、人によってはカスタムショップ?と騙されてくれます^^まあ5万円で50万の音がしてるかと言えば、当然オカルトレベルですけどね。気分。それよりも「使うこと」を前提にカスタマイズ/モディファイする。単にあれこれやりたいだけですけど^ ^

さて。改造前のストックの状態で、課題だと思っていたこと。ノイズ。これがけっこう乗る。もうひとつ。スイッチがいまいちだと思った。

コレクターならノイズやら接触やら関係ないでしょうけど、僕は使いたいので。メンテしようと思っていじってたらナットが外れてジャックが中に落ち込んじゃった。これが運命。仕方なくピックガードを外して。「…」。いやーこれはもったいない。見てしまった人が共通してそう言ってますからそう思ったのは僕だけではないと思います^^;。思わず人生最初に買ったエレキを思い出すというか…(以下自粛)。ヴィンテージワイヤーを使えとかそういうことを言ってるんではないんです。ただ、10万超えるなら、たとえ高くなってもシールド処理くらいは欲しかった。でないと、知らない人はがっかりしちゃうと思う。もちろん予算の許す限界までやってるんでしょうけどね。個人的には高くなったとしてもやってもらいたかったですが、まあ仕方ない。自分でやるしかない…と思いながら博多のH先輩に相談してちゃっかり改造手術を施してもらいました。感謝!では、その改造部分のレポートを。

1.ブリッジまわり

Part2でトレモロブロックとサドルの話を書きましたが、その続報。

ミリピッチが10.8㎜、インチピッチが11.2㎜なら交互に並べれば11㎜ピッチになるじゃないかというコロンブスの卵的な?発想でピッチの問題は解決。サドルのすき間はぴったりになりました。

2.内装(シールド処理)

基本シングルコイルユーザーなので少々のノイズには慣れているし、そんなに気にしないんですけど、その僕が気になるくらいだからかなりのノイズだと思うんですけど、お持ちの方どうですか?

H氏の丁寧な内装工事で中とピックガード裏とザグリ部分にシールド加工していただき、ノイズ処理完璧。

3.配線工事

ヴィンテージワイヤーにこだわっていないと書きましたけどせっかくなので(笑)配線を引き直していただき、味の素もかけてもらってちょっと音が良くなるようにしていただきました。ついでにコンデンサもフェンダーおなじみのものに交換。ボリュームをいじっても抜けが変わらずリニアに音がついてくる感じです。

4.ばね

上で書いたとおり昨年末の配信公演ではばねがハの字掛けだったんですよね。Charさんがハの字にしてたのはたぶん初めてだったと思う。テンション柔らかくなるんですけど、もともとショートスケールですからね。ここはハの字の代わりに、テンション弱いのが売りの定番ローヴィンテージのばね3本掛けで。ムスタングだから3本でちょうどいい感じかなと思いつつ。

5.ピックガード

これはもう完全に音と関係ないんですけどCharさんが白白のモデルを弾いていたのにふらふらとつられてピックガード材を買ってしまっていた^^;。お願いして加工していただき、お色直し、ですね。

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6.その他もろもろ

で、できあがり。ここは弦の選択やらなんやらいろいろです。手にとってさらにあれこれ追い込んで。弾いてみると、とにかくクリアさがアップした感じです。つい先日、自分のライヴで使ったのでその時の音源を。歪ませてない状態の部分を抜き出しました。極寒の野外で客席からの生録なので風の音まで聞こえますが(苦笑)、感じだけでも聴いていただければ。いいギターになりました…このクリーンは期待以上の出来で満足しています。あとは演奏力。練習します^ ^

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