牡蠣はなぜあたる?

海のミルクと言われる牡蠣ですが、あたる事がありますね。牡蠣は何故あたるのかを書いていきたいと思います。

牡蠣があたる原因
牡蠣はプランクトンを食べて成長します。この時海水も一緒に飲みます。海水に含まれる細菌やウィルスも一緒に体内に取り入れてしまいます。こうして牡蠣は人間にとってまずいものを体内に溜め込んでいきます。こういう牡蠣を生で食べてしまうと中毒症状を起こしてしまいます。牡蠣が持つまずいものは何なのか書いていきましょう。

ノロウイルス
牡蠣にあたる人のほとんどはノロウイルスだそうです。ノロウイルスは食物から人に感染して人から人にも感染するので注意が必要です。ノロウイルスは早ければ食後数時間から遅ければ1日から2日で発症します。腹痛や下痢が多くみられる症状だけど、嘔吐や頭痛、発熱を伴う事もあるから風邪と勘違いする人もいるので注意が必要です。最近は体調が悪い時は休むのが当たり前のなってきましたが、風邪などでは休まない人たちはノロウイルス感染してても出社、登校して周りの人達に感染させていました。

貝毒
二枚貝が毒を持ったプランクトンを食べた時に起こるのが貝毒。牡蠣も二枚貝なので貝毒で当たることもあります。貝毒は発症が早くて食後30分くらいで起こるのが貝毒です。軽いものは下痢や麻痺症状だが、呼吸困難など命に関わる症状が出ることもあります。生食用の牡蠣で貝毒になる事はほとんどないけど加熱用を生食するのはやめてください。加熱用というのは毒の処理をしていないものなので頭に入れておきましょう。

腸菌ビブリオ
牡蠣で起こるのは稀ですが可能性が無いわけではないので書いておきます。腸菌ビブリオは食後12時間程度で起こることが多く症状はノロウイルスに似ているので間違いやすいです。

牡蠣アレルギー
一度牡蠣であたると牡蠣であたりやすくなるという話を聞いた事はありませんか?それは間違いですが毎回牡蠣であたるとなると、牡蠣アレルギーを疑った方が良いです。毎回あたるようなら病院で検査をお勧めします。

生食用と加熱用
生食用は解毒処理されています。牡蠣が持っている細菌やウィルスを滅菌するために24時間以上きれいな水の中で洗浄します。牡蠣はプランクトンを食べる時に水も一緒に飲んでしまうと上でも書きましたが清潔な水の中におく事で細菌やウィルスを体外に排出させるのです。最初からきれいな水で養殖すれば生食用として出荷出来るようになります。
加熱用は新鮮ですがこの処理をしていないので加熱用を生食するのはやめましょう。加熱用の牡蠣は90度以上で1分間加熱すれば菌を殺せるのでキチンと火を通してから食べるようにしましょう。
また、生食用でも滅菌が甘い事もあるので体調が悪い時、抵抗力が衰えている時は加熱して食べた方が良いでしょう。

春先に向けて牡蠣はどんどん美味しくなっていきます。産卵が夏なので4月頃が1番美味しい時期でしょうか。あなたが良い牡蠣ライフを送れますように。

では、またお会いしましょう。




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