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全銀システム障害の根本原因

50年間止まらずに動いていたシステムが止まって、影響はどんどん広がって行きます。当初は運用要因も多かったでしょう。しかし、何年たっても

「障害報告ありますか?」
「いえ、ありません」
「人数減らしても大丈夫かな」

が、続けばいつかは限界超えますよね。しかし、システム最初期からマネージメントしていた人たちは安易に人員を切ったりしませんでした。システム運用に必要な人員は自分も技術者であった者ならわかります。技術の裏付けがある管理者と単なるマネージャーでは雲泥の差です。

時期も悪い
今現在、各企業でお偉いさんになってるのは、いわゆるコストカットで成功して来たコストカッターが大勢います。仕入れは叩き、人員を減らし、コア事業以外はアウトソーシング。デフレ下ならそれでも良かったかもですが、今は違います。コストカットしか出来ないから頓珍漢な事をやりまくってます。

悪夢の始まり
2010年くらいからSIer不要論が流行って、それに乗って出来もしない内製化を行った連中が、盛大にやらかして死んでいきました。第一次から第六次システムは電電公社データ通信事業部&NTTデータが丸抱えしてたので1973年から一度もトラブル出していません。第七次システムはシステム資産が全銀協に。

で、だ
全銀協「COBOLとか古いのでjavaにするのだ」
営業マン「それならウチの自動変換ツールで一発ですよ」
全銀協「よっしゃ、それ使うわ」
(問題発生)

java技術者「何このソース。自動生成?javaじゃないのでわかりませんね」
COBOL技術者「これ、COBOLじゃないですよね。わかりませんね」

全銀協「あばばばば」

結論
今まで面倒見てきたNTTデータを切った時点でこの障害は確定してしまいました。金融庁激おこです。

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