見出し画像

輪読会を始めてから半年がたちましたの話

※この記事はスペースマーケットプロダクトチーム Advent Calendar 2019 の20日目の記事です。

こんにちは、めずらしい苗字で知られるWebエンジニアの山本です!
直近では主にSEOなど集客領域のPjMやバックエンド開発やフロントエンド開発をごりごりするなどして日々を過ごしています。

スペースマーケットでは前期から有志メンバーで輪読会を運営しているのですが、気がつけば半年ほどたったので所感や具体的にどのように進めてきたかなどを紹介したいと思います。

輪読会の様子画像3

目的

・業務の中ではキャッチアップしづらい領域の学習
・難易度の高い分野も内容を補足しあうことで理解を深めやすくする
・チームビルディング

ポリシー

・事前準備はなくす
・輪読会中に深堀りしたい箇所があればその場でメモ
 ・後日各自調べたらSlackで共有
・不要な章は適宜飛ばして各自読みたければ読む
・開催日: 週一開催
・場所: オフィス会議室

進め方

効率よく進められる形を模索しつつ色々な方法を試しています。実際に採用している方法を2つほど紹介します。

・別々の箇所を読んで教えあうパターン
1. 読解(20~30分)

メンバーを2~3組に分けて、組ごとに違う箇所を読みます。
2. 要約(10分)
各組内で認識を合わせて内容を要約します。
3. 共有(20~30分)
別の組のメンバーに対してそれぞれが読んだ箇所を要約しつつ解説します。

メリット:読んでいない箇所は解説してもらえるので実質倍進められる
デメリット:前後のつながりがある節で分けると後ろの担当の人が理解しづらい時がある

・担当を決めつつみんなで進めるパターン
1. 読解(20~30分)
全員が同じページを読みます。その際に章や節ごとに担当を分けておき、担当部分については重点的に理解しておく。余裕があれば疑問点を調べておく。
2. 共有(20~30分)
読んだページを担当の人が要約して解説していく。ハンズオン的な内容があればみんなで進める。

メリット:全員が同じページを読んでいるのでお互いに補足しあえる
デメリット:別々の箇所を読む方法に比べてスピードが落ちる

工夫していること

1. 全員が発言できる仕組みにする
一方的に話を聞くだけではせっかく集まっている意味もないのでインタラクティブな会になるよう章ごとにファシリテーターを分けたり議論の時間を設けたりと全員が発言できる形にしています。

2. 継続しやすいようハードルをさげる
進め方として事前に読み込んで当日は共有するという方法もあるのですが、週によっては時間がとれずに準備不足でなぁなぁになっていく予感しかないので当日全員で読みすすめるようにしています。

3. オシャなBGM
これはつい最近からですが、各自読み込む時間が静かすぎるので表参道のカフェのオシャBGMをかけています。聞いたことはないですがたぶん同じでしょう。

読んだ本

ジュニアメンバーも多いので基礎的なところから進めています。

・「入門 コンピュータ科学 ITを支える技術と理論の基礎知識」

自分も含めてですが、情報系の大学を出ていないメンバーもいるので特に低レイヤーなコンピュータサイエンスを学びたく採用しました。
初版が2014年なため内容は少し古いと感じる部分もありますが、大学の教科書にも使用されている超定番の名著です。タイトルの通り内容が広範に渡るので、これからよりコンピュータサイエンスの学習を進めていく上での足がかりになりました。

・「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方[固定版] 脆弱性が生まれる原理と対策の実践」

改めて言うまでもなくWebアプリケーションのセキュリティと言えばまずこの本という必読書。通称徳丸本。
内容的には難しくないため輪読会向きではないかもしれませんが、上場にあたってよりセキュリティへの意識を高めていかなくてはいけないタイミングということで採用しました。

候補本

・「作って理解するOS x86系コンピュータを動かす理論と実装」

輪読会で読むかはわかりませんが、個人的にコンピュータサイエンス分野で次に読みたい本。早く作って理解したくてウズウズしてます。

所感

もちろん個人でも日々独習しているのですが、みんなで同じ本を読みすすめて補完しあうことで一人では得られなかった気づきがありました。
進め方はまだ試行錯誤を繰り返していますが、開発部の社内勉強文化を育てていくという意味でも輪読会はこれからも続けていきたいと思います!

学びを得て尊ぶ人たち
画像1

余談なご報告

本日(2019/12/20)株式会社スペースマーケットが東証マザーズに上場しました!!

会社の一員として上場に関われたことがとてもうれしいです。
引き続きよりよいサービスを提供できるよう励みつつ、そこで得た技術的な知見をまた還元できるように社員一同がんばっていきます。

それではさようなら〜。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?