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きんざい FP1級実技の傾向と対策 職業倫理編

PARTⅠの最終質問 職業倫理に関してのお話です。

職業倫理の問題が出たら、これで面接終わりだよーの合図。
短くて、とても長く感じる面接も、あと数分です。

まず一つ目の質問
FPの職業倫理はなにかおしえてくれる?

きっと職業倫理なんて、メモもせずにすらすら言える状況になていると思いますので、あえて覚え方なんてお伝えする必要はないかと思いますが、
頭がポカンとしてしまう場合もあるかと思いますので、それに備えて頭文字程度をメモしておくとよいかもしれません。

自分は、「ココアのいし」とだけ記載していました。
ココアのいしです。
なんですか、それは。
私も知りません。頭文字をとって、覚えやすいように並び替えただけです。
お好きな順番で並び替えればよいと思います。
おそらく自分以外で「ココアのいし」と唱えている方は知りません。
試験の日に、ココアのいしと書いた方は、残念ながら僕のお友達認定です。

(コ)顧客利益の優先
(コ)コンプライアンスの徹底
(ア)アカウンタビリティ
(の)能力の啓発
(い)インフォームドコンセント
(し)守秘義務

試験直前まで、本に載っていた順番を気にしたりしたのですが、
「どれも大切な職業倫理だと思いますが…」と聞かれるんだから
順番なんて関係ないだろうと割り切り、当日もココアのいしを順番に答えました。
そもそも、最近のきんざいの問題集(2020年度版以降)には、能力の啓発は削除されているんですよね。
過去の第〇版問題集には、6個載っているんですが…
なお、皆様のバイブル きんざい合格ターゲット1級学科テキストには4つしか載っていません。インフォームドコンセントの記述すらありません。

なぜなのか、不明です。
でも、皆さん6個言っているし、それが正しいと思いますし、なぜなのか調べても点数は変わらないので、わりきって覚えましょう。

さて、第二問
どれも大切な職業倫理だと思うけれど、今回のケースで重視するのはどれかなぁ

よく、決め打ちするか、しないかで分かれるといった話を聞きますが、
おそらく多くの方が決め打ちしているんじゃないですかね。
問題集でもおおむねインフォームドコンセントですし。

僕の場合も、ほぼ「インフォームドコンセント」で決め打ち。
M&Aの時だけ、「守秘義務」で行こうと決めていました。

※インフォームドコンセントを、インフォームドコンセプトと言い間違えて覚えている、伝えられているケースがまれにありますので、念のため、正式名称はインフォームドコンセントであることをお伝えしておきます。
「インフォームド」の訳が「知識に基づく」、
「コンセント」の訳が、「同意」です。
コンセプト(概念)の方が倫理っぽく聞こえますが、
知識に基づく概念?(英語はよくわかりませんが)だと、意味が不明またはかわってしまいますので。


インフォームドコンセントは、ドンジャラのオールマイティみたいな存在で、(最近の10代の子とか、ドンジャラって知っているのだろうか…)
とりあえずどんな場面でも使える職業倫理だと思っています。

もともとの語源であるインフォームドコンセントは医療現場で使用されるようですが、それをFPの倫理にも取り入れたということらしいです。
病院では確かに、手術の際等に説明を受けたうえで、同意書にサインを求められていますよね。FPの実務で、実際にどのようにこれが行われているのかは知りませんが…試験対策としては、インフォームドコンセント最優先って感じでしょうか。

きっと面接官の方も、またインフォームドコンセントかぁ
たまに違うの聞きたいなぁ…とか思っていらっしゃるのかもしれませんが、
そんなこと知ったこっちゃありません。
わざわざ大切な15分を使って設例を読み解いているのに、
職業倫理なんかで時間を費やすことはできませんでした。
冒険するくらいなら、何度も記憶しておいた決め打ち技で、きちんと終わらせたいじゃないですか。

自分も先輩の回答を参考にして、次のような決め打ちをしていました。
ベースにしたのはどなたの回答か忘れてしまいましたが、
この場を借りて御礼申し上げます(多少の引用をお許しください)

「FPがAさん、Aさんのご家族、X株式会社に対して行う提案は多岐にわたりますので、顧客の立場に立ち、その提案の内容や結果を一つ一つ丁寧に説明するとともに、きちんとご理解いただけたか、同意いただけるかを確認の上、進めていく必要があると考えるからです。」

ある程度自分の言葉にまとめたら、あとは覚えるだけ。
ふとしたときに唱えられるようになっていれば、対策としてはばっちりですね。

以下ちょっとだけ説明をします。

「Aさん、Aさんのご家族、X株式会社に対して…」
と一つずつ登場人物等をいれているのは、
わざとここで時間を稼いで、心を落ち着かることにしていたからです。

「顧客の立場に立ち」
というのをあえて入れたのは、顧客利益の優先が重要だってってわかってるんだよというアピールのためと、
FPの提案書等で書かれていた(と思うのですが)、「仮に魅力的な提案だったとしても顧客の信念に反したり、嫌がるものは潔く取り下げるべき」というスタンスを重視すべきというのが念頭にあったからです。

あとは、インフォームドコンセントの説明みたいなもんです。
問題集の解説では、インフォームドコンセントは、顧客とFPが情報を共有することと記載されていました。
なんだかしっくりくるのかこないのか、よくわからない説明のような気もしますが、だいたい皆さんこんな感じの回答だと思いますので、僕もそれにならったという感じです。

PART Ⅰの面接の時間が12分
問題点の指摘と、この職業倫理は絶対に出るとして、
約3分を使用すると考えれば、残るは9分だけ。
12分の3は、ある程度対策が練れるのだから、ぜひ優先して完璧にしましょう。


参考になればうれしいです。

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