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NMB48のZOOM個別お話し会がもたらした大きな意味

握手会とコロナウイルス

少しずつ終息の気配が見え始めた「新型コロナウイルス」ですが、エンタメ界は現在も満足な活動ができず、中小のみならず大きな会社 (組織) であっても頭を悩ませています。

そんな中、NMB48は23rdシングル「だってだってだって」の特典として従来の握手券ではなく、新たに「ZOOM個別お話し会」の開催を決定。 不安と期待が交錯する中、本日5月16日に第一回目が開催されました。

簡単に言えば個別握手券の代わりにZOOM応募券があり、抽選に当たったファンは30秒間メンバーとビデオ通話ができる仕様です。
また、写真と同様にランダムの「RiNG RiNG RiNG CARD」を同封。

購入者全員がビデオ通話をできる訳では無いですが、握手会の開催が当面できない現状だと仕方がないシステムかも知れません。
また、このシステムは特別ではなく普通になる可能性もあります。

メリット① メンバーの負担軽減

ストレートに言ってメンバーは握手会よりも「ZOOM個別お話し会」の方を歓迎するでしょう。現役時代は握手会を好きと発言していますが、卒業後は黒歴史の様に語ったり、あからさまに嫌だったと言うメンバーもいます。

長時間立ったまま対応をするだけでも相当な疲労ですし、それに加えて多くの人と握手 (接触) をするのはかなりの負担です。実際に握手会を苦にして卒業するメンバーも後を絶ちません。

その点から言っても「ZOOM個別お話し会」であれば接触する事も無く、自宅や事務所で座ったまま対応できる仕様は神と言えます。しかしながら、どうしても握手をしたいファンからすると満足いかない仕様でもあります。

メリット② 経済的負担も軽減

通常の握手会は大きな会場を押さえ、メンバーの交通費や宿泊代、食事代からバイトの給料まで膨大な経費が掛かります。
しかし、今回の「ZOOM個別お話し会」であればメンバーに関する経費がほとんど掛からず、通話の管理をする係員の賃金程度に圧縮できます。

また、ファンも会場までの交通費や宿泊代が掛からず、自宅で他の用事をしながら順番を待つなど時間を有効活用も出来ます。
しかも、メンバーが当日に欠席してもファンは損をする事がありません。

メリット③ 障碍者や余裕のない人も参加可能

実はメリット③こそ「ZOOM個別お話し会」がもたらす最大のインパクトであると捉えています。
今までも障碍者の方が握手会に参加した事はありますが、会場への移動や現場での補助、そして視線を浴びることで参加を辞めた方も居ると思います。

また、地方在住で経済的・時間的な余裕が無いことから参加を見送っていたファンも多く居ると思います。
実際、遠方から参加するとなると相当な経済的な負担が掛かります。

今回の「ZOOM個別お話し会」は上記の課題の多くを解消することができますし、抽選ではあるものの30秒の通話は大きいと思います。
現在はテスト期間の意味合いが強いですが、メンバーや運営、そしてファンが仕様に慣れることによって枠が広がる (当選確率が上がる) と思います。

他のグループは握手券の消化方法に試行錯誤していると思いますが、NMBが今回示した手法が握手会アイドルに広がる可能性は高いと思います。
しかし、当選確率が低いままだとCD売上が減少するのは仕方ないでしょう。

まずは御礼を。拙文を読んで頂き、ありがとうございます。 サポートに関しては無理をなさらず、御自身のコップからあふれそうになった分があれば枯れ木に撒いて下さい。