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【YouTube漫画】作画担当の仕事とは

YouTube漫画の作画担当の仕事募集を、クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどでよく目にします。
かく言う私も、YouTube漫画の作画を仕事をはじめるキッカケはランサーズでした。
YouTube漫画の作画の仕事を始めて、9ヵ月が経ちました。
本記事では作画の流れや、そして皆さんが気になっているであろう収入のことなどをシェアさせて頂きます。

仕事内容

基本的には下記のような流れとなります。
①シナリオをもらう
②シナリオをもとにネーム作成 ⇒ クライアントに提出
③清書
④納品

このように、ネーム~ペン入れ~彩色までを行うことが作画担当の仕事となります。

ですが、これはクライアント(チャンネル運営者)によって異なってきます。
チャンネルによっては、ネーム担当者のが別にいるパターンもあります。
イラストが描けても、漫画が描けないというクリエイターは結構いるものです。
そのため、ネーム担当者を別に雇っているケースも多いのです。
「セカイノフシギ」などがそうですね。

【セカイノフシギ】
https://www.youtube.com/channel/UCssKsQJRvogzRS1U3Q9JG6Q


また、基本的には一人のクリエイターが1作品を担当することが多い中、1作品に多数のクリエイターが作画を担当しているチャンネルもあります。
「モナ・リザの戯言」がそうですね。

【モナ・リザの戯言】
https://www.youtube.com/channel/UCSSkv6tmPpi8d1IrWegypsA

こちらのチャンネルは、キャラクターごとに作画担当が違います。
おそらく、背景なども担当の方がいると思われます。
作画を分担すると絵柄がバラバラにならないかとも思いましたが、モナ・リザさんはクリエイターのレベルも高いですし、結果的に1作品ごとのクオリティが安定しているように思います。
人物は描けても背景が苦手、デフォルメは得意だけど、リアル描写は苦手…といったように、クリエイターによっても弱点があります。
作画を分担することによって、そういった弱点も補うことができるのではないかと思います。

このように、チャンネルによっても仕事の流れは変わってきます。
自分にあったクライアントと出会えるとお仕事も捗りますね。

報酬について

この仕事で切っても切り離せないのが報酬安すぎる問題です。きっと皆さん、仕事はクラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどで探しているのではないでしょうか。

そういったサイトで募集案件をみていると、どれも1作品5000円~1万円程度です。
これなんかも、単価計算すると1枚520円ですね。
カラーイラストが1枚520円なんてあり得ません。

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それでも、ここ最近はYouTube漫画を法人が立ち上げていることも多く、そういったチャンネルは単価も高めです。
きちんと一枚あたり○○円と提示しています。
1枚1500円~2000円とあれば、この業界だと高単価となるのではないでしょうか。

私の収入&作業時間

この仕事の収入は作業量に比例します。
たくさん描けば、それだけ収入も増えるので、めちゃくちゃ頑張ってた時期もありましたが、身体がもたないので止めました。
自分の負担にならない程度の仕事量に抑え、私は今、YouTube漫画の作画だけで月15万程の収入を得ています。
これが安いのか、高いのかはわかりません。
1枚あたりの単価的には安いのかもしれませんが、描くスピードが速い私にとっては楽しく絵を描いて月15万の収入なら「まぁいいかな」といったところです。

私は基本的に1日の作業時間はネームなしの作画だけなら約5時間です。
1日のノルマを10枚と決め、それを5時間で描いていきます。
単純計算で1時間あたり2枚を描き上げます。

時給換算すると1時間2500円以上。
しかも、その5時間みっちり集中してるわけでなく、ときどきYouTubeみたりサボりサボりやってるので、そう考えると、作画の仕事はおいしいバイト感覚なのです。

もともと、ずっと同人活動をしてきたので、家にいる時間は基本ずーっと同人誌描いてました。それが今はYouTube漫画になった…といった感じです。

私もこの仕事を始めた当初は、1枚700円くらいで仕事をしていました。
当時は本当に単価が安く、1作品1万円であれば良いほうといった印象でした。
始めは4社くらい掛け持ちしていましたが、いまは1社に絞っています。
1社に絞った理由としては、チャンネルが伸びそうと感じたこと、担当の方との相性が良かったこと、コンスタントに依頼があり、待機時間がなかったこと、なにより連絡・支払いがきちんとしており信頼がおけるクライアントだったからです。
1社に絞ってからは、単価も上げてもらいました。
それでもまだまだ安いほう。満足はしていません。
ですが、定期的にその倍以上の収入を得ることがあります。
私が今のクライアントを離れられない理由の一つであり、他のクライアントでもあり得ることです。
どうすればそんな収入を得られるのか…それは今後お話しできればと思います。

この仕事に向いてる人と向いてない人

最後に、この仕事に向いているひと、向いてない人についてお話します。
私が同じ仕事をしている方のSNSなどを見て、感じたことです。

【向いている人】
・絵が描くことが好きな人
・漫画を描くことが好きな人
・いろんな構図が描ける
・描くスピードが速い人

【向いてない人】
・身体が描けない人
・丁寧に描けない人
・描くスピードが遅い人
・自分の欠点を理解できない人

向いている人は言うまでもりません、絵を得意としている人です。
YouTube漫画の作画の仕事は、いまや多少絵心があれば誰でもできる仕事となってしまいました。
ものすごくクオリティの高いイラストを描く人もいれば、中学生のお絵描きレベルの方もいます。
クオリティの高いイラストを描く方は、人体を描くことを苦としません。
それだけ、趣味や同人活動などで多くのイラストを描いてきたからだと思います。しょこたんのように一発描きで描けてしまう人もいるでしょう。

ですが、身体が描けない人は、漫画を描いていくうちに描きたい構図が描けないことに苦痛を伴うことがあります。
結果、顔漫画ばかりになり、クライアントからリテイクがくることも多く、それだけ時間もかかってしまいます。
そして、作業時間と報酬が見合わないと不満を持ってしまいます。
自分では、良く描けたと思うのに、なぜリテイクばかりくるのか?と次第にクライアントにも不満を持つケースが多いです。
そういう方は、自分のイラストを過大評価しすぎており、イラストのバランスの悪さなど欠点を見出すことができません。
いつまでたってもイラストレーターとして成長できないのです。

厳しいことを言いますが、
絵の上手い人は短時間で絵を描いてもクオリティが高いです。
絵の下手な人はどれだけ時間をかけても下手なままです。
基本的なデッサン、模写、絵を描く時間…など経験を積み重ねていないからです。
絵が上手い人は、趣味の範囲であっても、それだけ絵を描くことを積み重ねてきました。
そして、自分の絵の欠点を見出し、修正しようと努力をしてきた人です。

YouTube漫画の仕事で収入をしたい、でも仕事が取れない、報酬が上がらないと思う方は今一度、ご自身のイラストを見直してみると良いかもしれません。


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