アイシングについて~目的に応じて使い分け~
今回はアイシングの効果についてです。
アイシングをご存じの方は多いと思います。これです↓
アイシングとは怪我をするときに使いイメージですよね?
ですが、ここではアイシングによる「パフォーマンス発揮」について述べていきます。
一番伝えたいことから言うと
目的にあったアイシングをしよう
ということです。
まとめるとこんな感じです。
筋肥大➡習慣的なアイシング×
筋持久力➡習慣的なアイシング×
筋力➡習慣的なアイシングおそらく無害
疲労回復➡主観的な疲労回復には〇、エネルギーの回復にはマッサージしながらなら〇
急性のケガ➡習慣的なアイシング(炎症が治まるまで)〇
熱による疲労、体調不良➡〇(脇、首、足の付け根を冷やそう)
*製氷機のではなく冷蔵庫で作った氷は表面を濡らしてから使おう(凍傷の危険性)
例えば筋持久力でいえばアイシングにより血流量が減少され血管のリモデリングする効果が抑制されます
筋肥大でいえば筋肉の微細な損傷が炎症を引き起こし筋肥大を起こすが冷却による抗炎症作用により筋肥大効果抑制
このようにアイシングをすることによって得られる効果と失われる効果があるのです。
もちろんアイシングをしたからと言って筋肥大、持久力の効果がすべてなくなるわけではありません。
あくまで「ここでアイシングをするべきか」という疑問の解決の一助にしてください。
参考文献
1)持 久 的 トレ ー ニ ン グ 後 に 行 う活 動 筋 冷 却 の 影 響
山根ら(2004)
2)運動後のスポーツアイシングの効果的活用に関する基礎的研究 -運動後の回復に対するアイシングの影響-
大西ら(2007)
3) 効果的なアイシング方法について
~当院における術後アイシング方法の見直し~
石井ら(2015)
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