国家一般職その6

いつも読んでいただきありがとうございます(*゚▽゚)ノ
前回まで教養試験~専門試験について触れてきました。今回は論文試験のはなしに移りたいと思います。

具体的に中身に入る前に少し余談も兼ねてですが、国家一般職の試験の順番は午前中に教養試験があります。午後に専門試験と論文試験がありますが、この順番は例年ですと論文試験→専門試験の順番となっています。
何となく論文試験を一番最後にやるような感覚でいる方も多いかと思いますので、当日順番が違って驚かれないようにこの記事で触れておきます。
なお、論文試験終了後には休憩時間はなく、論文試験の答案回収後すぐに専門試験が始まることも併せて触れておきます。ですので専門試験の最後の見直しがしたい場合は昼休憩中に行うようにしてください。

では中身に入りますが、国家一般職の論文試験はあまり重要視をされない傾向にあります。なぜかといいますと、論文の配点が低めに設定されているからです。
改めて確認しますと、試験全体が9とした場合に教養が2/9、専門が4/9、論文が1/9、二次試験の面接2/9という配点になっています。
ですので論文試験は大勢に影響はなく、優先順位も低めとなっています。
ですが、配点が低いからと言って難易度も低いとは限りません。むしろ私は国家一般職の論文試験の難易度は、他の試験と比べ高いと考えています

まず、試験時間が60分と短く設定されています。始まってから構成を練り、実際に書きだすまでの時間はあまり多くとることができません。当然字も綺麗に書くべきですが、ゆっくりと書いていると文字数が少なくなりすぎるかもしれません。
また、一番厄介なのが出題のテーマが絞れないことです。過去問を見れば分かりますが「これぞ公務員の論文試験のテーマだ」といった出題がされるとは限りません。(令和元年はキャッシュレスでしたね)
ちょっと極端に言えば特別区なんかは頻出テーマを暗記して、テーマごとに重なる部分を組み合わせればゴリ押しが効きます。しかし一般職では試験時にその場で考えさせ、回答させるスタイルの問題が多いので事前の対策が難しいです。加えて言うと、問題文にグラフや図が載っていることがあります。それを基に回答を構成する必要がありますので、しっかりと図を読み取る力も必要になります

以上のことからそれなりに難易度は高くなると思いますが、前述の通り配点は低めです。ですので致命傷を避けるように答案を作成しましょう。
論文の評価は6段階で行われ、6が最高2が最低です。(以前にも触れたことがあったかもしれないですね)受験者平均は大体4.1ぐらいになっていますから、無難に4をとれれば足を引っ張ることはないかと思います。なお基準点も設けられていて、例年受験者の数%が論文で足切りになっています。

では具体的にどのような答案を目指すべきかといいますと、なんというか無難にまとめあげることだと思います。
基本的に問題は「〇〇を行うことでどのようなメリットが生まれるか」ということと、「それを推進するために△△が必要になる」という事を書かされます。

メリット自体はご自身の意見を述べれば基本的に大丈夫です(あまりに的外れだったり政治的な主張などをいれなければ)その根拠となる数字などを図やグラフなどから引用すれば、題意に沿った回答ができます。
つまり「自分の意見→補強するために資料を利用する」ということです

もう1つのやり方としては、資料の中にある使いやすい数字を先に見つけることです。引用しやすいのはグラフの中でも特徴的な数字になるかと思いますので、その数字を利用してメリットを考えるということです
つまり「先に資料を判断→この特徴的な部分を軸にして自分の意見を考える」という手法です
要は結論を考えてから過程に至るか、過程を考えてから結論に至るの違いですね
いずれにしても試験時間が60分と短期決戦です。なので対策の段階では、構成をすばやく練る訓練はしておきましょう。文字数に関しては900文字ぐらいを目安に組み立てればいいかと思います。


配点自体は高くないため対策を怠りがちですが、だからといって難易度は低くありません。無難にこなすことを目標に準備をしていただければと思います。今回はここまでです。ありがとうございました٩(ˊᗜˋ*)و


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