一番受かりやすい公務員試験を教えてください!!!

突然ですが、みなさんはなぜ公務員試験を受けるのでしょうか

「〇〇という仕事がしたいと思って」ですとか、一応前向きな理由がある方は良いのですが、実際のところは大した理由もなく、何となく楽そうだからとか安定しているからとかそういった方も少なくはないのではないでしょうか

別にそれが悪い事だと思っていませんけど、少なくとも面接のときに素直にその気持ちを答えるわけにはいかないでしょう笑
そうなるとやる気のある他の受験生に負けてしまい、面接全敗なんてことも起こるかもしれません。でも就職浪人も嫌だし、とりあえず公務員になれればいいといった場合、ぶっちゃけどの試験が一番受かりやすいのか?というはなしを今回はしましょう


恐らく、公務員試験の中で受かりやすいのは国税専門官です

先にお断りしておきますが、国税専門官として働いている方や、目指して勉強をされている方等を揶揄するような意図は一切ございません。あくまでも試験の難易度についての話です


近年の試験の倍率は3倍程度とかなり低めになっています。筆記試験の倍率も1.5倍程度で、面接試験も1.5程度とかなり低めです
ありがたいことに採用予定数が多く、近年は1300人ほど予定されています。さらに受験生にありがたいことに、実際にでる合格者は辞退者を見越して3500人ほどです(♥ω♥*)
また、試験日も他の大きな試験とあまり被っておらず受けやすいのも特徴で、とりあえず出願しておく公務員試験志願者が多いです

懸念点としては業務内容がやや専門性が高いことと、比較的体育会系(と少なくとも思われがち)なところです。そこを嫌う方もいるかもしれません
ですから申し込みは15000人ほどがするのですが、実際に試験を受けるのは6~7割程度の10000人ほどで例年推移しています。数字だけでみると、かなり受験生に優しい試験となっています٩(•౪•٩)


では、実際の試験はどのような流れなのでしょうか
筆記試験の教養試験は一般的なものとさほど変わりがないので省略いたしますが、専門試験に関して大きな特徴があり、商法と会計学が合計10問出題されます
これらは必須回答となっており、必ず10問答えなければいけません

ここが大きな特徴で、商法と会計学は国税専門官試験以外でほぼ使うことがない科目なのです。ですから志望度が低い受験生は勉強をほとんどしていません

つまり、国税専門官の志望度が低い受験生は商法と会計学の10問を塗り絵していることになります。専門試験は40問ですので、実に1/4を塗り絵していることになります。にもかかわらず、この方法で筆記試験を突破している受験生は少なくありません。それだけ最低合格点が低めに出やすいということですね
言い換えれば、商法と会計学をしっかりと準備している受験生は、他の受験生と比べて圧倒的に有利な状態で試験を受けられるということになります

他の専門試験の科目には憲法や経済学がでますが、難易度もそこまで高くないと思います。体感的には国家一般職と特別区の間に入るかなといった感じです。さらに、面接試験の配点もそこまで高くありません。面接は全体の2/9にとどまっており、苦手な方でも耐えやすい試験かと思います

また、2次試験の面接試験の日程も、国家一般職の官庁訪問の期間と重なっていることが多く、仮に筆記を突破しても面接を辞退するという受験者が結構います。ですので1次試験合格者が全員受けるわけではないので面接試験の倍率も思ったより低くでることが多いです

良いところだけでなく、一応厳しいところも書いておきますね

国税の試験には論文試験があります。科目は5科目あり、憲法・民法・経済学・会計学・社会学から1科目選択しますが無対策だと厳しいです
勉強のしやすさは憲法かと思いますが、択一式の勉強をそのまま論文試験に使おうとする受験生が多い事もあってか、憲法の採点はやや厳しめらしいです。一方経済学が書きやすいようなので、参考にしてみてください

面接試験に関しては、先ほど耐えやすい試験と書きました。確かに倍率や、配点自体は高くない試験になっていると思います。ですが、一応足切りが設定されておりますので、あまりにも受け答えが悪いといくら筆記試験で点数をとっても足切りになってしまうので注意が必要です。
また、長所としても書きましたが国家一般職と日程が重なることが割と多くあります。どちらを優先して面接対策を行うかなどは多少迷うところかもしれません。
それでもわりと高評価が出やすい試験かなと私は思いますし、面接時間も15分前後と他の面接試験と比べ短めなのですが、苦手な方は本当に苦手かなと思います。人生の頑張りどころだと思って何とか15分間耐えましょう。
なお、国税専門官は人事院面接の評価が採用に大きく影響があるとされています。得意な方はとりあえずCを目指すという消極的な姿勢でなく、積極的にAをとるんだという思いで臨まれるといいです。

正直いえば、受かりやすい試験よりも自分がやりたいことができるという理由で受験先は選んでいただきたいです。ですが現実問題として就職試験ですから、職に就けるように戦略的になる必要もありますので、受験先を考える上での参考にしていただければ幸いです。
読んでいただいてありがとうございました。

追記 2020/2/28
2020年の採用予定数が公表され、約1200名となりました。ここ数年と同じ採用予定数でした。(https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo/senmon/2020kokuzeisenmonkan.pdf)

追記 2020/3/26
採用予定数が大幅に変更されて1200→1350名となりました。驚きです!!

追記 2021/2/1
2021年の採用予定数が公表され、採用予定数が約1500名となりました。昨年よりも更に多くなっていて驚きました。
(https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo/senmon/2021kokuzeisenmonkan.pdf)
しかし1つ懸念としては、2020年度試験は採用漏れの数が多かったと聞きます。特に例年ならば遅くまで採用活動を行っていた東京国税局を志望していた方が採用漏れになってしまったようです。
ウイルスの影響による試験日程の変更が理由に考えられますが、2021年度に受験を考えている方は特に面接試験の対策に力を入れることをお勧めします。

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