日程被りの影響を考えてみましょう(° o°)

みなさんこんにちは。集中力はまだ保てているでしょうか(._.)
ウイルスの影響で日程の延期がみなさんの志望先で行われているかと思いますが、5/27に国家系の試験の延期後の日程が発表になりました
これによって志願者が多いであろう試験の日程被りが現実的になってきました
今回のnoteでは、それによっておこる試験への影響を考えてみたいと思います。

なお、各地方自治体はそれぞれ日程にバラつきがあるのであまり触れません。今回は受験者数や全国一律で行われるなど、試験規模が大きい試験について考察をします
また、執筆日は5/27です。今後の情勢の変化によって変更点がまた出てくるかと思いますのでご承知おきください

まず、5/27発表によって被った試験を2つご紹介します
1つ目は国家総合職と国立大学法人試験が被りました
試験の総合的な難易度を考慮すれば当然総合職が上回ります。
しかし、1次の筆記試験に限れば総合職の合格点も問題の難易度ほど高くは設定されていません。目安としては55%~60%程がボーダーになります。仮に1次試験を合格しても2次は辞退する方が多くでます。
むしろ、国立大学法人は筆記試験は教養試験のみで行われることと、問題の難易度が低めなことから合格点は高めになります。目安としては7割近くないと合格点に届かないことも珍しくありません。しかし採用人数もそこまで多くない上に、仕事内容もいわゆる事務職とは少し違っています。他の試験に合格していれば、2次試験の面接は受けない方もいますね

ですので、この2つの試験は志望順位が低めの方が多い事も特徴です。
今年は日程がずれましたが、春の公務員試験の最初が総合職、最後が国立大学法人になることも多いです。また、最終合格までの難易度を考えると、総合職の筆記などはとりあえず腕試しで受ける方も多いです。以上の理由からこの2つの試験が被ることによる影響はそこまでないと考えられるでしょう。問題は次の2つの試験が被った事です

2つ目は国家一般職と裁判所職員試験が被りました
この2つは公務員試験の中でもメインイベントとなる試験です。恐らくですがどちらの対策もしている方が多いと思います。
残念ながら日程被りによって試験を片方しか受けられなくなってしまいましたので、受験生の方はどちらか一方を選択する必要が出てきました
そこで、問題はどちらを選ぶかという事になりますが、私の予想としては恐らく国家一般職の試験を選ばれる方が多いのではないかと思います。

理由としては一般職の試験の方が問題の難易度が低い事、科目が幅広く選択ができるので勉強がしやすい事、基本的には倍率が裁判所職員試験と比べて低い事、合格後の仕事内容が分かりやすい事などが挙げられます。
試験問題に関しては、一般職の試験が簡単というよりも裁判所職員試験の難易度が高いといった方が正確でしょうか。また、論文試験には憲法の専門記述がある上に、黒のボールペンで記載するという特殊性もあります。
科目も一般職の試験は他の多くの試験と併願できるような科目が揃っていますし、過去問なども集めやすくて勉強がしやすいですよね。
また、面接試験の比重が裁判所職員試験の方が高いこともあり、苦手な方は一般職の方を受験するのではないかと予想されます。

逆に言うと、裁判所職員試験を受ける方はかなりラッキーな展開になったかもしれません。ライバルの多くが国家一般職の方に行ってくれるおかげで、倍率の低下が見込めます。
参考までのはなしをしますと、2016年は裁判所と特別区の試験が被りました。2015年の受験者は10799人いたそうですが、被った2016年は6413人にまで減ったそうです (°д°) (ちなみに2017年は8469人)
ここまでの減少になるかは分かりませんが、受験者の低下は恐らくおこると思われます

もしかすると、このような状況故に志望先を悩んでいる方がいらっしゃるかもしれないので、それぞれ詳しくみていきましょう
まずは裁判所職員試験。今から受験を考えるのであれば、私としては特に東京地区をおすすめします。
1つ目の理由は上述の通りです。しかしそれだけでは数字に釣られただけで短絡的すぎると言われるかもしれませんので、他にも良い条件を挙げていきます
まず採用予定人数がかなり多く200名を予定している点です。昨年の180名もかなりの数字ですが、200の大台は非常に稀な数字です
次に試験問題に刑法が出る点。専門試験では刑法か経済学を選択して10問回答しますが、問題の難易度が近年非常に易しくなっています。刑法は今まで勉強をしていない方も多い科目ですが、今から始めれば試験はまだ2か月先ですので十分に間に合うと思います。
また、科目選択は問題文を確認してから選べますので、仮に経済学の方が簡単そうに見えればそちらを回答すれば良いです。多くの方が勉強をしている科目でしょうから、それらも無駄になることは決してありません。
さらに、裁判所職員試験は追加の申込期間が6月にあります。ですので申込をしていなかった方が今から勉強を始めても試験を受けられるというメリットもあります
最後に、1次試験合格後の日程も既に発表済みですので、全体的な試験の予定が立てやすいのも利点になるかなと思います

続いて国家一般職。一般職も近畿地区以外は採用人数が増えていてうれしい点の1つですね。近畿が何をしたって言うのでしょうか(´д⊂)
試験制度的には筆記試験の比重が大きいことが挙げられるでしょう。まだ試験まで2か月ありますので、1度延期によって勉強の集中力が切れてしまった方もいるかもしれませんが、もう1度立て直しする時間はありそうです。
また、試験に実施等に関しても、直前に国家専門職がありますので人事院の判断はそこまで遅れることはないのではないかと思います
少し不安な点としては、官庁訪問等の日程や実施方法がまだ未定な点がありますね。元々説明会等も中止になっていましたので、面接対策が少しやりにくいところでした。官庁訪問は機関ごとに実施方法が元々違いますから、リモートの実施になるのかなどがはっきりとするまでは例年以上に対策に困ることになりそうです

最後に他の試験との関係を少しみておきますと、現状A日程は実施する予定が多いようです。
地方自治体は第1志望にしている方も多いですから、そこで手ごたえを持ってくれる人が多いと、そもそも8月に予定されているこの試験を受験しない人も少しは増えるかもしれません。
他に気になる点は特別区と都庁の延期後の実施日ですね。現時点ではまだ発表されていませんが、日程が被ってくる可能性も現状0とはいえません。
ある意味被ってくれ方がより分散するので倍率は下がる可能性が高いですが、併願ができなくなるので一発勝負になる怖さもあります

まとめますと、結局のところは同日には1つの試験しか受けられないわけですから、分散するという「量」のメリットは享受することができます
一方で被れば被るほど他の受験者の志望度も高くなりますので、1人当たりの「質」は上がるといえそうです
このあたりは良くも悪くもといった感じですが、最後まで集中力を切らさない人が勝利を掴むことになるでしょう

何だか長くなってしまい申し訳ありません。
受験予定のみなさんは本当に大変な目に合われているかと思いますが、健闘をお祈りしています。読んでいただきありがとうございました(´°ω°`)

変更後の試験日程を定期的にまとめています
皆さんが受験する地域があるとは限りませんが、よろしければどうぞ
https://note.com/ronbun20/n/n55b2ea05a622

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