みなさん用意している科目はそれで大丈夫ですか?

こんにちは(´∇`)今年も3月になりましたね
2021年受験のみなさん、勉強のエンジンはかかっていますでしょうか。
情勢を考えると試験がどういった日程になるかは確定的なことは言えませんが、段々と日程も発表されてきています。頑張っていきましょう!

さて、今回はタイトルの通りで試験科目の中でも、国家一般職や特別区のように科目を受験者が選べるシステムの試験において、どのように科目選択を行っていくべきか、またその選択の重要性を改めて考えてみたいと思います。なぜこのタイミングに改めて述べるのかと言いますと、まだ勉強する科目を増やすのであればギリギリ間に合う時期だからです。今からやれば本番までに参考書を何度か周回できるはずです。

科目を1つ2つ増やすのであれば、今の時期がデッドラインかなと思います。
それ以降にも勉強することは可能ですけど、それをするくらいならば今までに勉強してきた科目を更に定着させて、その科目でしっかりと得点を取ることに集中した方が点数が伸びます。
なお、科目のおすすめ度に関しては以前の記事にまとめて書いてあるのでよろしければご利用ください。

みなさん過去問を解いている時期に入っていると思いますが、昨年の試験でちょっと面白い傾向を見つけたのでまずはご紹介したいと思います。
2020年に国家一般職の筆記試験を解いた方はどのような感想を持ったでしょうか。ミクロ経済学が少し難しくなったから困ったという感想がわりと多かったように思います。ご存じの通り、一般職は科目選択式で選んだ科目の5問は必ず解かなくてはいけません。なのでミクロ経済学を捨てて他の科目に逃げ込んだという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何となく他の科目をパラパラ見てみた結果、「おや?何か教育学って解けそうだぞ?全然対策してないけど解いてみるか。」となった方は実は多かったのでないでしょうか?
ではなぜ私がそう思ったのか、それをご紹介すると受験生の試験中の面白い葛藤がみえています。

(試験が終わると公務員試験を扱っている予備校さんは受験生のデータを集めて講評を出します。東京リーガルマインドさんがネット上に一般公開されているものを拝見し、参考にさせていただきました。)

まず、教育学は問題No.66からNo.70の5問が出題されています。その内66番と70番の正答率が40%未満だったそうです。実はこの70番の問題は教育学を勉強している人からすればとても簡単な問題でしたが、正答率はかなり低く出ています。ではなぜこうなったのか、今回はこの70番について注目したいと思います。

70番のはなしを少しする前に、まずこちらの問題を解いてみてください
Q 自らの自由な行為によって自己のあり方を決定することを「実存は本質に先立つ」と表現したのは誰か
1.ニーチェ
2.サルトル
3.ハイデガー
4.ヤスパース
5.キルケゴール
正解は2のサルトルです。(が、思想を勉強していないと分からなかったかもしません)
ここで私が言いたいのは、みんな思想を勉強しよう!ということではなく、この問題形式は非常に簡単で点数の取りやすいものだということです。
キーワードとなる「実存は本質に先立つ」という言葉から、人物を当てはめていく、しかも全くひっかけになるような記述もない非常に簡単な問題です。参考書などでも、一番初めの方に出てくるような初歩的な難易度ですよね

では話は戻りますが、今年教育学で出題された70番の問題を見てみましょう(問題文はかなり省略して載せます)
Q ドルトン・プランに関する記述で妥当なものを選べ
1.シュタイナーが考案した。
2.パーカーストが考案した。
3.ヘルバルトが考案した。
4.ウォッシュバーンが考案した。
5.デューイが考案した。
(ちなみに正解は2のパーカーストです)
いかかでしょうか?先ほどの例と全く同じ出題方式で、何のひっかけもない問題といえると思います。にもかかわらず、この問題の正答率はかなり低いものになっていました。

教育学を用意しなかった方からすれば、問題の難易度が分からないかもしれません。ですが勉強した人に言わせればこれはすこぶる簡単な問題です。
ドルトン・プランとは教育指導方法のことですが、どの参考書にも載るような基礎的なもので、考案したパーカストの名前も当然に載っています。
誇張表現でもなく、この問題は勉強した人からすればキーワードと人物名をリンクさせるだけなので10秒あれば充分解けてしまうような問題でした。

しかし教育学を用意していなかったからするとどうでしょうか。全くといっていいほどノーヒントの問題になっていたのではないでしょうか。
たしかに問題によっては知識がなくても、問題文の日本語が一部おかしくなっていたり、常識からかなり離れた言葉が使われていたり、意味を勘で推察して選択肢を吟味することができます。
たとえば、ドルトン・プランという言葉自体に何か意味があるはずだと推論することができるかもしれません。(実際はドルトンという街で発祥したことからこの名がついただけですので、それで選択肢を消したりすることは不可能でしたが)正答率が非常に低くなったのはこの影響でしょうね

以上のはなしをまとめますと、専門試験は時間が長いですからとりあえず他の科目にも目を通した方が多かったのでしょう。そこで自分が用意してきた科目の解答に自信がなく、アドリブで教育学に逃げ込んだ方が多かったために、普通に勉強していれば答えられたはずの70番の正答率がかなり低かったと分析することができます。

これをもう少し大局的にいうと、やはり一般職の専門試験はある程度科目数を用意しておいたほうがいいかなということです。今回はミクロ経済学が難化したという感想が多かったようですが、これが来年も同じになるとは限りません。ミクロ経済学が易化して民法が難化するかもしれませんし、憲法が易化してマクロ経済学が難化するのかもしれません。
これらがなぜ主要科目という扱いなのかといえば、併願先の出題科目としても多く出題があるためです。つまり1度勉強すると色々な試験に役に立つという意味でコスパが良いからです。しかし、一般職に限って言えばどの科目で正答しても1点は1点なわけです。そうであるならば、当然簡単な科目を選んでいった方が有利になりますよね。
ですから今後受験生となられる皆さんは、そういった点も意識をして科目を増やすかどうか、どの科目を勉強していくかを考えていただければなと思います。
たった1問、教育学の70番の正答率を見るだけで受験生の動きがよく分かるというおはなしでした。こういった科目の難易度による点数の上下というのは来年以降も必ず発生します。それを考えてみなさんには用意する科目数を検討していただきたいです。

では現実的に今からできそうな科目は何があるかという話になります。
一般職では行政学、国際関係、心理学、教育学あたりが増やせる領域になるでしょうか。
特別区に関してはそもそも11科目55問全てを勉強している方もいるかと思いますが、やや勉強している人が少ないのは行政学や経営学あたりになりそうですね。その他共通して出題される財政学や社会学あたりもねらい目になりそうです。
いずれにしても科目を増やし、インプットを始めるのであれば、アウトプットの練習時間も考慮にいれると今の時期が最後のチャンスになると思います。改めて自分の勉強の進捗状況を1度見直して、科目をどうするのか皆さんに検討をしていただきたいと思います。

今回はここまでです。ありがとうございました(☆∀☆)


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