JameTylerについて#1~改めて、その魅力をレビューしてみる(SEHD編)~

Aublyです。
ご挨拶から最初の投稿まで思いのほか間が空いてしまいました。

予告通り、しばらくはJamesTylerをテーマに書いていこうと思います。


今回の内容と今後の予定

今回の内容

さて、今回はタイトルの通り、これまで延べ3台2モデルを所有してきたお気に入りのギターブランドであるJamesTyler、その2モデルそれぞれについて、現/元所有機のレビューを通して個人的に感じるところ、ひいてはJamesTyler全体の魅力についてを語ってみたいと思います。

今後の予定

2回目以降の内容については完全に方針固まり切ってはないですが、現在所有の2台をオーダーした時の体験記等について少し話してみようかと予定しています。
ただし、あくまで予定ですので内容変更の可能性は大いにあります。

というのと、現/元所有機レビューも果たしてこの一回で済むのか?今書きながら自信がありません。
なのでまぁふんわり、次回以降はこういうこと話すつもりなのね、くらいで思っていただけると幸いです。

なお、本記事はある程度JamesTylerをご存じの方向けに書くつもりです。なので、そもそもどんなブランドかとか、どういうモデルがあってとか、そういったところは割愛します。御了承下さい。


本題

さて、ではいよいよ本題。
Studio Elite HD(以下SEHD)/とLA Studio Classic(以下LASC)のそれぞれのレビューになります。

まずは元所有機のSEHDをレビュー、次に同様に現所有機のLASC2台をレビューしたのち、最後にトータルインプレッションとして、各モデルの違いと共通(JamesTyler全体として)の魅力をサマっていこうと思います。


SEHDについて改めてレビュー

私が所有していたSEHDは下記の動画で紹介されている個体です。(なお、この個体はもう手元を離れています。)

※初めてのレビュー動画ということもあってか、しゃべりも固いし何よりプレイがひどいですね。。。本当にすいません。


スペック

スペックは動画で語っていますが、主要なところを書き下すと、

  • ボディ材

    • マムヨ

  • ネック材(ネック/指板)

    • メイプル/メイプル

  • ネックプロファイル

    • Thin59

  • ピックアップ(S-S-H)

    • JTS5500-JTS5500-SUPER

  • 年式

    • 2016年

ということになります。動画内でも語ってますが、国内で見るSEHDとしては、割とベーシックなスペックですね。


サウンドに関するインプレッション

さて、レビューにあたり改めて、自分もうわこのプレイひっでぇとか思いながら動画を見返していますが、SEHD、やはり魅力的な音がしています。
動画から確認できる範囲で特徴的な部分を挙げてみると、

  1. 強いピッキングを入れた時のコンプ(リミット)感(4:40~クリーンや5:53~クランチサウンドで顕著)

  2. リアの柔らかさ(動画内でフロントミックスしたような、と表現している部分。6:45~ドライブサウンドなどで顕著)

  3. 広いレンジ感と高い解像度

いったところでしょうか。各項目すべて、9:52~のFenderJapanのストラトの音と比較するとわかりやすいかと思います。

特に自分は最後に挙げたレンジ感に改めて驚きました。動画内でも述べていますが、3Sストラトよりもレンジが広く感じる(クランチやドライブサウンドでの高域のギラつきかたに着目していただけるとよいかと思います)のですよね。逆に言えば、Fenderはレンジがまとまっている分、特にドライブサウンドに押し出し感/存在感があります。

また、解像度の高さはクリーンで弾いている部分で比べるとかなり如実に違いが出ていますね。Fenderはエア感や粘りがあっていい意味で泥臭く、他方SEHDはそのあたりがかなりクリアで、すっきりと聞こえるかと思います。

これらを踏まえると、2つ目に挙げたようなリアの癖はあるものの、やはりSEHDのサウンドはスタジオワーク向きで万能と言えると思います。

それでも、あえてど真ん中にフィットするジャンルを挙げるならば、ポップスやフュージョン的な要素の強い楽曲、あるいはギターインストものになるでしょうか。少なくとも、我々のようなハードな音楽に敢えて使う、というのは結構レアケースかもしれませんね。


レスポンスに関するインプレッション

また、動画で語っていなかったインプレッションですが、SEHDは当時の自分史上、最ものめり込んで弾いたギターなんですよね。

当時この個体以外に所有していたのは、MarchioneのVintageTremolo、SuhrのModern、E-IIのM-SEVENと、モダンなレスポンスを持つギター、言い換えると立ち上がりが早く、イントネーションにまとまりのある(※)ギターばかりでした。

※言語化が難しいのですが。。。Suhrを弾かれたことのある方ならわかりやすいかと思いますが、少しのプレイのアラのようなものを、ギター側でうまく拾い上げてくれるあの感じです。
ピッキングの強弱に加え、角度やスピードなどピックの入れ方に応じ、音量だけでなくアタックの出方や発音の倍音感が変わると思うのですが、それをある程度のところにまとめて綺麗に発声してくれる、というか。。。伝わりますかね。

そこに対して、SEHDは立ち上がりのスピード感はそれらギターに共通する部分はあるものの、イントネーションの点では非常にピッキングにセンシティブで、そこにモダンさは感じませんでした。

当然その分、(動画でご覧の通り、)弾くのは大変でしたが。。。でも、弾いたイメージと発音がぴたりと整合したときに、すごく達成感や喜びがあるのですよね。

その感覚が病みつきになり、夢中で弾きこんだのを覚えています。
(車好きな方がマニュアル車を好む感覚に近いのかもしれませんね。自分はそこまでの車好きじゃないので、間違った例えかもですが。。。)


SEHDのまとめ

さて、SEHDのまとめです。

  • サウンド

    • リアに癖があるものの解像度の高さやレンジ感の広さがあり、ジャンルを選ばない万能サウンド。特にポップスやフュージョン色の強い曲、インストものに合う。

  • レスポンス

    • 立ち上がりの速さはモダンコンポーネントに共通するものがあるが、イントネーションはピッキングにセンシティブで他のコンポーネントにないフィーリングがある。

これを踏まえ、私なりにもう少し抽象的にキャッチ―にSEHDの魅力をまとめると、

  • ちょっとやんちゃな弾き心地がクセになるモダンコンポーネントギター

ということになります。
さらに踏み込んで表現するなら、下記のようにも言えると思います。

  • 弾く楽しさとサウンドの万能さを兼ね備えたギター

(※当然、他のコンポーネントに弾く楽しさがない、などと主張する意図はありませんので誤解なきようお願いします。。。事実、MarchioneもSuhrもE-IIもいまだに好きなギターです。)


次回予告

懸念は的中し、SEHDだけで一回使ってしまいましたね。。。
次回はLASCのレビューと、可能であれば2機種の比較と共通する魅力についてサマりたいと思います。






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