第1話 初心者が経済ニュースを理解するために経済の勉強をはじめた

「日本国の借金はGDPの2倍を超えており、主要先進国の中で最も高い水準にある。このままでは日本は財政破綻する」

私だけでなく、ほとんど経済に興味がない人でも上記の言葉を聞いたことがある人は多いだろう。実は私もほとんど経済(特に経済学)に興味がなかったのだが、仕事のストレス解消にちょっとした思考実験として、ベーシックインカムの実現性などをシミュレートしているうちに、少しずつ経済学の本やYoutubeを見るようになっていった。その際に最初にわいてきたもっともシンプルな疑問は次の二つだ。

「日本国の借金が増え続けるとどの段階で日本は財政破綻するのか」
「日本国が財政破綻すると何が起こるのか」

ところが、驚くべきことにこの小学生でも思いつくようなシンプルな疑問に、ほとんどすべての経済学の解説は答えていない。多くの解説では、日本国の負債が増え続けている現在の状況は不健全としながらも、いつ、どの段階まで可能なのかには応えていない。不健全ってなんだ?道徳的に借金は返さなきゃいけない、というのはなんとなくわかる。でも、そもそもなぜ借金は返さなきゃいけないんだっけ?そこで、個人の場合に置き換えて、借金を返さなければいけない理由を考えてみた。

「借金を返さないと、貸し手に迷惑をかける(貸し手に殴られる)」
「借金を返さないと、これ以上の借金が出来ない」

戦争の賠償金の場合などでは上の場合もあり得るが、今の日本国の場合で考えると外国から借金しているわけではないので、下の場合だけが借金を返せない不都合にあたる。つまり、「どこかでこれ以上借金できなくなる」という限界が来るはずだ。しかし、ここで、また小学生のような疑問が思い浮かぶ。そもそも、政府は自分で貨幣が発行できるはずなので、永遠に借金ができるのでは?いや、そもそも借金って誰に対して返せばいいんだっけ?

ちょっとした思考実験のつもりではじめた経済のシミュレーションだが、調べるほどにいかに自分が多くの事象を誤解しているかが分かってきた。また自分が誤解しているだけでなく、いかに世の中の情報に虚構が混じっていて、虚構が信じられているかが分かってきた。

そして調べているうちに多くの発見があり、当初のシンプルな疑問に対して驚くべき答えを見つけた。これから自分のシンプルな疑問に対して1つ1つ調べた結果を記事にしたい。




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