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仕事よりも子育てが大変でない理由を考えてみた

近年はこれまで仕事一辺倒だった男性が育休を取ることも随分と一般的になったと思う。それはそれで素晴らしいことだと思うのだが、気になるのは「子育て無理ゲー。仕事のほうがずっと楽」みたいな意見をあちこちで目にするようになったことだ。

「公務員は民間より楽」「上流工程は下流工程より楽」「大企業はベンチャーより楽」私はこの手の言葉が大嫌いだ。なぜ、他人の仕事が自分より楽で、自分だけが苦労していると公言してしまうのだろうか?正直言えば、私も自分だけが貧乏くじを引いているかのうような感覚に襲われることはあるけれども、その気持ちをそのまま公言して他人に対してマウントを取ってはいけないものと自分に言い聞かせている。

ちなみに子育てに関して言えば、あまりに昭和の時代に子育ての大変さが軽視されていたので、その反動として、今、子育ての大変さが強調されているという側面はあるだろう。また核家族の共働きが一般的になったという社会的な変化もあるので、ことさらに子育ての大変さが強調されている風潮は過渡期としては望ましい傾向なのかもしれない。

が、元来あまのじゃくな性格の私は、あえて仕事のほうが子育てよりも大変だと思う部分について記事にしてみたくなったので、ここから本題で書いてみることにする。ちなみに子育て期間は新生児からイヤイヤ期ぐらいまで対象としている。

1.子供は成長するので成果が見えやすい

どんな育て方をしようと子供は成長していく。着実に成長していく。私の場合は、当時かかわっていたプロジェクトの一つが完全に暗礁に乗り上げており、何度も経営層のちゃぶ台返しをくらい、子供が歩けるようになってからある程度しゃべれるようになるまで全く進展がなかった。3か月ごと、6か月ごと、確実に自分のやってきた成果を確認し、達成感を得ることができるのは子育てのいいところだと思う。

2.社会的意義に疑問を持つことは少ない

子供を育てるのは大変だが、子供を育てることが無意味だと思う人はあまりいないだろう。ところが社会には「この仕事意味ありますか?」というような仕事が少なからず存在している。知らず知らずのうちにネズミ講に加担したり、証拠隠滅などの違法な仕事の片棒を担がされている人もいるだろう。そういう意味で、子育ては不意に罪悪感や虚無感に襲われたりすることはあまりないと言えるだろう。

3.自己裁量の世界

子育ては自己責任の世界だ。配偶者や両親に口を出されることはあっても、基本的には自分ですべてを決めて、行動していかなくてはいけない。上司の目を気にする必要もなく、自分の思いを貫いていけるのは大きなやりがいと言えるだろう。ただし、これは奥さんの言われたとおりのことをしている旦那さんには当てはまらないだろうが。。

(追記) 書きながら、意外と配偶者との関係で子育てがストレスになっている人はいるかもしれないと思ってきた。そうなると、そのストレスはサラリーマンのストレスに近いものになるかもしれない。

4.結局子供は可愛い

可愛いは正義である。子育て大変、無理ゲーと思っていても、子供の寝顔を見ていると結局疲れは取れていく。(泣き叫びだすと疲れは倍増する)

と、子育てのほうが仕事よりも大変でない理由を4つほど書いてみた。

書きながら思ったのは、子育てはサラリーマンの仕事よりも経営の仕事に近いのかも、と思ったことだ。プレッシャーはきつく、休む暇もない。しかし、その分裁量もあり、うまくいったときの達成感は格別である。

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