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私が旅に出る理由

イギリスの素朴でおいしいお茶のお菓子を探しに。そしてパリで新しいフランス菓子に触れ、アルザスでフランス地方菓子の豊かさに包まれたい。
旅に出て行くことは、自分の心と頭の引き出しに、たくさんのものを詰めに行くこと。具体的な使い道がわからないものも、たくさんしまってきます。ハプニングやトラブルもありますが、お金には換えられない出来事や思い出にたくさん出会います。旅は大きな学びです。

コロナや世界の不安の日々でも、やはりお菓子は暮らしの中で心を豊かにしてくれる大切なもの。この2年半ほどで、お菓子はこころの栄養だな、ということをたくさん感じたものでした。
コロナ禍で直接会えないけれど…と気持ちをのせて贈るおいしいお菓子。窮屈な気持ちをほぐすようなお茶と小さな甘いもの。季節のフルーツで手づくりしたジャムで家族の食事の時間を華やいだものにしたり…。お菓子は、日々の暮らしに楽しさと優しさをもたらしてくれるものです。

菓子研究家としての活動も20年が過ぎ、「菓子研究家ってどんな仕事だろう」と自問自答することもなかなかの年月を重ねてきました。今は、いろんなお菓子を調べたりレシピを考えるだけでなく、お菓子を通じて世の中に幸せなシーンを増やすことも、使命感のように思っています。

romi-unieという場がせっかくあるので、その場所を大切にして、時々自分の引き出しをちょいと開けて、アイデアとして形あるものにしていきます。世の中に、それを楽しみにしてくれる人が少しでもいてくれれば、こんなに幸せなことはないのです。

というわけで、本日より旅に出てきます。
どんなものに出会うか、楽しみです。

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