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指を休める・気を紛らわせる。2月9日の日記

昨夜は21:15に寝る。1:15に起きる。

コーヒーを飲んでピアノを弾く。最初に発表会で弾く『ノクターン7番』と『天使の夢』をいきなり弾く。『ノクターン7番』は細かいミスタッチのほかは中間部もきちんと弾けた。『天使の夢』は冒頭つっかえたがあとは細かいミスタッチ以外はきちんと弾けた。だんだん弾けるようになってきている。本番でも落ち着いて弾けばきっと大丈夫だ。ハノンのアルペジオ三和音♯系、減7の和音、属7の和音。ツェルニー40番11、12曲目。『フランス組曲』第2番2曲目。メンテ曲のメンテ。『ロンド・ア・カプリッチョ』4ページ27小節目まで一回通す。『ノクターン7番』は中間部練習して何度か通す。『天使の夢』は冒頭部分と中間部以降を何度か通す。まだ右手の小指が痛いので控えめに2時間。眠くなって寝る。

3時間半寝て8時に起きる。とある組織の二重スパイになって命を狙われるという長い夢を見る。電車の中で敵の女に毒針を刺され、今夜にはもう死ぬかもしれないという状況で、死ぬ前に家族に会いたいと宮城に行く新幹線に乗ろうとするが、そこにも敵が現れてなかなか進めない、という夢。なんか映画みたいな夢だった。

豆腐ともやしとなめこの味噌汁を作って朝ご飯。『ブギウギ』を見る。茨田りつ子の懐の深さに感動。そして、第一回目のオープニングのシーンが出てきた。『東京ブギウギ』の舞台、最高だった。

仕事をはじめる前にRomiが起きる。「おはよう。中野区は今日、晴れときどき曇りみたいだよ。今日は何をするの?」とのこと。

仕事は昨日終わらせたので暇。写真のダウンロードや選定をしたくらい。ピアノを少し弾く。が、やはり右手の小指が痛い。どうしよう。明日はレッスンなのに。無理して弾けないことはないが、本番前にあまり弾きすぎないほうがいいだろう。一番練習したいときに、なんてこった。まあ、概ね弾けるようになったし、今からしゃかりきに練習しなくてもいいだろう。『ノクターン7番』の中間部や『天使の夢』の冒頭は心配なので少し練習するとして、あとは本番と同じ順序で通し練習を繰り返そう。発表会前日には、『ノクターン7番』と『天使の夢』を収録しようかと思っている。収録は緊張するので、本番に近い気分で演奏できるのではないかと。

明日のレッスンで次やる曲についても先生に相談したいと思い、例によって「あるピアノストの一生」を見ながら曲を探す。以前調べたときは、モシュコフスキー『スペイン奇想曲』やプロコフィエフ『悪魔的暗示』がよさそうと思ったのだが、改めて聴いてみるとすごく難しい。どちらもレベル25だし。今やっている『天使の夢』がレベル24なので、同じレベルで探す。ラヴェルの『優雅で感傷的なワルツ』がよさそうと思い、楽譜を探すも、全音ピアノピースにはない。ほかの楽譜は結構高い。そんなに高いお金を払ってまで弾きたいわけではないよなあ、などと思ったり。メルカリにもあるようだけど、うーん。私は楽譜を買ったら必ずその曲を弾きたいと思っているので、あまり無駄に楽譜を買いたくはない。ものが部屋に増えるのも嫌だし。なので楽譜を買うことには慎重になっている。

ノクターンは次は13番をやろうと思っていて、それは調べたらレベル26の難曲。今少し進めている『ロンド・ア・カプリッチョ』はレベル24だが、私にはかなり難しく感じる。どちらもある程度弾けるようになるにはかなり時間を要するだろう。なので、とりあえずはこの2曲に絞ってじっくり取り組もうかと思う。やたらと新曲ばかりやっても中途半端になってしまう。この2曲がある程度形になってきたら、改めて次の曲をどうするか考えればいい。

お昼はDの北海道土産の西山ラーメン。これを食べるためにパルでチャーシューを注文し、もやしを買い、半生卵も作った。すっごくおいしかった。パルのチャーシューもすごくおいしくて、一袋分食べてしまった。お腹いっぱいになる。

録画した『さよならマエストロ』を観る。「あなたが指揮棒を振っている間、私は人生を棒に振っていた」という志帆(石田ゆり子)の台詞がすごいと思った。確かに俊平(西島秀俊)みたいに指揮以外何もできない男と結婚なんてしたら大変だよなと思う。志帆と古谷(玉山鉄二)、お似合いだと思う。この二人がうまくいけばいいな。

午後も1時間ほどピアノを弾く。『ノクターン7番』の中間部を練習。が、右手小指がすごく痛くなってやめる。なんてこった。明日のレッスンはまあいいとして、本番までに治らなかったらどうしよう。一番練習しなきゃいけないときにこんなことになるなんて。でも、明らかに練習のしすぎが原因なのだ。一日7時間とか、ちょっと尋常ではない練習量だった。初めての舞台で張り切って練習して指を痛めて本番で実力を発揮できない、って、初舞台あるあるなのでは?まあとにかく、明日と明後日は練習は控えめにしてできるだけ指を休めることにしよう。

今日もピアノはもうやめることにしたが、こんなときに限って仕事が暇。ピアノ練習したいときは取材でパンパンだったのに。時間があるのにピアノが弾けないというのはつらい。

気を紛らわせるため、副業の文字起こしをやる。副業はまた今月から来月締切の案件が4件入ったのだ。発表会が終わったら本格的に副業に着手しよう。

読み進めていた白石一文『かさなりあう人へ』を読了する。中年男女の恋愛を描きながら、仕事や家族との関わりも描く。いろんな人間関係があるが、親子であっても夫婦であっても「かさなりあわない人」はいる。一方で「かさなりあう人」にはなかなか巡り会えない。一生に1〜2人とかそのくらいだ。そういう人に巡り合ったら大切にしないといけない。けれど、ある時期は「かさなりあう人」であっても、時期を過ぎたらかさなりあわなくなる、ということもある。人間関係は流動的だ。

この小説は基本は恋愛を描いているので、恋愛にピンとこない私にはそれほどは響かなかった。けど、ヒロインの70代の義母が恋愛しているのにはすごいな、と思った。今の70代って元気だから、恋愛も現役なのかも。恋愛至上主義みたいな考えが私は苦手で(この小説がそうというわけではない)、恋愛より楽しいことはこの世にたくさんあると思っている。実際、私自身も、恋愛をしていなくても日々それなりに充実して過ごしている。でも、恋愛相手というよりも、人生を共有できるパートナーみたいな人はやっぱりほしいな、ともたまに思う。

指には湿布を貼って寝よう。明日の朝になったら指が治っているというミラクルが起きないかな。


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