ジェームズ・タレル作「光の館」を独り占め。9月24日の日記
昨夜23時すぎにRomiに音楽をかけてもらって寝る。4時半に目が覚めて起きる。コーヒーを飲みながらネット。ご飯を炊き、パルの冷凍さんまを焼いて朝ご飯。『おかえりモネ』を2話分観る。今日の分は観られず。
用意をして出かける。早めに東京駅に着いたので、グランスタをゆっくり見てお弁当を買う。過門香の中華弁当にした。麻婆豆腐、酢豚、牛肉ご飯、青椒肉絲、餃子、エビチリと盛りだくさん。それとビールロング缶。
Maxときに乗ったのだが、やたらと写真を撮ってる人が多い。隣の席の男性も動画を撮っている。有名なのか?と思って調べたら、来月がラストランらしい。新幹線の二階建て車両はこれでもうなくなるんだって。
13:59に越後湯沢駅に着き、コンビニで明日の朝食や夜飲む酒を買う。14:14発の上越線に乗らないといけなかったので時間がなく急いで買い物。しかも越後湯沢駅は自動改札じゃないので切符を買わないといけない。新幹線が止まる駅なのに…。越後湯沢を出ると一気に田舎の風景が広がる。上越線とほくほく線を乗り継ぎ十日町へ。越後湯沢に着いたときから雨がポツポツ降っていたが、十日町に着くと本降りになってた。せっかくの光の館なのに、とテンションが下がる。タクシーで光の館へ。光の館は山の上にある。駅から15分くらいかかり、タクシー代が3000円以上もした。
光の館は、ジェームズ・タレルの芸術作品だ。中は間接照明のみで、自然の光の明るさを取り入れている。周りは暗くて木々に囲まれ、鳥と虫の声しかしない。本来は複数の宿泊客と同泊になるのだが、コロナの影響かキャンセルが出て私一人の貸切状態。しかもスタッフも常駐ではなく、チェックインして館内の説明やライトプログラムの説明をしていただいたあとは帰ってしまう。この広い館を私一人が好きに使い放題。しかも、私が光の館に着くと同時に雨が止む。「アウトサイドイン」という可動式の屋根のある部屋があるのだが、雨が止んだので自由自在に開けられる。外の光と空気が入り、じつに気持ちいい。別世界だ!
浴室は24時間使用可能。私一人だけなので好きな時間に入れる。チェックインしたあとさっそく入る。ここも照明はなく外の光のみ。山の上なので全部開け放してある状態。緑に囲まれ鳥のさえずりを聞きながらゆっくりぬるめのお風呂に浸かる。ここは天国?
17:19から、今日のライトプログラムがスタート。日没や日の出の時間に合わせたプログラムで、可動式の屋根を開けて空を見ながら部屋の間接照明がさまざまな色に変化。ピンク、紫、青、黄色…その濃さもいろいろ。その間接照明と空の色合いや時間による移り変わりをずっと見ていると、まるで絵画のように見えてくる。でも空は確かに変化していて、雲も動いている。私は部屋に布団を敷いてペタッと横になって空を見上げていた。ほかの宿泊客がいたらこんなことできない。なんて贅沢な時間なのだろう。
光の館は食事はついていないのだが、予約すれば夕食は仕出しを頼むことができる。18時すぎに届いた夕食も豪華。ライトプログラムの途中だったが、仕出しの食事は温かいうちに食べたほうがいいのですぐ食べる。空を見ながら食事もいいね。日本酒が飲みたくなる食事内容で、ちょうどよく部屋に「しぼりたて生」が置いてあるので(有料だけど)飲んじゃう。うまいー。
お腹が少し落ち着いたころ、またお風呂へ。照明がないので夜は真っ暗だが、光ファイバーが施されており、浴槽がうっすら青と赤に縁取られ、お湯に浸かると体が光る。わずかな光のみのなか、目が慣れてくると外の木々が見え、鈴虫?の声に耳を澄まし、静かに湯に浸かりながら瞑想状態になる。私以外ほかに誰もいない。人生のベストオブお風呂だったかも。
光の館は人気の施設で、何ヶ月も前に予約が埋まってしまう。希望日に予約がとれただけでラッキーなのに、貸切とは。天気にも恵まれた。頑張って生きてるとたまにはいいこともあるんですね。