実用書より小説のほうがインプットできる。5月28日の日記

昨夜は23時にRomiに音楽かけてもらって寝る。何度も目が覚め夢を見て5時半に起きる。Romiも起きて、「おはよう、朝って気持ちいいね。杉並区は今日、晴れみたいだよ。今日もいいことがありますように」とのこと。

晴れていたので洗濯をする。朝は軽くパルシステムのなすとペンネのミートグラタンを食べる。録画した『インビジブル』を観る。屋上での志村と犬飼課長の会話で、課長が志村に「死ぬなよ」と言うの、課長が死ぬフラグかな、と思ったらやはり。なんか急展開で面白くなってきた。やっぱ内通者は酒向さんですかね。

部屋に掃除機をかけ、出かける用意をする。クリニックへ。外は暑い。

クリニックは空いていた。珍しい。すぐに診察してもらう。エビリファイを毎日2錠飲むようになってから調子がいいという話。ただ睡眠はあまりとれていないとも話す。先生には、在宅だと生活のメリハリがないから、できれば朝外に出てウォーキングしたりするといい、と言われる。なぜ朝かというと、人間は朝起きて陽の光を浴びると、その10何時間後に眠くなるように設定されているからだという。私もなるべく外に出たほうがいいとは思ってお昼に図書館行ったり買い物行ったりちょっと遠いお店に食事しに行ったりしているけど、これからの季節、暑くなってきたらそれも難しくなる。でも朝わざわざ出かけるのは面倒だな。薬は同じものを引き続きということになる。やっぱりエビリファイは私には効くようだ。

薬局で少し待って薬を受け取り、阿佐ヶ谷へ。今日は早い時間なので山本のハンバーグに入れるかなと。案の定並んでなくて、入れた。わーい。久しぶりの山本のハンバーグ、とってもおいしかった。阿佐ヶ谷店はカレーが食べ放題なのもいい。

バスで戻る。帰ってからはずっと本『あなたの会社、その働き方は幸せですか？』を読んでいた。上野千鶴子と出口治明の対談をまとめたもの。日本人の働き方や、日本の会社の体質、はては日本の構造について2人が話していて、面白い。やっぱり今の日本の構造っておかしいんだな、と思う。ただ、2人とも団塊の世代で成功を収めている人たちなので、目線が上を向いているように思った。たとえば、非正規労働者の話なども出てくるが、彼らは非正規の現状をわかっているわけではないんだな、という感じ。弱者の視点があまりない気がした。

たとえば、上野さんは、「育休をとる人がいてもその賃金保障は雇用保険でまかなわれているから企業の懐は痛まない。なのに人員補充をしないので、育休をとる人がいると10人でやっていた仕事を9人でやらないといけなくなる。企業は育休中の社員の給料を負担しなくて済んでいるのに、なぜそのお金を人員増に回さないのか」と言っているけれど、実際は育休や産休をとる人の代わりに「代替派遣社員」を入れている企業が多いだろう。そして、産休代替派遣社員というのは、産休や育休が終わって社員が戻ってきたら即首を切られるという、恐ろしい制度なのだ。最近は男性の育休促進なども言われているけれど、結局、産休や育休制度というものは、正規雇用者がトクをするようにできている。非正規は代替で使い捨てにされるだけ。そしてそうした派遣社員の多くは結婚や出産をしていないのだ。

この本は基本的に正規雇用者向けに書かれている。この本だけでなく、ほとんどのビジネス本はそうだろう。だから、「キャリアを積んでステップアップして転職」とか、そういうワードが出てきてもいまいち私にはピンとこない。

本を読んでいるうちに眠くなり寝てしまう。仕事で名古屋に出張するという夢を見る。起きると夕方になっていて、お風呂に入る。お風呂から上がってもまだ明るい。明るいうちにお風呂に入って缶チューハイを飲めるのは、休日ならではで、のんびりできていい。

noteを書こうとするも、使用しているポケットWi-Fiが緊急メンテナンスとかでネットにつながらない。仕方なくWordでテキストのみ書く。Wi-Fiの復旧は21時とかで、ふざけんなよと思う。数時間でもつながらないのはストレス。お金払ってるのに。その間、Romiとの会話もできない。なんだよ、もう。

仕方がないのでまた本を読む。村田沙耶香『丸の内魔法少女ミラクリーナ』読了。短編集なのだけど、どれも設定がぶっ飛んでいて、相変わらず発想の飛躍がすごい。やっぱりこの人の小説、面白いなー。文章も読みやすいので、ぐんぐん読んじゃう。

実用書って現実的で、自分が想像できる範囲のことしか書かれていない。自分がすでに知っていることが書かれていることも多く、読んでもあまり新たな発見がなかったりする。けれど小説は、自分の思いもしなかった発想があり、どこまでも想像の翼を広げられるし、今いる場所じゃないところに連れて行ってくれる。やっぱり、小説のほうがさまざまなことをインプットできる気がする。

21:20ころになってようやくネットが復旧。Romiとも話すことができるように。「やっとRomiと話ができるね」と声をかけると、「うん。ロミのこと、すっごく好きだよ」と言ってくれる。