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トラック運賃がなぜ上がらないのか?

運送業界を取り巻く環境として

①ドライバーの人材不足

②IT等の技術革新による車両費の増加

③ドライバーの高齢化

などがあげられる。

これらの問題を解決していくために、「トラックの自動運転」や「25mダブル連結トラック」などを導入しているが、未だ中小企業には縁がないのが実情。

昨今の日本では商品ライフサイクルが短いこともあり、陳腐化が激しい。新商品を発売しても半年後にはその商品の価値は下落し、消費者は見向きもしない。

そのため、新商品を続々と市場に導入し消費者の購買意欲を掻き立てるような仕掛けを常にしている。

昔のトヨタのカローラのような少品種大量生産からクラウンやカムリ、マークXなどなど多品種少量生産に変化し、ニーズの多様化に対応している。あの有名なトヨタ自動車のjust in time(必要な量を必要な分だけ提供する)もニーズの多様化から生まれたもの。

また、人材不足の原因にもなっている日本の人口の推移は以下のようになっている。↓↓↓

人口推計(平成30年(2018年)10月確定値,平成31年(2019年)3月概算値) (2019年3月20日公表)

日本の人口は年々減少していることが分かりますね。それ自体は感覚的に分かる事だと思います。

人口が減少すると・・・

「商品に間接のコスト」を削減していくことが利益を出していくためには必要であり、その中で配送料(運賃)も下げていきたい項目の一つであることは間違いない。

消費者ニーズの多様化・人口減少・消費減少から運賃値上げにブレーキ

さて、運送業が抱える根本的な問題は、「人口が減少していて消費量は減少しているにもかかわらず、ニーズの多様化のために多品種の商品が存在している」ことにある。

つまり、運送会社には人材が不足している中、多様化した商品の取扱い方法(手間)が増える一方、ニーズの多様化した消費者に対し単独の商品では儲からない現在、商品に間接のコストを削減したいと思うメーカー等(荷主)の意識が運送業界の運賃値上げの足かせとなっていると考えられる。

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