おれんち

昨日、まあまあデカい地震があった。芸人四人でルームシェアしている僕の家はむちゃくちゃ古くてちょっと傾いている一軒家(築何年かを調べる気がおきないぐらい古い。道行く外国人観光客らしき人たちがウチの前で立ち止まり、写真を撮っていたこともある。なにかしらの文化遺産と見紛うぐらい古い)なので、それなりの災害があるとすぐに家がぶっ壊れないか心配になる。
頭の中ではドリフの最後に家がぶっ壊れる景色がいつも浮かんでくる。が、まあ今回もなんとか無事だったので何よりだった。
何年か前にむちゃくちゃデカい台風が来るとなった時、ルームシェアのメンバーは家のガラス窓を段ボールで補強したり、浴槽にできるだけ水を貯めて断水に備えたりしていた。僕は「こんな家、絶対に飛ばされるだろ」と判断して埼玉の実家に避難した。安心安全な鉄筋コンクリートの家で全裸監督を一気観していたら台風は過ぎ去っていたが、あの時家を見捨てた男として、しばらくシェアメンバーと接しづらくなったりもした。

大したお金もないので始めたルームシェアだし、大金を手にしたら新宿区の高層マンションでふんぞり返ってやらいという気持ちはまだまだあるが(俺は港区より全然新宿駅付近に住みたい。歌舞伎町からきこえる銃声で目を覚ましてコーヒーをいれるのである)、三年以上住んでいるこのボロボロの家の行く末を見届けたいという気持ちも結構芽生えている。
2013年製造、耐用年数見込み6年というシールが貼ってあるが未だ現役で働かされている洗濯機は最後どのようにしてぶっ壊れるのだろうか。
風呂場の入り口の床は湿気を浴び過ぎてか、なんかしんなりしてきている。いつかギャグみたいな穴が空いてしまうのだろうか。
大家さんの面倒見の良さゆえか、ちょいちょい家をアップグレードさせてくれる(木造なのにトイレはやけに新しくてウォシュレットがついていたりする)ので、ぶっちゃけそんなに住みづらくないのも後ろ髪を引かれる一因になっている

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