好きな映画

ネットフリックスでクレヨンしんちゃんの映画、オトナ帝国を観た。多分人生で十三回目ぐらいの鑑賞だと思う。今回も相変わらず最高だった。人生で一番観ている映画であることは間違いない。おそらく一番好きな映画でもあると思う。
異性に好きな映画を聞かれたときは格好つけてフランス映画の名前とか出しちゃうけれど。ワタシはロランス、とか。

オトナ帝国の何が最高って、まず設定が最高。過去を懐かしみあの頃の二十世紀に戻ろうとする大人達と、二十一世紀へと進もうとするしんのすけ達の戦い。分かりやすい、かつ斬新、最高。
そんでギャグも最高。カンチョー、オナラ、おしっこ、足の臭さ、そんなんでいつまで経っても笑ってしまうのは、クレヨンしんちゃんのおかげだと思う。
そしてなんといってもメッセージ性が最高。「あの頃は確かに良かったのかもしれないけれど、未来だって楽しみにしていこうよ」という極めて前向きな締め方、最高。
ひろしの回想はもちろん、ラストの三十分で野原一家がひとり、またひとりと役目を果たしていく様で毎回震えてしまう。

映画が公開されて、もう二十年が経つ。現状世の中はかなりめちゃくちゃになっている気がする。みんながピリピリしていて、それを発散する餌をさがしている。
みんな少し、無駄なプライドを抱えすぎているのではないかと思う。ある催しものの閉会式がダサ過ぎたという意見を耳にする。事の経緯や様々な事情もあるが、そこが我々の現在地であるということを一旦認めないと話は進まないのではないかなんて思ったりする。
俺たちは自分たちが思っていたよりも結構ダサくて、たいして辛抱強くもなくて、他人に対して優しくないやつらだったのかもしれない。
それでも未来は続くから、元気に機嫌よく頑張っていこうぜいと、マスクを外して主張できる世の中と立場になったらと思っている。


オトナ帝国の唯一のツッコミどころ。ひろしの走り方が結構ダサい


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