皆様方が読んでくれる可能性(ほぼ0%)を期待してnoteを始めた、オワコン真っ只中の2000年産まれの男子Aの下らない書き事

Things 1 推しに動かされて、始める。衰退し続ける人生に立ち上がるため

※この小説はフィクションです

元々、最初のnoteは仮想空間を舞台にしたオリジナル小説をSwitch 2の発売に合わせて投稿するつもりだった~、でもやっぱ待てね~!!

Aは熱狂してた。2月の夜だというのに、電気毛布なしの状態だというのに、布団ごと火だるまになるぐらい無駄にテンションが高かった。
「なんでそんなテンション高いの?」と読者は問いたくなるだろう。Aの推しのアナウンサー一人の、B姉が、Cという放送局の旗艦番組のMCやるんだぜ。

A曰く、スポーツ番組のイメージが強いが、最近は経済とか、色々なジャンルの報道特集番組をやっていたんだとか。

A曰く、旗艦番組のサブキャスターぐらいまで行きそうなの予想できたけど、実際は予想の斜め上でMCだった。本当に旗艦番組参戦ということを知って心が取り乱れたらしく、公式情報探しに一時間近くあさりまくってしまった。だったら予定を早めて、万人受けする可能性がまだありそうなこの小説を先に出そう、とAは考えたようだ。

「都合よすぎるしこんな支離滅裂なものが受けるのだろうか。」そう読者は思うかもしれない。だがAは時折人生や推しのことを考えることがあり、読み手も同じように思うのではないかと感じているからこそ、陰口を言われるリスクを犯して始めたのであった。

まず本題入る前に、Aの生い立ちを書いておこう。
Aはこの物語の主人公だ。何をやってもうまく行かない会社員。本当はマスコミの記者やりたかったそうだ。

戦略を間違え会社の就職試験は全滅。予定を変えて、当時入りやすく転職受けが効きやすい業界を受けた。当然Aは入れてしまった。

もちろんこんな酷すぎる試験の話だから、Aの知人の内半数はIT要りに反対だった。
Aの家族も反対していたけど、「就職先が結構きちんとしているから」という理由で容認、今となっては「成果を出すまで残り続けなさい。最後までいるなら役員目指しなさい」などと「ザ・会社人間」になることを期待しちゃってる。

当然知人達のいうことは正しかった。A曰く、「小学3年から続いてきた一連の因縁、いやオワコンぷりに拍車をかけた。ド派手にね。」と今が人生の最低潮に入った旨の発言をしてる。

因縁とは。A曰く小3から変わらず低下し続けている成績のことだ。克服すべく戦い続けてるが、結果は年々悪くなってるそうだ。
まず、中学受験期。家族は試験勉強を優先しろと言うが遊びと学びを両立するという口実であまり勉強してこなかった(勉強のふりしてPCいじったりおもちゃいじったりゲームいじる始末である)。当然受ける中学校は全滅。予定を変えて受けた学校だけ通ることとなった。
中学校、高校生活ではそれを踏まえ、授業のある日は基本復習と朝テストの勉強を優先した。ゲームのように勉強をこなすテクニックを身につけたらしく、前より集中力はあったが、やり方やツールの使い方が悪く、部活や塾との両立が難しく、結局希望した国立大学は受けられず、MARCHで止まってしまった。
その反省から就職受験に備え、大学時代人生最大と行っていいぐらいに学生生活をAは縛った。過剰なまでの勉強重視ライフを始めた。「勉強しか自分の見せ場がない」と思ったAは、大学の最優秀賞を3年連続狙うために平日3時間、土日10時間を大学の勉強に当てた。達成しなかったら睡眠時間を削るルールも取り入れた。部活も行くのを自粛していた。ジョギングと英語以外の趣味も禁止した。

しかし、結果は人生最悪のものになった。まず最優秀賞など届かなかった。取れても学部ナンバー2を2回取っただけ。

趣味をなくしたことで人との接点が減り、勉強しかしなくなったことで人となりがわからなくなったし、友人との会話も勉強系しかなく「つまらないヤツ」と嫌われる原因を作ってしまった。

肝心な希望会社のCからも嫌われた。

Aは元々要領が悪い方で、計画たてるのも得意じゃないから、とにかく時間制でノルマを課していた。そうでもしないとやることやらないからだ。

はじめはそれで上手く行ってたが、社会人という今になって機能しなくなってるとも言っている。最低限やる時間さえやって、後は何もせずスマホいじってることが多くなったことも限界のゆえの行動ではないかと彼は分析しているようだ。
原因はいろいろある。その一つが「長時間とにかく勉強して結果を出す」受験期から平日2-3時間、休日6-7時間の勉強をするよう自分に課している。それも「計画をたてる」とか「参考書を買う」とかいった時間は入れてない。

実質5浪のような生活を送ってしまい、長時間かけなければ質の高い成果を出せなくなった。計画を立てるなどの準備や、勉強系以外のノルマに力をいれることもできなくなった。「とろいゆえに計画が機能しない・失敗するだけ」と考えているからだ。

仕事が与える影響も大きい。毎日8時間、時々9時間の仕事を5日も行って体力的に疲れている上、精神的に疲れているところもある。じかいつぎそこで業務がうまく行かない。短期間でやるべきタスクができない、指示されたことを変な意味で解釈して行って失敗する。
この失敗の連続への苛立ち、疲れも関係はありそうだ。悪いことにAはの首の骨も悪くした。小さな側弯らしいが、いずれ手術を求められる可能性がある。手術は怖い。手術後の痛みに耐えられるか不安だ。

マンネリ化した生活によってAがA自身をきちんと理解できていない状態なのであろう。そんな中でAは推しの昇格を知った。「推しは頑張ってるのに自分は頑張れてない」
そう思い、自分の人生、幸せ像をもう一度考え直して、ノルマしかしてない「A」に区切りをつけ、ノルマと将来したいことを両立させた人生を送ろうと思ったようだ。

自分で決めたところで自分を変えるのは難しい。推しを外見や趣味だけではなく、心の支えとして見ているところがあるのだろう。Aにとって、推しはそんな存在なのか。
推しの昇進は、Aにとって踏ん張るための動機になってるのかもしれない。


次回からAの趣味や推しのことをじっくり語ろう。

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