ろめでんデイリーダイアリー
第2章 挫折と再生
2-1 常駐降しと人生の振り返り(2024年3月)
私自身、自分の話など直接記事に残すようなことはしたくない。自分自身、取るに足らない存在であり、人として欠陥が多すぎて人前にさらけ出す価値などないと思っている。しかし、3月に入ってから自分のことを色々と考えるようになり、時には自分と無関係な社会的なことまで自分と紐づけて考えようとしまっているところもあった。
社会的なニュースに対し考えたことを扱っている作品である以上、結局いずれ話す運命になる。なのでこの話を入れる。
2月29日に私は、「3月末を持って常駐の仕事を外れる」旨の話を受けた。案件先の要求に全くこたえられていないのが原因だった。とはいえ、常駐メインの勤務先でこのような結果となってしまったことは、ショックだった。(注1)
身内から「常駐は向いていないように思われたから、よかったね」などと言われた。あの場では相手に合わせて「よかった」などと嘘をいったが、本心「新年度からはきつくなりそう」と思っていた。個人的な感触だが、案件先より勤務している会社の方が雰囲気がストイックで、自分に合うかわからないからだ。
自分がどういう生き方をしていたのか。学生時代、キャパが悪いから、という理由で「大学の好成績保持者」というキャラクターで就職活動を勝ち進もうとしたことで破滅の道に突進したのではないか。そう思う中、たまたまYouTubeで「高学歴の人が抱える悩みをうかがうことができる」2(ヒロヒロ探偵団,2021年3月31日)動画を拾った。
この動画では、高学歴に人が就職活動以降の人生で抱える困難の数々が描かれていた。
もちろん高学歴の人すべてがこういう問題に直面するわけではないし、私自身「勉強以外何もしなかった」2(ヒロヒロ探偵団,2021年3月31日)時期は大学受験~大学時代の5年間(注3 )だけだが、「勉強し続ける日々に疑問を持つことすらしなかったーー何をしたいのかどうなりたいのかーー自分の人生の過程を考えなかった」2(ヒロヒロ探偵団,2021年3月31日)という言葉にはものすごく心に突き刺さった。私自身、ファーストキャリアを選んだ時、 “IT業界は転職に、幅広い分野で活きる”(注4)というメンターの言葉の意味をよく呑まず、“マスコミの記者として、最低限マスコミに転職できればいいや”と軽い気持ちでIT業界を受け、そのまま入社してしまった。そして企業の正社員としての生活を行っていると、相手に話を合わせられない、伝えたいことがきちんと伝わらない、“普通”ではありえない倫理観、言動で周囲から嫌われ、浮いてしまう――。己の没落に拍車をかけてしまった。
“最低限求められたことのみに注力する”人生は、求められたことを行うだけで、――その環境で自分の花を咲かせるための種を選べるような体験を得られなければ――雑草となってむしり取られるだけになってしまう。
さて、私の場合はどうだろうか。上記のことを考え始めたのは3月のことで、あの時は「大学以降ずっと“勉強以外自分の見せ場はない”と考えて勉強以外あまりやってなかった。その結果、人生に破滅を招いた」と思っていたし、漠然として勉強以外ほぼやってないことが長期化していて、あの青年が感じていることと同じことが今自分の身に起きていると思っていた。
しかし、Noteにアップロードする直前となった6月末時点では”勉強以外しない人生“の中で、種は見つけられたのではないかと思う。今こうやって私は小説か論文かノンフィクションかエッセイかわからないハチャメチャな文章を書いている。レポート尽くしの大勉強時代に、”物書き“への関心アップという結果を残したのかもしれない。後ほど続きを語りたい。
注
1 もっと言うと、その年度は2つ案件を経験したが、どちらもうまく行かず客先からNGを受けることとなってしまったのである。
3 社会人になってからも娯楽的な趣味でゲームをやっていることと、ライター、研究者として食っていけるか自分を試すためにNoteで記事作成している以外は、“やらなければならないこと以外やらない”ため、”やらなければならないこと以外やらない人生を何年送っているか“という質問に置き換えた場合、6年以上続いていることになる。
4 実際に勤務してわかったのだが、PCや携帯のキッティング業務、資産管理は社用のPC、携帯がある全企業で活かすことができる。IT部門の仕事として。
参考資料
2 ヒロヒロ探偵団,2021年3月31日,「【漫画】超高学歴だから不幸になりましたー東大卒なのに社会に出て心を病む人達の実態…」YouTube(最終閲覧日:2024年6月29日,https://www.youtube.com/watch?v=SUdUmuzx0qM )
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