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竹洞哲也「思い出がいっぱい」

2019年8月シネロマン池袋で、竹洞哲也「思い出がいっぱい」(成人映画公開題は「美少女図鑑 汚された制服」 脚本は小松公典。

幼馴染みの恋人(吉沢明歩)を残して高校を中退して上京した映画監督の卵が、挫折し帰郷した夜の廃校校舎で同窓会。彼女に背中を押され映画監督になる夢を追い続ける、儚く壊れるシャボン玉をモチーフにした切ない青春ピンクの傑作。

夏服のセーラー服でシャボン玉を吹く清楚で可憐な吉沢明歩と、自称「お◯んこ教師」エマニエル夫人のような妖艶さで少年に性の手ほどきする林由美香。対照的な二人の女性がとても魅力的。由美香の足組み替えパンチラと明歩の逆上がりパンモロに胸がドキドキ(*^.^*)

シャボン玉に込めた思いとは「作っても作っても儚く消えていくもの」ダムの底に沈んでしまう夜の廃校校舎で、今は高3になった中学時代の同級生男女4人が暗闇にろうそくを灯して思い出を語り、校庭で花火をしてはしゃぐ。それだけで胸が締め付けられるような感動。

冒頭、明歩がシャボン玉を吹きながら「シャボン玉飛んだ、屋根まで飛んだ、屋根まで飛んで、壊れて消えた、風風吹くな、シャボン玉飛ばそ」と歌いながら制服姿でローカル線の線路上を歩く抒情的な風景。一転、淫行教師なかみつが明歩の友達(冬月恋)を犯している。

なかみつは純粋な濡れ場要員で(勿体ない!)大学への推薦状と引き換えに恋の処女を奪う卑劣教師。一方、恋にとって友達以上恋人未満の幼馴染(松浦祐也)は煮え切らない。家業のペンションを継ぐ彼は上京してモデルになる夢を持つ恋のことを引き留められないのだ。

高校三年生で卒業を間近にした明歩と恋の前に、中退して映画監督を目指しているはずの明歩の片想いの彼(伊藤謙治)が現れる。鉄棒で逆上がりでパンモロした瞬間ですw伊藤は中学時代の遊び仲間四人で同窓会をやろうよ、と提案する。伊藤と松浦、そして明歩と恋だ。

山奥の廃村。中学時代、たった4人の生徒と一人の教師。その教師こそが村のファッションリーダー(笑)林由美香先生だったのだ!松浦はセクシーな由美香先生が脚を組替える時のパンチラが気になって思わず消しゴムを落とし由美香に「今は保健体育じゃないでしょ」

でも、保健体育の授業はホントはあったのだ。松浦は由美香先生に放課後の教室で、「私のお〇んこをいじって」「私はお〇んこをかきまわされてよがるお〇んこ教師よ!」などと隠語を吐かれた挙句、バックから「ぶち込んで!」でもコンドームを付ける前に萎える松浦(´・ω・`)

伊藤も松浦と同じ体験をしていた。でも、伊藤は勃起したまま由美香先生をバックから犯していた。頭を抱える松浦www伊藤は「お前は恋が初体験の相手だって言ってただろ!」と慰める。そして伊藤と松浦、明歩と恋は高校最後の夏休み、思い出を語り合い始める。

校庭の暗闇の中で花火をしてはしゃぐ4人。「あれ?俺、今日観てるのピンク映画だっけ?」と思うほど、純粋に感動的な場面。そして、恋と二人で線香花火を手に持つ明歩が「線香花火って儚くて、シャボン玉と同じよね」彼女は映画監督を目指す伊藤に片思いしていた。

実は、伊藤も明歩のことが好きだった。高校を中退して電車に乗る時、明歩との熱いセックスを妄想しながら、彼女の影を振り切ろうとして、でもできず、というか、アマチュアでは賞も撮ったが、上京して映画業界の競争の激しさに挫折して故郷に一時、戻って来たのだ。

伊藤が中学時代に撮影した4人の「将来の自分について」8mmビデオをみんなで観た後、タイムカプセルを埋めた松浦の「秘密基地」へ向かう。松浦は改めて、自分は恋を好きなんだと確信、思い切って告白する。思いは通じ、恋は上京せず松浦との人生を選択する。

伊藤のタイムカプセルには「夢は絶対あきらめない」と書かれていた。伊藤は明歩にプロポーズ。もう東京から戻って明歩と生活したい。廃校の校舎でシャボン玉が飛び交う中、幻想的なFUCKをする二人。伊藤は「すぐに戻って来るから」と明歩に言い残し、電車に乗る。

ところが、伊藤が捨てるために最後に広げたタイムカプセルには「夢は絶対あきらめないで」と最後に「で」が明歩により書き加えられていた。東京に残り映画を撮り続ける決心をした伊藤はその後、映画監督としてデビュー、シナリオを手に廃校が沈んだダムの前に佇む。

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