見出し画像

なぜか上手いアニソンDJが集う街、高円寺について

KOENJI ABSTRACT TRAXXX
Tr.01_なぜ上手いアニソンDJは高円寺に集まるのか?
企画・文・写真:ろーるすこー

▲インタビュー音声を聴きながら読み進めて頂けると幸いです(50分ありますが……)。
JR中央/総武線で新宿駅から約10分、4駅となりの立地にある"高円寺"という街をご存知だろうか?アニソンDJにとって今、この街がアツい(正確には少し前から、だが)。筆者もそうだが、この街に住んでいる/昔住んでいた/足繁く遊びに来る、というアニソンDJは枚挙に暇がなく、この街で独自のカルチャーが形成されつつある。ここでは近隣の中野/阿佐ヶ谷/新高円寺/東高円寺などをひと括りに"高円寺エリア"とし、そんな高円寺とアニソンDJの魅力や、その関係性について考える連載をお届け(全6回予定)。第1回はアニソンDJとしてのキャリア/スキル、そして高円寺へのゆかりも深く、名実ともに"高円寺のトップ2"だと言える、リズマニ・preamの両氏とお気に入りの居酒屋でその談義に花を咲かせた。

画像8

▲preamさん/画像左 リズマニさん/画像右。実は同い年コンビです。

pream(以下:プリーム) じゃあ、そろそろ行きますか?(既に2杯くらい飲んでいる)
リズマニ:えっ!?行きますかって……移動するの??
プリーム:あ、いや行きますってその、本題の方に入るってことですよ(笑)。アハハ…。

——えー、じゃあまず1軒目。きど藤さんです。乾杯!
一同カンパ〜イ!

——今回、高円寺に住んでたりとか、高円寺にゆかりのある方をお招きして……、飲みながらアニソンの話とか聞けたら幸いです!
プリーム:ゆかりしか無いっすね(笑)。
リズマニ:そうだね(笑)。

——ボクの中で、お二人は"高円寺のボス"ってイメージがあって、第1回は絶対この組み合わせでインタビューしたいなって思ってました。
プリーム:いや、ボスはリズマニさんだよ!それは皆に知っておいてもらいたい。
リズマニ:えっボク?いやいやいや……、まぁ長く住んでるっていうだけですよ(笑)。

「実は、リズマニさんと仲良くなったのって最近なんですよ(笑)」

——ちなみになんですけど、お二人の高円寺歴ってどれくらいですか?
リズマニ:高円寺は住み始めてから……15~16年くらいかなぁ。
プリーム:リズマニさんと同じくらいです。

——高円寺の良いところって飲み屋さんがたくさんある所だと思うし、お二人もよく飲み歩いているイメージがあるのですが……。

プリーム:でも、飲み屋さんで飲み歩くようになったのって結構ここ数年の話なんだよね。キッカケは前に高円寺にkeatonっていうDJが住んでて、外で飲みませんか?って誘われて……。今でこそ駅前の広場でフラッと野外飲酒してたりするけど、あそこを"ビアガ"って呼び始めたのは多分リズマニさんなんだよね。

リズマニ:オノセさんを中心に、"オノセ会"みたいな飲み会があって、そこで高円寺近辺に住むアニソンDJが初めて集まり出した流れもあったような気がします。

ビアガ:ビアガーデンのこと。高円寺の場合は北口駅前ロータリー内の広場のことを指す。高円寺では老若男女問わず、気候(バイブス)が良い感じになってくるとどこからともなくベンチに腰掛け飲酒する人の姿が非常に散見され、その様を我々がビアガーデンと隠喩するようになった。
Keaton:takashi mygsさん。スニーカーに超詳しい、ファッションとアニメのオタク。有名イラストレーターの方とタッグを組んで #萌装東京 という企画を主催しているすごい人。彼が高円寺から引っ越すときに家具とかCDとかめちゃくちゃ貰いました。ボクのお兄ちゃん的存在。

MYGSTKS@keaton - Instagram
#萌装東京 - note
萌装東京 - twitter
オノセさん:本職はアニメ系の編集/ライターのアニソンDJで高円寺在住。オルタナティブトーキョー、HOME,SWEET HOME.などの主催。あとラーメン超詳しい。最近はインスタの方が更新してる。

TAICHIRO - twitter
TAICHIRO - Instagram

プリーム:高円寺といえば料理長も昔住んでいた時期があって、なんで仲良くなったのかきっかけは忘れちゃったけど、よく四文屋とかでお互いにオススメの音楽を2人でiPhoneにイヤホンを挿して聴かせあったりしてたね(笑)。アニソンDJを始めて、最初に高円寺界隈で仲良くなったのは料理長だったなー。リズマニさんは存在は知ってたけど、高円寺に住んでるって知らなくて。……なんか住んでる、らしい?みたいな感じだった。

——今でこそ、高円寺ってフランクに飲み行ってるイメージですけど、昔は違ったんですね。
プリーム:そういう意味では、お互い長く住んでるのに飲み行ったり、仲良くなったのはホントここ数年での出来事だね。ろるぴが引っ越してきた辺りからかもしれない。

料理長:chefoba(シェフオバ)さん。アニソンDJグループ「AniLab.(アニラボ)」に所属し、ANISON MATRIX!!やDiscloudなどのパーティでプレイされている他、声優・中村繪里子さんのDJ講師や、Prizmmy☆などのアーティストへの楽曲提供など活躍の幅は広い。ボクがnoteにセトリ解説をするようになったのも料理さんがやっているのを受けて始めたし、そもそも自分がアニソンDJをやってみたいと影響を受けたDJの1人。

chefoba - twitter
chefoba - note


「アニクラの"良さ"を知る前にシーンから去ってしまう人が多いように感じた。」

——お二人の、そもそものDJ歴ってのは何年くらいになるんでしょうか?

プリーム:その前にもやってたけどアニソンDJは2013年……かな?アニソンインデックスpage.41にゲストで呼んでもらったのがデビュー戦なので、7年くらいですね。

リズマニ:ボクは多分2002年が初なので、18年くらいですかね。アニソンだとリズアニが7年なんですけど、そのちょっと前からだから8~9年くらいになりますかね。

——アニソン以前はどんなジャンルの音楽のDJをやってたんですか?

プリーム:前はずっとブラックミュージックが好きでハマってて……今でも好きだけど。それでレコードも高校生くらいからちょこちょこ買ってて、後にレコードが増えてDJしないのは勿体無い気がして、20歳の頃ターンテーブルを購入してはじめました。

リズマニ:ボクは今でも続けてるんですけど、元々SKAのバンドをやってるっていうのがあったので、ジャンルとしてはロックですね。20年前くらいってクラブで邦楽かけたら怒られちゃう時代だったので洋楽で。

プリーム:日本語かけたら怒られる時代、ありましたね〜。

——お二人の主催/所属イベントについて教えてください。

プリーム:DJとして所属しているイベントは「アニNEXT」で、代々木のZher the ZOOってライブハウスで「アニジャム」というイベントを主催しています。VJのRoutesさんに"一緒にやりませんか?"って誘われて始めました。初心者の人でも楽しいんだけど、アニソンに詳しい人の首も縦に頷かせたい……みたいな、そんな感じを目指してやってます。

——その辺は"ジャム"というイベント名にも込められていますよね。
プリーム:そうだね。"詰め込む"みたいな意味とかね。

VJのRoutesさん:通称、ルーツ先生。プリームさんと共同でアニジャムをオーガナイズされている。VJとして内田真礼さんなど数多くの声優/アーティストのライブに出演するだけでなく、映像作家としてMVも制作されているすごい人。先生の作品はマジで挙げたらキリがないっす。本当にいつもお世話になっています。

「音楽業界への道標」 第15回 Routesさんインタビュー

——それではお次はリズマニさんですが、アニNEXTのレジデントもご一緒にされていますよね?

リズマニ:そうですね。アニNEXTも一緒で、あとは先ほどもチラッと話に出ましたけど主催しているのが「リズアニ」と「高円寺RDF」になりますね。RDFは高円寺のデライブって3フロアある箱でやってるロックのパーティーなんですけど、コロナの影響でハコが……。リズアニに関しては、当時のアニクラシーンに対するカウンター(カルチャー)とまでは言わないですけど、1つの点で爆発してるエネルギーをもう少し"流れ"で聞けるアニクラがあってもいいよな、という想いからスタートしました。古いアニソンも"聴かせたい"というのもあって、メンバー集めの時とかにも気にしていたポイントです。

リズマニ:ある程度アニクラのシーンに出入りするようになる中で、すごくお客さんの入れ替わりも激しくて、良さを知る前にシーンから去ってしまう人も多いという印象を受けて。楽しむにはやっぱりある程度お客さんの感性も必要になってくるのですが、お客さんの感性を磨いてあげるようなイベントって中々無いな、とも思ってたんですよ。

リズマニ:もちろん一見さんにも楽しんで頂きたい…… というか楽しませよう!みたいな意気込みは当然ありますけど、アニジャムと比較すると、どちらかと言えばそのお客さんの感性が養われるような場に仕上げたい、それってエゴかもしれませんが、まあそれをやりたいのがリズアニなんだと思います(笑)。

——ボクも一度リズアニにはゲストで呼んで頂いたコトがありますが、やっぱり最近遊びに行き始めたって人ほど、とりあえず一回リズアニにも遊びに行ってみてもらいたいなって気持ちはあります。

リズマニ:まぁ、合う合わないは全然あると思うんですが、合わなかったらそれは仕方ないですし。若い人に「古いアニソンを追え」というのも酷だと思ってるので……。やっぱり自分がリアルタイムで見聞きしたモノがどうしても自分のベースになっていくから。でも追おうとでも思わないと多分知る機会なんて無いじゃないですか。我々世代じゃ無い人からしたら同じアニソンなのに全く知らない世界だと思うから、だから我々と同世代もしくはちょっと既存のアニクラとは違う世界に興味を持ってくれた人の為に常に門戸は開いておきたいなって感じですね。

——お二人のDJネームの由来を教えてください。 

プリーム:アニソンインデックスへのゲスト出演が決まって、アニソンDJとしてデビューするってなって、DJ SAAYAくんの家に練習しに行ったんですよ。「オレは今日名前を決める!」って言ってたんだけど、結局決められなくて、泊まって翌日の朝、お母さんが用意してくれたうどんをいただきながら、リビングのデカいテレビでプリティーリズムを見てて。その後に帰宅時間迫る練習中にプリティーリズム、を略してプリームでいいかなってなりました(笑)

——リズマニさんは、リズム&アニメーション……?

リズマニ:まぁ、というのもあるんですが、元々ネットレーベルが流行ってたタイミングで、自分もRemixとかマッシュアップを作ろうとして作った名義がリズマニなんですよね。ファットボーイスリムとか使ってマッシュアップ作ったり、Remix作ってた時期が自分にもありました。もう全部消しちゃったけどね(笑)。

DJ SAAYAくん:さーやさん。言わずと知れたアニソンインデックスのオーガナイザー。ターンテーブリスト。プリームさんをアニソンDJに引き込んだ張本人。

DJ SAAYA - twitter


——難しい質問だとは思いますが、お二人の好きなアニソンについて教えてください。

プリーム:今のひと言で、パッと10曲くらい思いつくんだけど……。(自分にとって)タイムリーで、CD買いましたくらい好きで印象に残ってるのは絶対無敵ライジンオーの『ドリームシフト』ですね。あとはらんま1/2の『虹と太陽の丘』。この2曲は小学生の時にCDを買いました。あとはシティーハンターの『Fence of Defence / SARA』も大好きです。

リズマニ:セイラは良い曲なんすよね〜。

プリーム:この曲は、なんか"香(ヒロイン)"の魅力を感じる。しかも"セイラ"ってシティーハンター2に登場するんですよね。セイラって悪役で、新宿に原爆を仕掛けるとんでもないヤツなんだけど、正体は、実は敵に洗脳されちゃった香で、冴羽獠が見抜くんですよね。まだ恋愛とか分からない小学生だったけど、なんかグッとくるものがありました。

プリーム:で、アニソンDJ始めてからはやっぱり『ブルー・フィールド / Trident』ですね。劇場版アルペジオのCadenzaはアニメ映画で1番泣いたかもしれない(笑)。あとはシンフォギア、アイドリッシュセブン。アニメではないけどナナシスとか。本気で好きだから雑に使えないっていうか、本当に大事な時に使いたい曲ですね。

——続いて、リズマニさんの好きなアニソンも教えてください!

リズマニ:どうしても古めになっちゃうんですけど、僕ら世代ってどうしても林原めぐみさんは避けては通れないんですよね。当時、オタクの人であまり周りに「林原めぐみさんが好き!」って声を大にしている人はいなかったんですけど、でも新曲が出るたびにオリコンチャートに名前が出てくるんですよ。これだけ皆の支持を得ている人が存在がしてるってのが本当に当時は衝撃的で。「皆、隠してるけど本当は好きなんだな」って……。

プリーム:いやぁ…、あ、遮っちゃってごめんなさい。これだけ言わせてください。当時、全然違うDJやってましたけど、ロスト・ユニバースとかセイバーマリオネットとか、スレイヤーズもですけど、見てたし曲も好きだったんですよね。っていうのが言いたかっただけなんですけど(笑)。

リズマニ:あとは(カウボーイ)ビバップの影響もデカイんじゃないかな。オタクじゃない友達もサントラだけ持ってるって人いたし、アニメの"サントラも聞く"っていうのが一般的になったキッカケというか、そういう流れの源流にあると思うんすよね……。

——そろそろ、きど藤さんも閉店のお時間なのですが、オススメのメニューとかあったら教えてください!

リズマニ:入ったら、とりあえず日替わりをチェックするかな…?

プリーム:そうですね、入ったらまずホワイトボードの日替わりメニューをチェックして、いつも無さそうなヤツがあれば頼んでみたり。

——(さっき食べてた)穴子の天ぷらとか、そうですよね?

プリーム:そう!穴子天は日替りメニューだったから食べてみたけど、やっぱり美味かった。レギュラーメニューだと、あん肝、ポテサラ、カニグラタン、きんぴらごぼうは頼むこと多いです。あとキス天もおいしい!

リズマニ:揚げ物が美味しいから、オススメですね。

プリーム:あ!あと肉豆腐も!……あっ、鳥刺しも…!決められないや(笑)。

▲きど藤さんはつまみが1品、100~200円台で天ぷらから刺身まで種類も豊富。また赤星の中瓶が390円で飲めるお店ということで人気の立ち飲み屋さん。


「アニソンDJはUNOみたいなゲーム。」

画像1

▲高円寺は食べ物が安いのでついついハシゴ酒をしてしまいます……。

——さて、続きまして2軒目は「なかどおりサンライズ」さんです!

リズマニ:千吉良屋はやっぱやってなかったですね……。

プリーム:なかどおりサンライズはまだ今年の3月くらいにオープンしたばかりの新名所だから、高円寺来たら呑みに来て欲しいです。

一同:カンパ〜イ!…あっ、お邪魔します(お店の常連さんと目が合う)。

——続いては好きなプレイスタイルというか……アニソンでDJする時に心がけているポイントなどあれば伺いたいです。

プリーム:あー、良い質問ですね。もちろん"曲をキレイに繋ぐこと"も意識するけどそこよりも、関連性かもしれない。やっぱりどうしてもアニメ作品あってのアニソンだから、そこは自然と意識しちゃうかもしれないなぁ。

リズマニ:さらに+αで言わさせてもらうと、私が意識しているのは、その曲自体が持ってる"ビート感"です。(アニソンって)ジャンルがないから、その曲自体が持ってるリズム感で繋ぐしかないんですよね。

プリーム:うん、そのどっちもっすね。そのどっちものバランスが取れるようになると、聞こえ方が変わってくるかもしれない。

——いや、マジでそれです。……コレ、今日イチバン聞きたかった話かもしれない(笑)。

プリーム:今パッと思い浮かんだ繋ぎだからアレだけど、例えばクッキングパパの『ハッピーハッピーダンス』の後に魔法少女プリティーサミーの『夢見れば夢も夢じゃない』が繋がれば、なんとなく「あぁ、ラテンサンバなノリの繋ぎなんだ」ってわかるじゃないですか。

一同:うんうん!わかる(笑)。

▲マジでどっちも好きな曲。特に後者は横山智佐さんや小桜エツ子さんが歌唱されているので声優ファン的にもプッシュしたいです。

——それに対して"作品の繋ぎ"というのは、クッキングパパから食戟のソーマみたいなことですよね?

リズマニ:そこを上手く利用しながら展開してくのが面白いよね。結構ムズカシイんだけど。

プリーム:そうそう。

リズマニ:最近だと波形を見てDJする人と音を聞いてDJする人で、そもそも曲の見え方が違うのも面白いと思うな。同じBPMの曲でもリズムの取り方が違ったりする……っていうのに気付けるとDJ上手くなるかも。

リズマニ:例えば同じロックでも、激しいだけがロックではないじゃないですか。同じBPMかつ同じく曲調でも、こっちはラウドロックな流れであって、そっちはヴィジュアル系バンドの流れなんですよ、みたいな微妙なニュアンスを理解していれば、同じBPMでも曲目の順番入れ替えたりできるんですけど、まぁそれって知識量とか経験値に比例しちゃうので難しいよね……。

プリーム:まぁでも、そういう知識とか経験を昇華して出すってのがDJだからね。

 

「古いものを掘り下げる苦労が"力"になる」

画像2

▲時刻は水曜日、明けて木曜午前0時10分頃。3人とも良い感じに酔ってきました。

——知識や経験がモノを言うとすれば、DJって何歳までもやり続けた方が強いと思うんですが、実際フロアにはお客さんがいて、フロアと自分のギャップに悩んでレコード針を折っちゃうDJも多いんじゃないでしょうか。

プリーム:最近その"世代と知識"って部分で考えさせられたのは『かくしごと』ですね。

ろーるすこー:かくしごとは……良い!良いッ!(ちょっと酔ってきてる)

プリーム:ここ(の3人)は大瀧詠一を分かってる世代だけど、若い人は「何この古臭い曲は?」って思った人もいたかもしれない。でもそれが最初の出会いであって、こういうキッカケがなければ出会えなかったかもしれないからね。新しいものは追えばいいけど、古いものって掘り下げなければいけないんだよね。その労力をいとわないって人は多分DJとして強くなれると思うし、色んな所で活躍できると思います。

リズマニ:まぁ、場所にもよると思うんですけどね。場合によってはヒットチャートに寄り添ったプレイが求められることもあるわけで。ただ、ヒットチャートしか知らないのと、最新を追った上で"作曲家繋ぎ"とか、ヒップホップでいう"元ネタ"繋ぎみたいなことが出来る/出来ないってのはだいぶ違いますから。

プリーム:別に"強制"じゃないじゃん。だから難しいんだけど、やっぱちゃんと知ってた方が強いし、理想はアニメも見て曲も掘って……というのだよね。

リズマニ:オタクって"点"を突き詰めちゃうから、正直深さで全部を戦うのは無理なんですよ。でもDJとして表に立っている以上、お客さんより詳しくある必要はあるんですよね。でもやっぱりお客さんの方が詳しかったりすることもあるので……。そこを納得させる"ビート感"だったり"作曲者繋ぎ"みたいな部分が必要になってくるのかもしれない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

プリーム:大丈夫?コレまとめられる??

リズマニ:まぁ、これまとめるのはろるぴの仕事だからね(笑)。

ろーるすこー:そうですね。。。ここまでまとめておくと、高円寺に住むメリットとしては……、出会いはデカイですよね。デメリットとしてはこの文化にハマっちゃうとマズイよ、みたいなとこでしょうか。

リズマニ:この時間まで毎晩のように飲み歩いてるのは、普通に身体によくないよってだけです(笑)。

——あっ、あと、高円寺のオススメスポットを教えてください!

プリーム:えっとね……はやしまる!ワンタンチャーシューメンとかで、全部乗せで行って欲しいね。

リズマニ:高円寺っぽくなっちゃってハズしたさあるんだけど、どうしてもニューバーグとか肉一とかになっちゃうかな〜。

プリーム:肉一イイっすね〜、焼肉好きな人はぜひ!イタリアンもおでん屋さんもあるし、高円寺ってなんでもあるよね。七つ森みたいな純喫茶も行ってもらいたいな〜。

プリームさん/リズマニさんの高円寺オススメスポット

▲醤油とワンタン麺が絶品の名店。ラーメン激戦区の高円寺でも1,2を争う人気店です。 
▲安くてボリューミーでうまい。高円寺の老舗洋食店です。チーズハンバーグは550円という驚きの安さ!!
▲高円寺の数ある焼肉店の中でも人気が高いのが肉一。特別じゃない日でも気軽に入れるリーズナブルさが魅力。
▲忌野清志郎も愛したと言われる高円寺の純喫茶。レトロな雰囲気があってデートにも最適かも。
▲今回行けなかったけど、千吉良屋さんもオススメです。炒麺(チャーメン)はマストで食べて欲しい!


今回行ったお店

きど藤
住所:東京都杉並区高円寺北3-3-9 1F
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日 不定休(年末年始休みあり)
URL:https://1000bero.net/restaurant-709/
なかどおりサンライズ
住所:東京都杉並区高円寺北3-1-17
営業時間:13時00分~絶賛営業
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13246278/

画像8

▲なかどおりサンライズさんはオシャレな一品料理が絶品!これはブロッコリーとサーモンのキッシュ(260円)。

画像9

▲さらにセットがお得!700円で300円の飲み物+260円以下の2品が頼めるBセットがオススメです。

本日のお品書き

画像4

きど藤
・ビール(赤星)×3本
・チーズ揚げ

なかどおりサンライズ
・レモンサワー
・スパサラ(スパゲッティサラダ)
・ラムボールカレー(カレーで和えたラム肉のミートボール)

ビアガ
・緑茶ハイ

太陽
・野菜ラーメン

合計:2340円

あとがき

画像7

▲この後ビアガで1杯やった後(冒頭の2s写真がそれ)、〆のラーメンまでやってしまいました……。

高円寺とアニソンDJの魅力に迫る『KOENJI ABSTRACT TRAXXX』。
まさに、高円寺とアニソンDJにとってのコンピレーションアルバムみたいな連載になればコレ幸いでありますが、そんなアルバムのヘッドライナーとしてリズマニさん、プリームさんにお話を伺いました。

いつもはもっと他愛のない話も多いですが、なるべく普段通りのありのままの高円寺をお届けしました……が、あまりにもいつも通りすぎて結局1万字インタビューになってしまいました。
まとめる方もそうですが、皆さんも読むには大変なボリュームとなってしまったと思います。
ただ、高円寺のリアルな日常が少しでも伝われば嬉しいです。

画像8

▲太陽は夜中の2時までやってるのでシメに行きがち。破格のラーメン480円。魚介ベースの醤油が優しい味で染みるんすわ……。

高円寺にはまだまだ濃ゆいアニソンDJたちが跳梁跋扈(?)していますので、ご紹介したい所存。

……そうそう、連載第1回目の主題を「なぜ高円寺には上手いアニソンDJが集まるのか?」としましたけど、ここまで読み進めて(また聞いて)いただけたら、もうお分かり頂けたと思います。

この場所では毎晩のように友人(先輩/後輩)を飲みに誘って、今日みたいなアニソンやアニクラの話が行われているのです。こういった土壌がそうさせているのだと、このインタビューを通じて改めて感じました。

「アニソンDJを始めてみたい」
「もっと、アニソンDJが上手くなりたい」
「〇〇さんが考えてること、もっと知りたい」
「アニクラで友達を増やしたい」「いい感じの飲み屋で飲み明かしたい」

そんなことを考えているのであれば、ぜひ高円寺へ遊びにいらしてみてください。
いつでも/誰でも、高円寺はあなたを拒みはしないでしょう。

画像7


※掲載情報は、記事公開時のものになります。
※最後の最後、イベント名言い間違えちゃってます。"リズアニ"です!リズマニさんごめんなさい!






面白い!と思ってくださったら、スキ♡やサポートをいただけると励みになります。「こんなの読みたい」というご意見なども随時お待ちしてます〜。