ゲスの極み乙女。 東京国際フォーラム 10/26 ライブ振り返り雑感など。

ゲスの極み乙女。のライブで東京国際フォーラムに行ってきた。追加扱いもあるけど、一応のツアーファイナルでもある。

まず1番に言いたいのは演奏の素晴らしさであり、国際フォーラムの音響の良さ。自分はもともと5000人以上の会場では国際フォーラムと横浜アリーナが音響面で特に気に入ってるんだけど、それは今回も、いやこれまで以上に実感としてある。

会場設備の問題だけでなく、あのバンド的な言い回しを用いればチームゲス乙女の音響さんも良い仕事をしたんだろう。それくらい素晴らしい音の響きで、ライブスタート時から感動しっぱなしだったほど。

あの“良い音”への感動、果たして会場にいたどのくらいの人が共有できていたんだろうか。

抽象的な言い方になるけど、透明度の高い音っていうのかな。同じように感じた人がいたら嬉しいのだけど。例えていうならライブハウスが通常の映画館だとすると、国際フォーラムの音の聞こえ方はまるでIMAXのようだった。

聞こえてくる全ての音がクリアに聴こえたんだけど、中でもキーボードとベースの音が格段に良かったのだ。

『sad but sweet』のイントロのキーボードはこれまでになく澄んでいて、そしてベースの響きもとても良いもので、(あの演出とは関係無く)自分のこの日のライブのハイライトだった。

時間にして始まって30分とか40分とかだったと思うんだけど、「これ今年の自分にとってベストライブになるかもしれない、やっぱすげえわ!」って昂りながら集中して聴いていた時間。

そう、あまりステージは見ずに。『sad but sweet』の曲中、舞台上にダンサーさんたちが何人か集まって踊っていたのだけど自分には必要が無かったというか、音のみを感じていたいワクワク感でそんなものはどうでも良かったのだ。

あまり見てはいないのだけど、あの曲とあのダンス演出自体は(客観的には)それなりに良かったと思う。

うーん‥ここで1つ目の良くなかった点。楽曲終盤のシーン、ふとステージを見るとそれまで歌やギターに集中していたはずの絵音が突如女性ダンサーとペアになって踊り出していたのである。

ここは「えっ?!」という感覚しかなかった。ステージという画面の外でダンス表現として華を添えていて、あくまで無関係な役割だと思っていたからだ。ドラマや映画で役者が視聴者に向かってカメラ目線で話し掛けてくるような違和感。もっともそういう演出もたまーにあるのだけれど。

だからここは自分的にはマイナス5ポイントで少しだけ冷静になってしまった瞬間。

それでも名曲『もう切ないとは言わせない』がまたも素晴らしくて感動した。繰り返しになるけどキーボードの音が良すぎた。イントロの聞こえ方から「最高だ最高だ最高だ!!」って思ったもん。数秒の短い時間だけどちょっとだけアレンジ加えてた記憶(たぶん)。

そのあとの『ゲンゲ』での陰のあるサウンドは、より濃い音で深く潜るような気分になって良かった。

『招かれないからよ』振り返るとこの曲が2番目のライブハイライト。

サイケロック感のあるヘヴィなサウンドも、いつも以上に濃い目のサイケ感があってたまらなく好きだった。サビ部分のシンセは本当ヤバかった。ちゃんMARI最高だな!って感じだった。

その数曲後のことだ。短いMCを挟んだかと思ったらメンバー全員がハケて、あまり脈絡のないままナントカっていう三流芸人が出てきたのである。自分はため息が出て座ってしまってしばし休憩。必要以上のクールダウンっぷり。

自分の周りでも、まぁまぁウケてはいた。でもそこまででは無かったはずで、半分とかなのかな。わかんないけど。自分としてはなんだこの時間…トイレ休憩ありなら先に言ってくれっていう気持ちだった。10〜15分くらい続いたのかな?マイナス30ポイント。

仕切り直してライブ再開。

『オンナは変わる』これもめちゃめちゃ良かった。まるでさっきのよく分からない時間を経て挽回するように。素人目ではこの曲のベースは特に難しそうに思えるのだけど、課長の高速なベース演奏には唸った。ライブを思い出して課長が1番カッコよかったのがこの曲。

それから少し経って『ホワイトワルツ Adult ver.』

新しくシンプルなアレンジを追求した形なんだけど、音源ではあまり何度もリピートしていなくて、まぁ言ってしまえばそこまで好きではなかった。ライブで見るならまた違う良さはあるけど、サウンド的には物足りなさが正直あったのだ。

ところが昨日はサポートでサックス奏者が加わった形になっていて、このバージョンが驚くほどに良くて、自分の抱いていた物足りなさがぴったり埋められたような感慨だった。この曲もかなり良かった。

そしてお楽しみ企画(?)となっているソロコーナー、ここのちゃんMARIの演奏がまたも見事。青森〜仙台〜名古屋と今ツアーで見ていて、登り坂を上って行くように上達していくちゃんMARI先生の表現力。

えのぴょんに「さっきの(セリフが棒読みだったこと)を取り戻したよ、めっちゃ良かったね」って言われていたけど、自分的にもまさにそれ。コメディアンのよく分からない時間を見事に挽回してくれた。

そこから続けて流れ込む『パラレルスペック』やっぱ最高じゃないか!っていうワクワク感でいっぱいでマイナスポイントは消え去った感じで。

その後にアンコール含め数曲やってライブは終演。

前半と後半で2回MAXが来たような感覚があって、だけれど少し前のコメディアンは明らかに不要で。っていうモヤりもあった。

帰りに寄った吉野家で来ていたファンが「あの時間要らなかったよね、アレやるなら1曲でも多く聞きたかったよね」「ホントそう、両成敗聞きたかったわー」っていう会話が聞こえてきまして。

やっぱ同じように思ってる人いたんだなぁって分かって、そんな事も含めて書こうかと決意。自分的には曲じゃなくて4人のMCがもっと聞きたかったんだけども← 昨日は自分が数え切れないほど見てる中でも恐らくMC最短。そのくらいMC短かった。

あと1人ラジオをやってる話題では「MCが長過ぎる・喋り過ぎちゃうから、そのはけ口としてやってる」的なことを言ってて妙に納得。たしかにソロラジオ始めてからMC短くなった。

こんなところです。ツイートにしようとすると長くな以前に、どこで切るんだって感じだからブログにしました。

撮影が入ってるってアナウンスがあったから映像化されるのかな?分からないけれど。

大きな会場を使ってああいう演出(ダンサーさん)をしたかったのかなぁ。他にも乙女は変わるとキラーボールだったかな?全部で3曲ダンサー参加の曲があった。

あれが舞台監督の意向(提案)によるものなのか、えのぴょん発信なのかは分からないけれど、仮に後者だとすると、いつか映画監督とかやり出すんじゃないかとも思ったりした。多才だから、気持ちのスイッチが入れば全然あり得るのかなと。PVのアイディアは自身でも出してるし、予想しておきます。

やや愚痴も入ったけど、ライブ自体に関しては完全に満足。音響面も含めてキャリアの最高レベルに来てる。

ただ、コメディアンを出すなら新木場の時みたいに事前に発表するか、やりたい放題企画でやってくれっていう話。

おわり。



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