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せいいっぱい






少し昔に好きだった人を今も夢にみる。あれから違う誰かに恋をしても、その人がいつまでも真新しさと、懐かしさを抱えた不思議なバランスで夢に出てくる。

これからどんなに時間が過ぎてゆこうと、私が私として歳を重ねてからだの形が変わっても、夢の中の二人だけは変わらなければいいな。そのままでいて。

言い切った言葉に従って、あれからやってきた自分を褒めながら、結局変わりそうにない自分の一部が淡い期待を手放せていない。"いつかまた"と思うことでやっと離れられたけれど、"いつかまた"と思うことで私の一部はいつまでもその人と共にある。だからもう会わなくていいのかもしれない。
奮い立たせてかけたブレーキが緩みそうなときにまた言葉で言い切るの。

笑っているのは、笑顔がもつ力を知ってるから。目標に向かうには大きな力が必要で、大きな力には笑顔が必要。笑っているのは元気の合図じゃない。笑っている自分が、自分を支える。笑っているのは他人の為じゃない。でも、笑っている人の周りには元気が集まるから笑顔は不思議。今日も少し笑顔を意識してみる。
表情に嘘も本当もない。言葉に嘘も本当もない。私の顔も声も目的しか映さない。それは私じゃない、それが私かもしれない。



夏の暑さにかまけて、透き通る空の青さに泣いた。本当に欲しいものに汗をかき、惑う。言葉にかけられた魔法は解けなくて、陽射しの強さには喉が乾いて痛いだけ。私は私を止めらないまま空が回る。
背中の水着の跡を焼きなおすみたいに、なにもかも同じバランスに塗り替えたい。君の真新しさなんてもういらない。懐かしさなんてもういらない。

















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