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21_21Design sigh クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門" 2022美術館めぐり

21_21Design sighで行われている
クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"を見てきた。

プロジェクトタイプの芸術家

実物の残りにくいプロジェクトタイプの芸術家の作品はどの様に後世に伝えていけばよいのか。
資料や下書きは残るかもしれないが
そのもの自体は写真や映像にしか残らない。
あとは人々の「見た」という目撃証言。
確かにそこにあった、と言う記憶。

記憶。


記録より記憶、と言った野球選手が居たが人々の記憶に思い出と共に残ることがアーティストにとって最高なのかもしれない、と思った今回のクリストとジャンクロード展。

包まれた凱旋門の周辺に集まった人々の笑顔、写真撮りまくる人、梱包過程を口をポカンと開けて見上げながら見守る人々。
フランスだから当たり前だか、作業現場の人の呼吸を合わせる掛け声が「Un 、deux 、trois!」だったり。
その場でしか見れない、体験出来ないからこそわかることがある芸術もあるんだということ。

そして実物を見にいけなくても、そこにしか存在しない芸術の素晴らしさをパリから遥々日本まで伝えようとと尽力してくれる人々。
そんな熱い思いのこもった展覧会だった。

映像資料が多いがどれも面白く、しかし会場の人出もそこまで多くなくゆったりと楽しむことができた。

過去のプロジェクト


過去のプロジェクトの中には、赤瀬川さんの写真集「ベルリン正体不明」に掲載されてた旧ドイツ国会議事堂ライヒスタークの包囲の写真も。
思わず「おっ!」と声が出た。

私は赤瀬川さんの写真しか見たことが無かったので(寧ろそれで初めてクリストの名前を知ったクチである)全体の写真とライトアップされた写真を大きなプロジェクターの投影で見れた。

赤瀬川さんも目撃者だったのだな。

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