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子供のお年玉どう使う?もちろん我が家は今年もこのやり方。

いつのまにやら自分も子を持つ親となって4年。

親になるということは様々なことを教えてくれる、と言われますが

「それなっ!」

としか思えないほど、本当に1人で気ままに気楽に、自分ひとりのことだけを考えていれば良い時と違って、多軸で物事を考え、実行に移す機会をたくさんもらえます。


表題のこの「子供のお年玉をどう使う?」も同じ


結論から言うと我が家は、

「そのお金の価値は大きくなるにつれて減っていくから自分の経験になるものに今すぐに使いなさい!」

という方針です。


その点は昨年こちらのブログに書きました。

↑なのでまだ読まれていない方はぜひこちらから↑


今年ももちろん、このやり方は継続しているのですがその前に昨年から1年間、娘の様子がどうだったか、というと


この時に買ったものは今でも大事にしており、毎日のように使い、彼女の中でも「自分で選び、手に入れた特別なもの」という感覚が芽生えており、いまでもあの時のことを話してくれます。

とても誇らしげに。当時3歳で、どれだけ明らかな記憶として彼女の中に残っているのかは定かではありませんが、この事実が1年間終えただけでも去年、やってよかったと思っています。


昭和の時代を生きてきている自分は

必殺!「お年玉はお母さんが預かっておくからね!」を体験した世代でもあります。

また「無駄遣いはやめて、後のために貯金しておきなさい!」なんていうのも当たり前に言われている時代でもありました。


でもその考え方って今の時代に即していないし、そういう「お金に対する刷り込み」が稼げない人をつくってしまうと思うのです。

お金の教育は日本ではされる環境がないから、ダイレクトに親や家族の歴史が関わってくるんですよね。

一度、その前提がつくられてしまうとそれを打破していくのはなかなかに大変な作業です。


少なくとも、娘には中学生くらいからは自分で収益をたてられるようになっていてほしいと思っているし、その手伝いをしていこうと思っています。


貯金していたら、お金が増えていた時代もあった

とはいえ、それは自分の親が悪かったのか、というとそういうわけではなく、自分の親世代は、貯金をしていたらお金が勝手に増えるという今から考えたら信じられないくらい高金利時代を経験しているのでその考え方もある意味当たり前であり、仕方がないことかなとも思います。

(自分の実家はそれでも商売をしていたので、かなりお金に対してはオープンな家ではあったと思いますが)

銀行に普通預金で預けた金利の過去最高は1974年は3.0%、現在は0.001%なんて言われていますからその差約3000倍!


さらに定期預金であれば最高5.0%、で現在は0.01%。バブル時代の普通預金の平均金利は2%、定期預金の金利は平均で6.0%もあったそうです。郵便局の定期預金金利はもっと高い、なんていう時代でした。

そうなると、単純に計算して100万円を定期で郵便局にあずけていたら1年8万円増。例年その分が増えていくわけなので、実質10年しない、9年程度で元本が倍になるという信じられない時代です。


だから1億あずけていたら金利だけで生活ができる、なんてことも言われていたわけです。(もちろん1億ある、ということが大変なわけですが)


その時代がよかった、とはそれだけでは言い切れませんが「時代が違うよね」ということを理解しておいてもらえたらいいかな、と思います。


で、今年も「好きなことに使いなさい」を継続


去年はお年玉がなにかということすら疑問に思っておらず

「この紙で欲しい物が手に入る!」

くらいだったような感じでしたが、彼女ももう4歳。


いろいろなことに興味を持ち、理解もできるのでお年玉の意味から話をして、自分の心が動いたものに使いなさい、という話をしました。


「おもちゃとか、おようふくとか買えるね!」

というので

「うん、あなたが欲しい!と思ったものを買いに行こうね」


ということで、新年の挨拶を実家にしたあとにおもちゃ売り場へGo!

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魅惑のゾーンに突入。

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1年前は身の回りのもの全てがアンパンマンでした。


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しかし、もうお姉さんになったのでこういうものに憧れています


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色々とおもちゃを見た後に、こちらを選びました。

「これほしかったんだー」なんて言いながら。


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自分で選んだものだから、自分でしっかり持って、レジにだって並びます。

混んでいたけれど、文句を一つも言うことなく、ただただ、楽しみで。


途中、一緒に買物にいった叔父が姪っ子可愛さに

「買ってあげようか」

というけれど、僕の方を振り返って泣きそうになりながら


「わたしがじぶんのおかねでかいたいの・・・」

と言って来たときには、彼女の気持ちがとても嬉しかった(←親ばか)


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自分でレジのお兄さんに商品を渡して、待ちきれない様子


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お釣りも自分で貰えて、ありがとうございました、が言えました。


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早く見せたくて、報告したくて、外で待っているお母さんの元へ、ダッシュ!


ここに買い物に来る前にもたくさん歩いていたし、人も多かったから疲れているだろうに

「はやくおうちにかえってあそびたいなー」と帰りの道中もずっと言っていました。

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大人になって、こんなにワクワクした買い物ってしてますか?

しかも5000円程度です。これがお金の価値が大きくなると下がってくということの意味。


この子にとって5000円という金額は大きいものとか小さいものとかではなくて、自分が本当に大切にできるものを手に入れられたもの。

大人だったら新年会の飲み会費用でなくなっているような金額です。それは楽しいものかもしれないけれど、これだけの感動を得られるものでもありません。

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ひとしきり遊んだ後も、手放さず、「ゆっくりねんねができるように」と優しくトントンしながらお散歩。


このあと、お風呂に入るのも一緒。寝るときも起きているときもずっと一緒。


もうね、こういった姿が見られることは親として、とても嬉しいのです。


自分のものとして、とても大切に、愛おしく何かを扱ってくれる、ということが。


彼女は、ありがたいことに家族、親族、友人などからたくさんおもちゃを頂く機会に恵まれています。

それらをぞんざいに扱うというようなことはしませんが、やはり自分で選んだものは特別なのだということが去年と今年の様子を見ていたらわかります。


「他にも人形はあるでしょ!それなのに5000円なんてもったいない!」

そう言ってしまうのは簡単ですし、実際そういったことを言っている親御さんもおもちゃ売り場にはいました。


でも僕から言わせてみたら、たった5000円でこの子はとても大切な感情を育んでいる。

もっと言ってしまえば、今回はたまたま彼女が選んだものがこの人形で5000円だっただけであって、それが10円だろうが100円だろうが本質的な所は何も変わらないのです。


自分の心が動いて、それを手に入れるためのアクションを起こして、その結果それを手に入れた


この経験が、その後の彼女の行動に繋がり、物を大切にしたり、自分以外の何かを愛おしく思ったりする姿勢になっているわけで。


そして、これを見て何を最も教訓とするべきかは、もうおわかりですよね。


本当は、大人であるわたし達がこういったお金の使い方をする必要がある、ということ。

生き金と死に金という言葉がありますが、生きたお金の使い方をしているかどうか。それによって人生の豊かさというのは決まってくると思います。


無駄遣いを推奨しているわけではありません。


だけど、無駄に思えるようなことに対してしか人の心って動かない。


その自分の心が動いたことに気づいているのに、無視をするのか、それともアクションを起こして手に入れるのか。


どちらを選ぶか、で大きく道は変わっていき、その差はドンドンと開いていきます。


いまはまだ、彼女が選ぶものはこういったおもちゃですが、年を経るごとにどういったものに興味が移っていくのかは楽しみですし、彼女がどういった経験を選んでいくのかを楽しみにしています。

これが僕にとってのお年玉なのかもしれません。


P.S:

「そんなことをしていたら無駄遣いが増えるし、キリがないじゃないか!」という声が聞こえてくるのですが、その点については昨年のエントリーにも書いています↓

自分が本当に欲しい物を手に入れた時、人は無駄遣いをしないものですよ。


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森部高史(べぇさん)
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