絵本を買いました。驚愕しました。
私のところでは、英語学習に役立つガジェット(というよりAmazonのKindle)をマルチナショナルに使うためのネタと、ビッグバンセオリーのオタクネタをメインのカテゴリーとして立ち上げました。
ビッグバンセオリーの懐の広さと深さ
しかし、ビッグバンセオリーのオタクネタの合間に詰め込まれているエスニックな話題や「アメリカの文化そのもの」に関する話題の多さにも目が行くようになってしまいました。
たとえば、日常会話にバイロンの詩を引用していたり、
昔懐かしい映画にエスニックなテーマを絡めて取り上げてみたり
ペニーが髪飾りを作って売る話に、アラモの戦いが出てきたり
物理学にはUCバークレーの物理学の教授が監修として参加していて、「科学でうそをつかないコメディードラマ」という超絶難易度のハードルを見事にクリアしていますが、上記の例でも見られるように科学のネタだけではなく、他の内容も非常に興味深いテーマがいくつも織り交ぜてあったりしています。
この中には、アメリカの古典文学ともいえる「スリーピーホロウの冒険」を取り上げたその同じエピソードで、実在しない「オウムさんは動物園の新入り」なんて本を、ご丁寧に実際にありそうな絵本のカバーまで作って話に盛り込んでいたりしています。
こうなると、ドラマで取り上げられていて実際に売られているような本は読んでみたくなってしまうわけです。
虚構と現実のせめぎあい
そして、こちらのエピソードで取り上げられていた本は調べたら実際に売っていました。絵本は虚構ばかり、ではなくて実際の本を扱っていたりするわけです。
アメリカで人気の絵本:The Little Engine That Could
「Big Bang Theory S1Ep7 優秀なゲーマー・ペニーによるヘイローナイトとダンシングナイトのせめぎあい」などという記事が書かれるほど、およそ絵本など登場しそうもないエピソードで、しかも子供用絵本をこんな風に使っていいのか?と思うような場面で使っちゃうビッグバンセオリー。
プロデューサーのセンス、スゲーな!と言ってよいのか、ぶっ飛びすぎ!と言ってよいのかよくわかりません。
いずれにしても、シェルドンが(ハワードのせいで)読めなくなった絵本が一冊という本をポチりまして、それが届きました。
遠路はるばるイギリスから届いた本は、思っていたよりも小さく、手持ちのiPhone 8と並べてみてもこんな感じ。
内容はとっても易しいです。
多読のお勧め本に取り上げられそうな感じ。
ウィキペディアは日本語のページはありませんが、英語の説明では「教師が選ぶ子供用絵本トップ100」にランクインしている本のようですね。
20世紀初頭には最初の版が出版されていたようですが、最初のタイトルは「Story of the Engine That Thought It Could」。「やればできる!頑張る機関車のお話」みたいな感じのタイトルでしょうか。
それが縮まって「The Little Engine That Could」になったのか。
ニューヨーク・トリビューン紙に牧師の説教の一部として書かれていたとされていますね。
子供用絵本として、本当によくできていると思います。楽しそうなおもちゃがいっぱい。
それを山の向こうの町まで届けようとしたけれど、最初の機関車が故障してしまった。
代わりの機関車はなかなか見つからない。
ようやく見つかったのは小さな機関車。
でも、この機関車が頑張ってくれないと、山の向こうの町におもちゃが届けられない。
さあ、どうなる!
って、あおり方もうますぎ。
ビッグバンセオリーでのネタは…
前回の記事でも書いたように、ビッグバンセオリーでは、こんな感じで話が進みます。
一晩を過ごしたクリスティーとハワード。ハワードが上機嫌でレナード達の部屋に入ってきて会話をしていると、クリスティーがハワードを探して追いかけてきます。その時のやり取りがこちら。
Christie (voice off): Howard?
Howard: In here my lady.
Christie (entering): Mmmm, there’s my little engine that could.
Howard: chka-chka-chka-chka-chka-chka-chka (they kiss).
Sheldon: Well there’s one beloved children’s book I’ll never read again.
ハワードのことを、「私の『やればできる機関車さん』、見つけた」みたいな感じで呼んでるわけです。
上でも簡単に紹介したように山の向こうの子供たちにおもちゃを届けるのが「小さな機関車」。
このエピソードでクリスティーは、モノを買ってくれた人にはなんでもしてあげちゃういけない女の子なわけで、ハワードは喜んでものを買ってあげると約束しています。
そういう意味では、「小さな機関車」の物語をきっちりとエピソードで拾っているわけで、「シェルドンが二度と読まないという」セリフは正しいように思います。
子供の絵本をこんな風に扱っていいのか?
私は「The Little Engine That Could」は今回初めて知ったから思い入れとかもないわけですが、アメリカの大人はこれ、平気なんだろうか?
何にしても、アメリカのコメディーのブラックさというかダークさというか、語彙力ががが...
というわけで、わざわざ買ってみて内容を確認し、それがエピソードのネタとなっていることまで調べ倒したことに意義はありました。
これから絵本が出てきたら、どうしようか。
ビッグバンセオリーで出てきた絵本は、それでも懲りずに買いそうな気がします。
さて、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
引き続き、ビッグバンセオリーのネタ記事をよろしくお願いいたします。