見出し画像

米国AmazonのAudible会員権の「Plus Catalog」でジェイン・オースティンの「分別と多感」を無料でゲット

シャーロック・ホームズのオーディオブック。何度も聞いているうちに、ちゃんと聞き取れるようになってきたので、そろそろ別なのもライブラリに加えようかと思っていた今日この頃。

アメリカAudibleの会員特典「Plus Catalog」がすご過ぎ

これまでもさんざん、アメリカのAmazonが提供するKindle/Audibleのサービス最高!と言ってきました。

そんな私でも、今日初めて、こんなすごいサービスがあるのかと驚いたものがありました。

それがAudibleの会員権についてくる「Plus Catalog」です。

まず、アメリカのAudibleの会員ランクは二つあります。

Audible Plus」と「Audible Premium Plus」。

前者はサブスクのみでクレジット(日本でいうコイン)はついておらず、Audibleが提供するストリーミング作品(これが「Plus Catalog」となるようです)だけを楽しめるというもの。月額7.95ドルです。

そして、後者の「Audible Premium Plus」にもこのストリーミングサービスにあたる「Plus Catalog」に加えてクレジットがもらえます。月額最低14.95ドルですので、感覚的には日本のAudibleの月額1,500円とだいたいは同じような感じでしょうか。

もっとも、月額1クレジット(1コイン)なんて物足りないという多読家のために、月額22.95ドルで2クレジット、さらには年間契約(12クレジット:149.5ドル)とか、さらに年間契約(24クレジット:229.5ドル)なんてのもあります。

さすがにそこまで定額は大きすぎるので、私は月額1クレジットの「Audible Premium Plus」メンバーなんですが、今までこの「Plus Catalog」というのが良くわかっていませんでした。

こちらの「Audible Plus Member Benefit | Audible.com」のリンクをクリックすると、下図のような画面になります。

この各種Audibleのオーディオブック・タイトルの下部に「Included」と表示されているのが、「The Plus Catalog」の対象商品ということになります。

画像1

このオーディオブックの左右の矢印をカーソルで押して左右に画面を移動させてもでてきますし、このページ自体をスクロールして下の方を見てみますと、カテゴリごとに表示されるオーディオブックもでてきます。

こちらが「文学・フィクションの人気作品」「人気の検索結果」の表示画面ですが、ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」、ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」、アレクサンドル・デュマの「モンテクリスト伯」、シャーロット・ブロンテの「ジェイン・エア」など、古典的名作も入っています。

画像2

「Audible The Plus Catalog」対象作品の効果的な探し方

上記のページをスクロールしながら行ったり来たりしても良いのですが、もし目当ての本があるなら、簡単に見つける方法があります。

Audibleのトップ画面、右上にある検索ウィンドウに関心のある作家や作品のタイトルを入れて検索します。

この場合、「Jane Austen」で検索してみました。

そうしますと、検索結果トップにある「The Complete Novels : Sense and Sensibility, Pride and Prejudice, Mansfield Park, Emma, Northanger Abbey and Persuasion」は「Member Price $23.06 or 1 credit」となっています。(下図の青矢印部分参照)これは有料(会員価格か、1クレジット=1コイン)での購入ということです。

画像3

一方、その下にある「Pride and Prejudice」は、いきなり「Play」「Add to Library」と表示されています。また、カバー画像の脇に、「INCLUDED」の表記が見えます。

これが「The Plus Catalog」の対象商品の意味となります。

ちなみに、こちらは昨日購入したStephen Fry版のシャーロック・ホームズですが、カバー画像の横に「INCLUDED」の文字はなく、「Play」と「In your Library」と示されています。

これは購入済みで、私のライブラリーに登録されているということです。

画像4

The Plus Catalogの作品はダウンロードはできない模様

こんなに太っ腹なAmazonさん。

もし、先日に投稿した記事のように、無料で聞ける作品のダウンロードまでできたら、ジャンジャン取り込んでしまいたいところなんですが、さすがに無料で聞けるものはストリーミング・オンリーのようです。

これはまあ当然ですね。

参考までにライブラリーの登録状況の画像はこちら。

画像11

クレジット(コイン)や表示されている金額で購入した作品には「ダウンロードボタン」が表示されますが、今回、「The Plus Catalog」で無料でライブラリーに登録した作品は、ライブラリーから「Remove」しか選択肢がありません。

この辺は、サービスとしては妥当な作品管理だと思いますし、有料で購入した消費者としても納得できるものです。

やっぱり「Audible Premium Plus」が良い

今回、偶然にも「The Plus Catalog」を見つけて、無料でJane Austenの「Sense and Sensibility(分別と多感)」を無料でライブラリーに追加したり、それで古典的作品のWhispersync を試してみたり、さらにその結果として(朗読者は異なる)同じ作品の聴き比べができる状況になりました。

改めてAudibleのサービス、「Audible Plus」と「Audible Premium Plus」のどちらが良いかなと検討してみたのですが、「Audible Plus」も文字通り単なるサブスクとして提供される作品がいつまで読めるかは、Amazonさんの胸先三寸で決まるわけです。

こういう電子書籍やオーディオブックは、「購入」しているのは書籍や録音されたCDではなくて、それらの利用権みたいなものであり、Amazonが規定を変更したりビジネスが終了したら消えてしまうもの、という意味ではサブスクと究極的には同じ、とも言えます。

とは言え、Audibleのクレジット(コイン)で購入したものはダウンロードはできるわけですし、これまでと同じく「Audible Premium Plus」が良いかなと思います。

今回の件は、そういった判断をするきっかけにもなりましたね。

さて。

ここまででも結構なボリュームがありますが、AmazonのAudible。過去にも古典的名作のWhispersyncはできないのかな?と言い続けてきていますので、今回もその点が気になっておりました。

その事について、少し触れてみたいと思います。

Sense and Sensibility(分別と多感)のWhispersync

さて。今回のこの「Audible The Plus Catalog」では、ちょっとおもしろいことがありました。

まず、Jane Austenの「Sense and Sensibility(分別と多感)」が「Plus Catalog」対象商品ということを見つけて、ライブラリ登録しました。すると、「ライブラリへの登録が完了しました」という嬉しいお知らせが表示されたのですが、その画面の下段になんとWhispersyncが可能とかいてあるではありませんか?

しかも、下図の表記の通り、どういうわけかKindle本も0.00ドル、つまりは無料で読めそうなんです。

画像5

もちろん、ポチりましたとも。

で、Kindle本もライブラリに登録できました。証拠画像がこちら。

画像6

11月6日となっていますが、これは時差の関係で購入時点(無料で、ですが)ではアメリカ時間で11月6日だったからです。

さて、ジェイン・オースティンの「分別と多感」はWhispersyncできるのか?

と思って、スマホのKindleアプリにこちらの「Sense and Sensibility」の電子書籍をダウンロードしてみても、一向にオーディオブックのダウンロードができる気配がありません。

おかしいなと思って、もう一度ライブラリから確認すると、この2.74ドルのオーディオブックを購入したらWhispersyncができるという。

画像7

いや、このタイトルのオーディオブック、おかげ様で無料でゲットしてるんですが?とは思ったものの、2.74ドルで試せるなら、という事でこちらもポチってみました。

そうしますと、今度はちゃんとKindleの電子書籍にオーディオブックのダウンロードができました。こちらがスマホのKindleアプリです。

画像9

あれ?なんかおかしい。

カバー画像の写真が先ほど2.74ドルで表示されているものと違いますね?

ということで、Audibleのライブラリーを確認すると、なんとKindleアプリで表示されたものと同じオーディオブックが確認できます。さらに、一番最初に無料でゲットした「Sense and Sensibility」もありますね。

画像8

念のため、Amazonの作品ページに行くと、私はこちらを買ったことになっています。問題は価格が2.74ドルではなくて28.83ドルとなっていること。

これ、あれだな。後でちゃんとクレジットカード明細チェックしておかないといけないやつだな。

画像10

しかも、仮に28.83ドルの請求だったとき、私は2.74ドルの作品を買ったはずだと立証できるのかな?

その時はその時で、ネタを26.09ドル(28.83-2.74ドル)で買ったのだと思うことにしましょう。

「全集」などのWhispersyncは、やはり容量などの問題なのかも?

Jane Austenに限らず、シャーロック・ホームズや赤毛のアンでも、「全集」ではWhispersync対応のものは見つかりませんが、作品単品なら見つかります。

たとえばシャーロック・ホームズの「緋色の研究」。こちらのナレーターはStephen Scalonで、全集(ただし最後の短編集がないもの)の全集版もでています。

そして赤毛のアンでは「アンの娘リラ」などのWhispersyncが提供されています。

シャーロック・ホームズも赤毛のアンも、すべてでWhispersyncが提供されているかどうかまでは確認できていないのですが、技術的にハードルが高いとか、手間がかかりすぎて今はできない、ということではなさそうです。

やっぱりWhispersyncがあればとても便利なので、可能なのであれば出して頂けると嬉しいなと思いますね。

ジェイン・オースティンの作品について

自分はあまり文学作品にのめりこむタイプではないのですが、今回、なぜJane Austenの作品に目を付けたか?

しかもシャーロック・ホームズより100年も昔です。

これは、日米のAudibleとかWhispersyncを知らなかった時代に、日本のAudibleのアカウントでジェイン・オースティンのBBCドラマシリーズを買っていました。

ジェイン・オースティンはたったの6冊しか出版しておらず、すべてのドラマ作品が収録されています。

収録は下記の順番で、出版年で並べたわけではないようです。

収録作品とAudibleのチャプター
Chapters 1-10: Mansfield Park(マンスフィールド・パーク:1814年)
Chapters 11-13: Northanger Abbey(ノーサンガー・アビー:1817年)
Chapters 14 and 15: Sense and Sensibility(分別と多感:1811年)
Chapters 16-18: Pride and Prejudice(高慢と偏見:1813年)
Chapters 19 and 20: Emma(エマ:1815年)
Chapters 21-23: Persuasion(説得:1818年)

こちらはBBCのラジオドラマということで、作品の朗読ではなく、簡単な「ト書き」程度のナレーションはあるものの、あとは登場人物の会話だけで物語が進みます。

一人の朗読ではなく、ラジオドラマとしての演出や背景音楽もしっかりしているので、それなりに楽しめました。

ただ、ラジオドラマではなく、本編をきちんと読んでみたかった、というのがJane Austenの作品を読んでみようと思った動機となりました。

ところで、やはりシャーロック・ホームズをさかのぼること100年。

かつイギリスやアメリカの作家も高く評価するJane Austenの作品、英語としても簡単ではないようですね。

ジェイン・オースティン

ジェイン・オースティン(Jane Austen 1775年12月16日 - 1817年7月18日)は、イギリスの小説家で作家として活動していたのは「1787年から1809–11年」とウィキペディアにあります。

シャーロック・ホームズを書いたサー・アーサー・コナン・ドイルが1888年から1927年に執筆していましたから、シャーロック・ホームズに先立つこと100年前の作品群となりますし、ウィキペディアによれば次のように書かれていました。

18世紀から19世紀のイングランドにおける田舎の中流社会を舞台として、洞察力に裏打ちされた解釈で女性の私生活などを結婚を中心として皮肉と愛情を込めて描いた。その作品は近代イギリス長編小説の頂点とみなされており、英語における自由間接話法(描出話法)の発達に大きく貢献したことでも知られる。

ウィキペディアの評価の項目を見ても、大変高い評価を受けており、以下のような記載があります。

一連の作品は、英文学古典の一つとして高く評価されている。初級の講義から各国の学会での高度な研究に至るまで多くの大学でオースティンの作品が取り上げられている。

たしか、NHKの「100分de名著」でも取り上げられていました。

映像化された作品も多く、Amazonのプライムビデオでもいくつも見つけることができます。

これほどまでに英米で愛されている作家であり、作品ですが、英語のレベルはかなり難しいらしく、Whispersyncができる作品を入手できたのは幸いだったかもしれません。


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。ご意見などありましたら、コメントなどいただけますと嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?