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【雑記】のだめカンタービレ 20周年

のだめカンタービレが連載20周年記念ということで、新装版も順次出版されるとのこと。

投稿のトップ画像はKissコミックの「のだめカンタービレ」のトップページのスクリーンショットです。

既に第1巻は発売されており、大きめの書店でも売り切れ=取り寄せ要のところもある。

私のところの note のテーマとは若干異なるため【雑記】として投稿しています。

のだめカンタービレ

上記の記事の紹介文の転載となりますが、2001年から連載開始。

Kiss(講談社)にて2001年から2010年まで連載された「のだめカンタービレ」は、天才的なピアノのセンスを持つ一風変わった女子・のだめこと野田恵と、指揮者を目指す完璧主義者の青年・千秋真一が繰り広げるラブコメディ。単行本全25巻が刊行され、2006年にTVドラマ化、2007年にはTVアニメ化され人気を博した。

第1巻から第3巻ぐらいまではそれほど話題になってなかったと思うのですが、第4巻ぐらいからコンビニの小さな書籍コーナーにもならび始めていたように記憶しています。

「月9」の前に別の実写化企画があったはず

その後「のだめ」の人気はじわじわと拡大していき、フジテレビの「月9」の前に一度別のテレビ局でも実写化の企画が持ち上がっていて、そちらは音楽がテーマのドラマというよりは、のだめの舞台を借りた俳優のプロモ企画のような内容で、オープニング・エンディングもクラシックではなかったとかで原作者が首を縦に振らなかったと伝え聞きました。

今、調べてみるとそれらしい記述がなされているページが見当たらないのは、某音楽事務所の力業か?(以下、自主規制)

そんなわけで、最終的にはフジテレビが企画を通し、一種の社会現象とすら言えるほどのクラシックブームが吹いたのでした。

キャストも当たりだが、ビエラ先生にいたっては

『のだめカンタービレ』の実写化の成功は、キャラクターが本当にそのままマンガから抜け出してきたようなキャストの起用が大きかったのは間違いなく、つい1年前にもこんな記事が投稿されています。

特にドラマの第1回が放送された時、番組を見ていたクラシック関係者が驚いたのは、千秋の幼少時代に師と仰ぐマエストロ、ビエラ先生を演じたのは本物の世界的指揮者ズデニェク・マーツァル(Zdenek Macal)が登場して「タマゴッチ!」と叫んだことだったらしい。

『のだめカンタービレ』のDVDの特典映像でズデニェク・マーツァルのインタビューを見たことがあったが、『のだめ』放映開始後のコンサートの時に「マエストロ・ビエラ~!」と叫ばれて、周りの人がなんのことかわからなかったけど、本人はあれは日本人だったと言っていたのを思い出す。

マンガもそしてドラマでも、このビエラ先生のライバルでもある世界的指揮者シュトレーゼマンが登場するが、ドラマではなんと竹中直人。

最初はずっこけたなんてものではなかったが、この劇中の「シュトレーゼマン」は竹中直人でなければ演技できなかったと思う。

そしてシュトレーゼマンのマネージャー・エリーゼ役が吉瀬美智子だったけれども、これまた笑えるほどに適役だった。シュトレーゼマンや千秋真一のレベルで音楽を愛しているわけではなく(音楽は愛しているから、この仕事をしているのだろうけれども)、仕事としてマネージャーやってるのが良くわかる仕事ぶりとか、吉瀬美智子の演技も素晴らしかったが、元のキャラクター造形が適切だったからこその作品の躍動感だったのだろう。

そして、そんなビジネスライクな視点だからこその発言が、音楽にどっぷりの千秋真一に影響を与えたりするなど、「ストーリーが生きている物語」だったと思う。

たとえば、ハチャメチャなシュトレーゼマンが千秋を弟子にしたものの、千秋はシュトレーゼマンがふざけているようにしか見えない。シュトレーゼマンの音楽を素直に学ぼうとしなかったときに現れたエリーゼの発言は、千秋の姿勢を変化させるきっかけになった。

エリーゼ:フランツが弟子を取るなんて、そんなのどんなに頼まれたって、今まで一度もなかったことなのよ。
千秋:え?
エリーゼ:あんた本気じゃないならフランツ返してよ!いい営業妨害だわ。

当方、音楽関係者に非ずと雖も

当時はブログが全盛だったが、「ベト7」やら「ガーシュイン」「ラプソディー・イン・ブルー」が会話に混ざっている、といったブログの投稿をいくつも読んだ記憶がある。

そして、プロのオケでも「のだめカンタービレ」の演奏曲を入れるとチケットの売り上げが違うと言われ、市民オケやらブラバンも「のだめ」の曲が飛び交い、果てはマングースの被り物まで自作してでてきた場面まで少なくとも二度、見たことがある。私のように素人=音楽関係者でない人間がたまたま出かけた演奏会場で生で直接見たものだけでも二回でした。日本全国で数えたら、一体いくつのマングースの被り物が作られ、登場したのだろう?

マングースの被り物ならずとも、いくつもマングースキャラが商品化され、今見てみたら「トルコ行進曲バージョン」なるものが現役で売られていました。入荷まで少し時間がかかるようではありますが。

今だから正直に言いますが、当時、オリジナルデザインのマングース、買っちゃいました。こちらのデザインの商品。

かわいかったし。箱にしまってあるはずなので、探せば今でもあるはず。

裏軒亭の息子、峰龍太郎の「ロックな演奏」をSオケでやった時のポーズ、あれはバイオリンの音が変わってしまうので、プロならやらないと言われていたのに、あまりにも受けるのでプロオケが「ロックなオケ」をまねて、会場と一体となって盛り上がるなんて記事をよんだのもこのころ。

検索してみると、2019年でも「のだめ」のタイトルがついた音楽会に関する記事を見つけました。

「のだめの曲」からすそ野が広がりますように

『のだめカンタービレ』のマンガ、ドラマ、アニメは、まさに偉業と呼ぶにふさわしいと思います。

願わくは、ここからさらに音楽や芸術のすそ野が広がりますように。

コミックは新装版が順次発売されていきます。

奇跡の作品、ドラマ編はこちら。

アニメはコンプリートボックスがでているようです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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