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色彩の沼

出るときは出るし、出ないときは出ない。
無理に出してはいけないのです。
やる気の話です。やる気とうんこは似てますね。

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お久しぶりです、ナツミナノカです。
本当にお久しぶりですね~。

noteの更新ということは…!
そう、久しぶりに絵を描きました!
どん!

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勉強兼ねて、ある作品を参考にして描きました。
ゴッホの「エッテンの庭の思い出」です。
(ゴーギャンの影響で実物の物を見ずに描いた作品だそうです、だから「思い出」なんですね。)

家のカレンダーにゴッホの絵の載っていて、4月がエッテンの庭の思い出で、毎日見て励まされました。今は絵の部分をラミネートしてトイレの壁に飾ってます。ゴッホに感謝の気持ちを込めて、心の中で固い握手をしたい程です。

ということで、本日のイラストおさらいタイムです。
参考にしたポイント2つと一緒に復習します。


絵のメッセージ

正しい解釈はわからないけど、自分がその作品を見て感じたものを分解してイラストにしました。

人物全体ではなく、表情のみが暗いっていうのがすごく面白いポイントだと思い取り入れて見ました。明るい色彩や風景の中、形や色で表せない表情だけを暗くするのが目に見えない心の内側の壮大さを描いている感じが個人的にはします。こんな素敵な世界にいるのに何故こんなにも憂鬱なの…?みたいな。ほんとに個人的な意見ですけど(笑)

エッテンの庭の思い出は、私は見ていてかなり元気をもらえる絵なのですが、見る人によっては悲しい絵にも見えると思います。是非一度見てみてください。


色彩

【黄緑の肌】

当時、肌に緑を塗るのは、粘土のように見えたり、腐っているように見えてあまり大衆には好まれなかったそうです。そう思うと、ゴッホはかなり挑戦的な表現をしてたんだと思います。
自分はこんなにも黄緑チックな色で肌を塗ることはしてこなかったので、参考にしてとても楽しかった部分の1つです。自分の中の「肌はこの色」っていう固定概念が取っ払われて選択の幅がすごく広がった気がします。選択の幅は表現の幅も大きく広げてくれます。これはとても大きい収穫でした🤘

【黒髪】

エッテンの庭の思い出は手前の婦人が二人いるのですが、左の婦人の黒髪を参考にしました(右の婦人の白髪?もきれい)
ゴッホは画家の生涯の中で最初期の頃と最後くらいしか黒という黒は使わなかったそうです。黒を使わず黒を表現するってすごいですよね。黒って実は自然においてかなりレアな色ですよね、カラスだってゴキブリだってよく見たら黒じゃないですもんね。

【補色】

補食はめちゃくちゃ簡単にいうと反対の二色ぶつけて目立たせようぜ!みたいな感じ。今回だと服の紺色に朱色の模様だったり、瞳の赤と緑だったり。花のオレンジと空色だったり。
ゴッホの補色の選び方は本当に真似したくなりますね、色同士が調和しててめっちゃきれいです。写真やネットがない時代に、本当にものをよく見て、勉強していたんだと思います(ただの天才だったらどうしよう)

ゴッホの絵を見たあと、町に出てると、すごく楽しくなりますよ!
灰色や黒に見えていた影に色が見えるようになります…!


まだまだ語りたいのですが、さすがに長すぎるのでこの辺で(笑)
見れば見るほどゴッホの絵は魅力的なので、ゴッホオタクになりそうです。
絵の技術の取り入れ方や挑戦の仕方もすごくかっこいいんですよね。沼に片足突っ込んでしまった気はしてます。

あと余談なのですが、紺色の服に朱色の模様を描いた時にものっすごい自己顕示欲を感じました。
この服は遠回しに「自分を見て!」と言ってるなぁ、と。
描きながらそんな事を感じるのは不思議な経験でした。

あと描いて思ったのが、サムネ映えがすごい色の組み合わせですよね。
ゴッホは誰かに見てほしかったのかな、とも思います。


~おまけ~

今回の方法が上手く行ったのでゴッホとは別に他の画家の絵画を参考にしてもう一枚描いたけどこっちは微妙です。
パッと見の色のきれいさだけで選んだから、参考にした絵画の良さを全然取り入れられず。ぐぬぬ。

イラスト22


色だけでなく、参考にした作品のメッセージまで深く感じたり、自分なりに考えて作品に取り込まないと、うまくいかないな、と感じました。








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