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JOPTのレーキって本当に高いの?


はじめに

JOPTが閉幕しました。
実はたまに一緒にポーカーをやる仲間が2人、サイドイベントで優勝を記録するなど、自分自身のポーカーへのモチベーションの上がるきっかけにもなり、印象に残る大会になりそうだなと感じました。また、それぞれのイベントで優勝、入賞された皆様、本当におめでとうございます。

今回も国内のポーカーシーンを盛り上げるのに大きな貢献をされたのではないかと思います。

そんな大盛り上がりを見せたJOPTですが、毎回毎回話題にあがるのが「還元率」についてですね。
巷のうわさではJOPTの還元率は「悪い」というのが一般的見解のようです。
※つまりレーキが高いということ

JOPTは還元率が悪いから行かないという意見もあれば、そもそもお祭りだから還元率とか関係ないよねという意見も見受けられます。

大前提として、参加するかどうかはその人の自由であり、他人の行動を否定することはできませんので、JOPTへの参加を否定するつもりはありません。

しかし、実際のところどうなのか?という「事実」は誰もが知る権利があると、僕は考えているため、最近行われたJOPT 2023 Tokyo #02 のサイドイベントの還元率を調べてみました。
※メインイベントは計算できないので、割愛します

僕個人としても、上述したように大会自体を否定することは決してないのですが、どうしても「還元率」が気になってしまい、2年前にメインイベントに出場したきり、足を運ぶことすらなくなってしまいました。

還元率、レーキを知ることは、多くのプレイヤーにとって有益になる可能性があると思っています。

サイドイベントのレーキ結果

2023 Tokyo #02で行われた各サイドイベントのレーキをまとめると次のような結果となりました

プライズのドル/円のレートは開催期間の138円で計算しています

前提として、国内では参加費をプライズに充当させることができないため、あくまでもスポンサー企業からの協賛費用で得たお金がプライズ(海外シーンで使用するための支援費用)として上位入賞者へ渡されるという名目です。(JOPTの場合はGGpoker)

したがって、本来はレーキ(いわゆる手数料)という言葉は不適切なのですが、参加している側から見た際に、参加費が賞金に充当されているように考えた場合に、どれくらいのレーキが取られているのかという視点で見ていきます。
※あくまでもプレイヤー側の視点であり、実際に充当されていることを言いたいわけではありません。

参加費用の高いトーナメントはレーキが比較的低い

GG500やPlatinumのような参加費の多い大会はプライズ総額が比較的高く参加人数が少ないため、他のイベントと比較してレーキ率が低い傾向にありあます。
国内の法律では、参加費をプライズにあてることができないため、参加人数が多くなればなるほど、レーキ率が悪くなっていく傾向があります。
参加費が高いトーナメントであれば、そもそも出場するプレイヤーが少ないため、比較的レーキ率が改善されるのだと思います。

GG500:38.6%
Platinum:35.76%

NLH以外のゲームも意外とレーキが高い

全体的にプレイヤー人数の多いNLHの種目はどうしてもレーキ率が高くなりがちですね。
では、あまり人数のいないNLH以外の種目はどうなのかを見てみましょう。

69エントリーを記録したFL Badugiは6位から、60エントリーを記録したFL Razzも6位からが入賞順位がでした。
海外のトーナメントなどでは参加人数の10%~15%が入賞のラインだと言われていますので、この2つのトーナメントは比較的それに近い入賞ラインだったと思います。
しかし、プライズ総額があまり高くなかったため、レーキ率はともに60%近いものとなってしまいました。

FL Badugi:58%
FL Razz:59.98%

PLOを除いたNLH以外のゲームは、あまり研究が進んでいない種目であるため、腕に覚えのある方であれば入賞を狙うのは悪くないかもしれません。

やはりJOPTの還元率はあまりよくなかった

残念ながら、JOPTはかなりレーキが高く、還元率が良いとは決して言えなさそうです。
参考程度に、先日大盛り上がりを見せたWSOPのメインイベントはレーキが7%ですので、それを考えると物凄く高いことがわかります。

Buy-in: $10,000
Prizepool: $93,399,900
Entries: 10,043

WSOP.com

解決策はハイローラーイベントを複数開催すること

先日、僕はこんなことをつぶやきました。

WSOPメインイベントのレーキは7%ですが、参加費の合計(売上)が100億近くあるため、それだけで7億円の粗利です。
しかし、会場費や人件費は参加費の高いイベントに比例して上がっていくわけではないため、参加費が高く、低いレーキ率でも絶対値の高い粗利を出せるイベントを開催することで、様々な経費を抑えることができます。
※飛行機のファーストクラスと同じ考え方です

ハイローラーイベントを複数開催し、国内に限らず海外からの参加者(韓国とかマカオのプロとか)も増やすことでJOPT全体の会場費や人件費をペイすることができるかもしれません。
そうすることで、そのほかの一般的なイベントのレーキを下げることにつながります。(つまり還元率があがります)
法律との兼ね合いもあるため、実現できるかはわかりませんが、このような方法があるということを知っておいていただくだけでも、JOPTを世界的な大会にすることに近づくかもしれません。

ROIや収支を気にする人は出ない!

JOPTのレーキの高さでは、現状どんなに強い人でも期待値上は、必ずいつかマイナスになることが殆どではないかと思います。
※そもそもライブトーナメントは生きているうちに出場できる回数では真のROIからの分散値が大きいため、運がいい人はそのまま勝ち逃げできるかもしれませんが

したがって、ROIや収支を気にする人は出ないほうがおすすめです。
一番カッコ悪いのは、レーキの高さに文句を言いながら出場することだと思います。そんな人が卓にいたら、楽しむことを目的として参加している人にとってはいい気分ではないですよね。

まとめ

JOPTのサイドイベントに関してレーキをまとめてみました。
結果としては、巷で言われているような結果となりました。
しかし、ポーカーを楽しむためのイベントであることをを大前提とするのであれば、納得した人たちが納得した範囲で出場をすることは決して悪いことではないと思います。
実際に雰囲気を楽しみたい方や、海外に行くよりも経費が安く済むからという理由で参加されている方も大勢いらっしゃいます。

収支を気にする方は、上述したような解決策が実行されるのを待つか、文句を言わず黙って自分のポーカー活動に取り組みましょう。


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