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秋田しげと
2022年10月5日 18:55
2008年の秋、鳥海山に登りました。三つの季節が混合した景色を目の前に、山の美しさと恐ろしさを実感し、僕の記憶に鮮烈に、彫り深く、きざみこまれます。僕が立っているのは中腹よりやや上がった場所。そこは、真冬の景色です。しかし見下ろすと、霜が駆け下った先に枯野が広がり、その向こうには秋の紅葉。麓はまだ晩夏を思わせる青々とした樹木生い茂り、陽の光が暖かそうに海岸線を照らしていました。拙著